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『令和上司のすすめ 「部下の力を引き出す」は最高の仕事』「報連相は部下がするもの」だと思っているあなたへ――令和の時代に必要な“上司の務め”を棚卸し!

飯田剛弘さん著『令和上司のすすめ 「部下の力を引き出す」は最高の仕事』

飯田剛弘さん著『令和上司のすすめ 「部下の力を引き出す」は最高の仕事』

飯田剛弘さん著『令和上司のすすめ 「部下の力を引き出す」は最高の仕事』が、日刊工業新聞社より刊行されました。

 

多様な働き方を受け容れ、生産性も上げる どうすればいい?

私たちは年齢や国籍、価値観の違いに加え、意思疎通がうまくいかない、思い通りにやってもらえないなど、いろいろな人たちと仕事をしています。最近では、転職や副業などキャリアや働き方の面でも選択肢が増えてきました。

 
コロナ騒動を機に、テレワークやフレックスタイム制など働き方の多様性、ワークライフバランスの充実を支援することが企業に要求されるようになりました。そうした中、チームを率いる上司にとっては、自身のみならずメンバーそれぞれが生産性を高め、成果を上げることが約束させられています。

 

外資系企業で成果を出し、部下を育てている上司の共通像

そこで必要になるのは、職場環境や労働環境など社会変容に則した、上司としての働き方モデルへの転換です。

 
著者は、外資系企業でアジア以外にもドイツやアメリカなど、国や部署が違うリーダーやマネージャーと言われる上司たちと仕事をしてきた経験が豊富です。その過程で、グローバルに活躍する上司の働き方、特に共通して見られる行動特性は、これまで以上に日本の上司に必要なものになる、と考えています。

 

共感を得るリーダーの9割がやっているシンプルで愚直な仕事

本書は、多様な文化背景や経験を持つメンバーに共通の価値基準を持たせ、コミットした目標に向けて協働する働き方をやさしく体系化しています。

 
期待するほど成果を出せていない社員の扱いに苦悩する一方で、自身も仕事変容に迫られる上司に、部下への仕事の任せ方やコミュニケーションを詳述します。チーム・個人双方で結果を残す鉄則を伝え、育てるプロセスから自身が成長できる勘どころを披露します。

 

本書の構成

第1章 多様なメンバーと仕事ができなきゃ上司じゃない
・多様性に対する「共感力」は必要不可欠
・相手だけではなく、自分自身も観察する
・あなたの当たり前は当たり前ではない
・事実と論理で信頼を得る
・今、求められる「生産性の高いコミュニケーション」
・記録に頼ると、偏った考えにならない
・フェアに付き合わなきゃ上司の資格なし
・言葉にするから、はじめて相手に伝わる
・違う意見で自分をアップデートする
・数字という共通言語でコミュニケーションする

第2章 「私の方が優れている」が部下育成を妨げる
・部下をパートナーとして考える
・時代錯誤の考え方をアップデートする
・「見て学べ」は教えているようで教えていない
・上司の悪い癖が直ると、部下は気持ちよく働ける
・部下に教える計画を立てていますか?
・「モチベーション」という言葉に振り回されない
・業務本来の目的を間違えない
・部下の能力に応じて育て方を変える
・最終的にあなたがいなくても回るチームを作る
・あなたの「こいつダメだな」が部下の成長を止める
・過去の成功体験があなたの足を引っ張る

第3章 教えるべきことを整理する【教える力】
・何のためにやるのかを教えるとムダが減る
・「目指すところ」を共有するから同じ方向が見える
・目標を合意するから達成に本気になってもらえる
・能力向上の目標も立てる
・「教え方が学校と同じ」になっていませんか?
・チェックリストで合格基準をつくる
・チェックリストの例
・チェックリストを作るポイント
・相手にわかりやすく教えるコツ
・見える化して説明を効率化する
・熱意を持って教えることが相手にいいとは限らない
・「学ぶ・やってみる・振り返る」の成長サイクルを回す

第4章 部下が活躍できるように授ける【任せる力】
・できない上司は「結局、自分でやる」
・覚悟を持ってどんどん任せる
・相手を傷つける任せ方をやめる
・細かく指示して、はじめて仕事内容が伝わる
・「どうやるか」の細かすぎる指示は相手の考える力を奪う
・相手の実力より少し上の仕事を任せる
・3つの責任のうち、どれを果たすかを明確にする
・「待つこと」も仕事
・権限は部下の成長を加速させる
・自分事にできるかが成果と成長のカギ

