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『闇を泳ぐ』東京2020パラリンピック競泳日本代表の全盲スイマー・木村敬一選手が半生を振り返った初の自伝

木村敬一さん著『闇を泳ぐ~全盲スイマー、自分を超えて世界に挑む。~』

木村敬一さん著『闇を泳ぐ~全盲スイマー、自分を超えて世界に挑む。~』

東京2020パラリンピック競技大会・競泳に出場する木村敬一選手(東京ガス株式会社所属)が初の自伝『闇を泳ぐ~全盲スイマー、自分を超えて世界に挑む。~』をミライカナイより刊行しました。

 

東京2020パラリンピックでの金メダル獲得が期待される競泳選手の木村敬一さんが半生を振り返った初の自伝

6歳から寮生活、12歳で上京、27歳で単身渡米――。物心つく前に全盲となった木村敬一さんは、母の機転で習い始めた水泳を武器に、自らの人生を切り開いてきました。

温かく見守る両親に、盲学校で出会った個性豊かな友人たち。世界の舞台で共に戦うライバルや仲間、そして恩師。前例のないアメリカ行きをバックアップしてくれた所属企業。水泳の実力はさることながら、天真爛漫で誰からも愛されるその人柄もまた、木村さんにとって大きな武器となりました。そんな木村さんは、いかにしてパラリンピック競泳界屈指のトップスイマーとなったのか。

 
木村さんが歩んだこの半生の記録は、競技者だけでなく、障害をもつ子やその家族、そして自分の置かれた環境に悩む全ての人に、自分らしく生きていくことのすばらしさに気づかせてくれることでしょう。

自著を持つ木村敬一さん

自著を持つ木村敬一さん

 

本書の構成

第1章 幼少期・小学生時代 ~見えない自分と向き合った日々~

【コラム1】見えない人へのサポートについて
 道を歩く視覚障害者に対して、どんな時に、どんな手助けをすると有効なのか?どんな声かけすると怖がらないで済むのか。

第2章 中学・高校生時代 ~波乱万丈な東京での新生活~

【コラム2】便利になればなるほど、不便なもの
 エレベーターのボタンなど、液晶化によって位置がわからなくなる。自販機の釣り銭切れがわからないなど、健常者にとって便利でも視覚障害者には困った事態があること。一方、テクノロジーの進化で今やここまでできてしまう。

第3章 大学生時代 ~メダリストになった僕~

【コラム3】街の探索
 一人暮らしを始め、単身で街を歩いた話。エレベーターを降りたら、料理店じゃなかったエピソードなど。

第4章 社会人・大学院時代 ~続く試練、見出した希望~

【コラム4】僕の前を通り過ぎて行った、財布たち
 数々の紛失エピソードを開陳。どうして財布に縁がないのか? 今後の対策は?

第5章 アメリカへ ~新天地での再スタート~

【コラム5】障害者の暮らしを日米比較
 障害がある人たちの暮らしやすさは?展示や施設について日本とアメリカをくらべてみた

母より

あとがき

 

著者プロフィール

木村敬一さん

木村敬一さん

著者の木村敬一(きむら・けいいち)さんは、1990年9月11日生まれ。滋賀県出身。日本大学卒業。パラリンピック競泳選手。

2歳の時に病気のため視力を失う。小学4年生から水泳を始め、単身上京した筑波大附属盲学校(現・筑波大学附属視覚特別支援学校)で水泳部に所属し、着実に力をつけ頭角を現す。パラリンピックは、北京2008大会、ロンドン2012大会、リオ2016大会の3大会に出場。ロンドンでは銀・銅1つずつ、リオでは銀・銅2つずつの日本人最多となる4つのメダルを獲得。
2018年から単身渡米。東京2020大会では鍛え上げられた肉体、力強い泳ぎで自身初の悲願の金メダルを狙う。

パラ水泳(視覚障害S11クラス)50m平泳ぎ、50mバタフライ、200mバタフライの世界記録保持者。

 

 


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