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『図解 50歳からの人生が楽しくなる生き方』50歳になったら、これからの人生をどう楽しむか考えてみよう

保坂隆さん著『図解 50歳からの人生が楽しくなる生き方』

保坂隆さん著『図解 50歳からの人生が楽しくなる生き方』

保坂隆さん著『図解 50歳からの人生が楽しくなる生き方』が、ディスカヴァー・トゥエンティワンより刊行されました。

 

後悔しない「第2の人生」へのシフト術

幕末に日本地図を完成させた伊能忠敬は、49歳で家業を子に譲ったのち江戸にて天文学を学び、55歳から徒歩による測量を開始し74歳で亡くなりました。

現代の平均寿命を考えれば、50歳の人には、まだ30年余りの時間があります。加えてこの年代は、まわりを取り巻く環境が大きく変わる年代でもあります。例えば、子育ての完了、親の介護の発生、定年退職へのカウントダウンなど、大きな変化が待ち構えています。その意味では、この年代は第2の人生のスタート地点と言えます。そして、この時期をどう過ごすかによって、これからの人生の質に大きな影響が出てくるのです。

本書の著者は、医学部の教授というキャリアに疑問を持ち早期退職。その後、試行錯誤の日々を通して、自分の人生を見つめ直した実体験をもとに、多くの著作でシニア世代を応援し続けてきました。
本書は、今までの作品の集大成として、図解入りのベスト版となっています。

 

「定年後はのんびり過ごしたい」という落とし穴

定年後の自分をイメージするとき「とにかく、のんびり過ごしたい」と漠然と思っている人がいます。

おそらく、その理由は、いま現在は、仕事などやるべきことがたくさんあるからだと思います。しかし現実は、やるべきことが無くなる日常が始まると、のんびり暮らすことは、意外とつまらないものに感じてしまうのです。

そうなると、早目に、やりたいことをあらかじめ決めておくことが大切になってきます。もし、なかなか決まらないようでしたら、とりあえず定年後にやりたいことを紙に書き出し、次に、それらについての情報を集めてみることをおすすめします。この作業を続けているうちに、本当にやりたいことが見つかるはずです。

 

マスコミの情報に振り回されてはいけない

定年後の生活について、マスコミの情報に踊らされてしまい、不安を感じることがよくあります。そのような場合は、まず自分で資金計画を立ててみることをおすすめします。そして、それを毎年定期的に確認することで、多くの不安は解消されるはずです。

また、資産を無理に増やそうとしないことも重要です。よくある安易な儲け話は、トラブルの元になると考えるべきで、投資をするなら無理がなく、ストレスにならない範囲で行うのが良い方法です。

 

50歳からは、わがままに生きていい

社会の価値観は時代とともに変わるものです。例えば、ひと昔前は、長時間労働が当たり前の時代でした。ところがいまや、残業は非効率でムダなこと、という認識が常識になりつつあります。

そこで、第2の人生を迎えるにあたり、まわりに合わせるのではなく、自分らしい生き方や価値観を見出すことが重要になってきます。「わがまま」とはそういうことなのです。

例えば、友人との付き合い方でも、旧交を温めることもできれば、嫌な人とは無理して付き合わないという選択もできます。そして、孤独を必要以上に恐れず、一人でも楽しめるスキルを身につけることも大事なポイントになります。

 

「いつかそのうち」は禁物

「1年はその人の年齢の時速で過ぎていく」とは、脚本家の内館牧子さんの説です。20歳の場合は時速20キロ、50歳は50キロ、70歳は70キロということです。

そうだとすると、50歳を過ぎたら「いつかそのうち」という考えは禁物と言えます。むしろ、できるだけフットワークを軽くしなければいけません。久しぶりの友人との食事。資格試験の勉強など、思い立ったら行動するクセをつけることが大切です。

また、困ったときは、すぐに助けを乞うことが肝心です。自らのプライドや見栄に執着して、自分一人で頑張ろうとすればするほど、状況を悪化させ、かえって周囲に迷惑をかけるおそれもあるのです。

 

本書の構成

第1章 50歳からの人生が楽しくなる生き方

第2章 いつまでも若々しい人がしている趣味と学び

第3章 心がラクになる人間関係の作り方

第4章 50歳から始めるシンプルな暮らし方

第5章 心身を健康に保つ方法

 

保坂隆さん プロフィール

著者の保坂隆(ほさか・たかし)さんは、1952年山梨県生まれ。現在、保坂サイコロジー・クリニック院長、聖路加国際病院診療教育アドバイザー、聖路加国際大学臨床教授、京都府立医大客員教授、昭和大学医学部客員教授、東京医科歯科大学医学部非常勤講師。

慶応義塾大学医学部卒業後、同大学精神神経科入局。米国カリフォルニア大学に留学後、東海大学医学部教授、聖路加国際病院リエゾンセンター長、同精神腫瘍科部長などを経て現職。

主な著書に、『精神科医が教える50歳からのお金をかけない健康術』(大和書房)、『50歳から人生を楽しむ人がしていること―“心の名医”が教えるとっておきの生活習慣』(三笠書房)、『お医者さんがすすめるすごい瞑想』(PHP研究所)、『空海に出会った精神科医:その生き方・死に方に現代を問う』(大法輪閣)、『頭がいい人、悪い人の老後習慣』(朝日新聞出版)、『50代から「楽しい老後」の準備をはじめなさい』(KADOKAWA中経出版)などがある。

 

図解 50歳からの人生が楽しくなる生き方
<後悔しない「第2の人生」へのシフト術。人生100年時代に備える生き方ガイド>

「2回目の人生」を始めるのに定年を待つ必要はありません。
心も体もまだまだ元気だからこそ、50歳は新しい生き方にシフトする最適にタイミング。
責任は自分で取るという責任感を持った上で、わがままに自分らしく生きていいのです。

 


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