気になる本、おススメの本を紹介

B O O K P O O H

『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』それは「しつけ」か「押しつけ」か?ビジネスでも使えるヒントが満載

『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』それは「しつけ」か「押しつけ」か。親が知らない大原則 ビジネスでも使えるヒントが満載

『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』それは「しつけ」か「押しつけ」か。親が知らない大原則 ビジネスでも使えるヒントが満載

年初に、子育て世代に向けられた一つのWeb記事が一日で150万を超えるPVを記録し、たいへん話題となりました。記事の著者・石田勝紀さんは、学習塾で3500人以上の生徒を指導し、講演会なども含めると5万人以上の親子と接してきた教育のプロ。

多くの親御さんや教育関係者からの要望に応えて、話題の記事を増強し、様々な事例やメソッドを加え書籍化、『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)として刊行されました。

 

親子は似ていても価値観は違う

親子は当然ながら似ています。顔や表情、行動など目に見える部分だけでなく、考え方など内面的な部分も似ているものです。そのため無意識のうちに、自分と子どもが完全に同質だと感じてしまう親が多く存在します。そして、そこから親子のあつれきが生じるのです。

以前「おとなしい性格で、自分の意見をはっきり言えない中3の息子をなんとかしたい」という母親から相談があったそうです。実はここで問題なのは、子どもではなく「子どもは親が思った通りに行動すべきだ」と考えている親自身。「自分とまったく同じ価値観の人はいない」―この当たり前の原則が、子どもを目の前にすると忘れ去られてしまうのです。

しかし、子どもが意見をはっきり言わないのはパーソナリティの問題かもしれず、そもそもハキハキすることがその子にとっていいことなのかはわからないのです。まずは、子どもの価値観を理解することから始めることが重要です。

 

強制されたことはやりたくないのが当たりまえ

「子どもが授業についていけず、集中力がまったくない」といった相談もよく寄せられるそうですが、多くの親はそんな状態を見ると子どもを叱りつけてしまうようです。しかし、強制されたことはやらないか、やったふりをするだけという反応になりがちです。

この場合の問題は、そもそもの原因に焦点を合わせていないことにあります。授業についていけないということは、どこかの段階で後れをとったわけで、その段階までさかのぼってフォローしてあげる必要があります。

 

人と同じであることより、人と違うことが重視される時代になった

高度成長の時代は大量生産、大量消費という背景のもと、人と同じであることが重視された時代でした。学校でも全員が同じ模範解答を出すための教育がなされていました。しかし、21世紀も約20年が経ち、人間の能力に関して「誰にでもできる能力」ではなく「あなたしかできない能力」にフォーカスされてきています。

すでに企業などでは「変革」「イノベーション」といったキーワードが重要視されています。これまで人と同じことを考え、同じことをするのが正解と教育されてきた人にとっては、青天の霹靂に違いありません。

「あなたしかできない能力」とは「個性」であり「長所」と言い換えてもよいでしょう。つまり、子どもの長所にフォーカスして、それを伸ばしていくことがますます大事な時代になってきているのです。

 

本書の項目

第1原則 自分と全く同じ価値観の人はいない
第2原則 強制されたことは、やらない。やったとしても、形だけになる。
第3原則 人間には、最低3つの長所がある。
第4原則 親は成長が止まっているが、子どもは成長している。
第5原則 まず、「諭す」。「叱る」「怒る」は非常時のみ。

 

石田勝紀さん プロフィール

著者の石田勝紀(いしだ・かつのり)さんは、一般社団法人 教育デザインラボ 代表理事。1968年横浜生まれ。

20歳で会社を設立し、学習塾を創業。これまで3500 人以上の生徒に対し直接指導。講演会、セミナーなど間接指導を含めると5万人以上にのぼる。いわゆる詰め込み勉強ではなく「心の状態を高め」「生活習慣を整え」「考えさせる」の3つを柱に指導をすることで、学力上昇のみならず、社会に出ても活用できるスキルとマインドを習得させてきた。現在は、「日本から勉強が嫌いな子を一人残らずなくしたい」という志のもと、ママカフェ、執筆・講演活動を精力的に行う。国際経営学修士(MBA)、教育学修士。

著書に、『勉強しない子には「1 冊の手帳」を与えよう! 』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『みるみる絆が深まる「親子手帳」』(学研)、『前向きな子はすべてがうまくいく』(海竜社)、『地頭が育つ5つの習慣』(KADOKAWA)などがる。

 

子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」
一日で150万PVを記録!
「東洋経済オンライン」で大反響の子育て記事を書籍化

□ゲームのやりすぎで、日常生活にしわ寄せがきている
□何も言わず見守っていたら、ますますスマホ漬けに
□勉強に身が入らず、やる気がない状態が続いている
□学校で習ったはずの問題が解けなくなっている
□成績が下がってきているのに、本人に危機感がない

たとえば、こんなことが原因で、毎日怒鳴っては反発される、口げんかばかりの毎日…、ということはありませんか?

毎日叱り続けても状況が変わらないということは、「叱り続ける」というアプローチが違っている可能性があります。

本書は、日々の喧噪の中で、つい忘れてしまいがちな「5つの原則」

【第1原則】自分とまったく同じ価値観の人はいない
【第2原則】強制されたことは、やらない。 やったとしても、形だけになる
【第3原則】人間には、最低3つの長所がある
【第4原則】親は成長が止まっているが、子どもは成長している
【第5原則】まず、「諭す」。「怒る」「叱る」は非常時のみ

をもとに、子どもを叱り続けることなく、ぐんぐん伸ばし続けることのできるアプローチをご紹介していきます。

 
【出版社からのコメント】
ちょっと考えてみてください。

「なぜ叱るのでしょうか?」
「叱った結果、どういう状態になることを期待しているのでしょうか?」

期待したとおりの結果になっていれば、その「叱る」は効果的だったということになります。
しかし、何度も同じように、繰り返し叱り続けていても何ら変化がなく、場合によっては悪化しているとしたら、それは「叱る」というアプローチが違っている可能性があるのです。

私が本書を通じてお伝えしたいのは、目の前のできごとの中に問題の原因を探すのではなく、まず「5つの原則」に立ち返ったうえで、そこから原因と解決策を考えるようにしましょう、ということです。

たくさんのご相談事例を収録していますが、ご関心がおありのところだけをお読みいただいても気づきが得られるように構成いたしました。

本書を通じて、多くの家庭にひとつでも笑顔が増え、子どもたちが「ぐんぐん伸びる! 」??そういう世の中になれば、これ以上の喜びはありません。
(「はじめに」より)

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です