第5章 ほったらかしせずにフォローする【確認する力】
・押さえるところは押さえる
・自分からフォローし、仕事を前進させる
・「1on1」が情報共有と部下の成長を促す
・コミュニケーションは質より量
・報告は助け合うための情報共有
・何でもかんでも部下に報連相させない
・報告や相談されるときに注意したいこと
・「何をもって大丈夫なのか?」を確認する
・仕事以外の話をしてみる

第6章 自分が話すよりも相手の話に耳を傾ける【聞く力】
・話しかけるなオーラを出さない
・部下が話しやすいお膳立てをする
・「慌てなくていいよ」の一声が部下の心を開く
・「そういう考え方もあるね」で怒りをコントロールしてみる
・「部下の行動の責任は自分にある」と考えてみる
・「どういう人なんだろう」と思って相手の話を聞いてみる
・事実を積み上げていく
・「ただ聞いてほしい」という相談もある
・質問攻めしない

第7章 前向きになる率直なフィードバックをする【観察する力】
・フィードバックは相手の成長のためにする
・フィードバックで見える化する
・できたところは認め、できなかったところは対策を練る
・ポジティブなフィードバックを心がける
・人前で責めるのは百害あって一利なし
・受け入れてもらえるよう、伝えることを諦めない
・「私」が「私の言葉」で伝える
・現状に満足せず、言うべきことは言う
・トラブル発生時は責め立てず、一緒に対策する

第8章 相手の能力を引き出せるように質問し、コーチングする【導く力】
・相手が力を発揮できるように質問する
・うまくいかないときこそコーチングのチャンス
・あなたの質問が相手の目標達成を支援する
・相手から話を聞き出す質問の基本を押さえる
・「なぜ?」は使い方次第で最高の問いになる
・「3つの何?」で振り返り、改善プランを立てる
・最初から具体的に質問してみる
・はっきりとした要望がコミットを生む
・相手に応じて普段とは違う関わり方をしてみる
・部下との話し合いで注意したいこと

第9章 部下のやる気を引き出し、成長を加速させる【応援する力】
・自らのコミットが部下をやる気にさせる
・「ストレッチゴール」で飛躍的な成長を実現する
・やる気スイッチを見つける
・成果を出して自信を育てる
・「仕事に夢中になる」から実力がアップする
・チームが気持ちよく仕事できる雰囲気を作る
・客観的に評価し、部下の行動と成長を加速させる
・あなたは部下の応援団長

第10章 自分も成長し、成果を出し続ける
・「育てる」は最強の自己成長術
・役割が変わるときは自分をアップデートできるチャンス
・分野別メンターで加速度的に成長する
・公私ともに全力だから、それぞれで成果を出せる
・コンディションを整え、成果を出す
・キャリアをデザインし、自分の道を作り出す
・強烈な好奇心で変化を生み出す

 

著者プロフィール

著者の飯田剛弘(いいだ・よしひろ)さんは、愛知県生まれ。ビジネスファイターズ合同会社 代表。

2001年、南オレゴン大学卒業後、インサイトテクノロジー入社。2004年よりインド企業とのソフトウェア共同開発プロジェクトに従事。後に製造業の外資系企業FARO入社。日本、韓国、東南アジア、オセアニアのマーケティング責任者として、日本から海外にいるリモートチームをマネジメント。2020年より現職。経営・マーケティングの支援、グローバル人材の育成などで活動中。

著書『仕事は「段取りとスケジュール」で9割決まる!』で累計3万部超を記録した。

 

令和上司のすすめ ―「部下の力を引き出す」は最高の仕事― (B&Tブックス)
飯田剛弘 (著)

令和の時代に必要な「上司の務め」を棚卸し。成果を出せない社員の扱いに苦悩する一方で自身も仕事変容に迫られる上司に、部下への仕事の授け方や距離の保ち方を詳述。チーム・個人双方で結果を残す鉄則を整理する。育てるプロセスから自身が成長できる勘所も示す。

 


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