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『「働く」ことについての本当に大切なこと』人生100年時代のこれから、「生き残り」と「幸福」の両立を考える

古野庸一さん著『「働く」ことについての本当に大切なこと』

古野庸一さん著『「働く」ことについての本当に大切なこと』

企業の人材育成を支援する株式会社リクルートマネジメントソリューションズは、古野庸一さん著『「働く」ことについての本当に大切なこと』を白桃書房より刊行しました。

 

働き方改革が始まる今、自分らしく働き、その自分を好きになり受け入れる個人をつくる

医療の発達に伴う長寿化により、私たちは高齢になっても自分の居場所が必要となり、またそれに伴う経済的基盤も持たなければならなくなりました。

 
つまり、ちゃんと「生き残れる」かどうかが問われる時代になってきましたが、一方で何のために生きるのかという「幸福」も、私たちの人生の健康や満足感の上で重要な要素です。

しかし、この「生き残り」と「幸福」は時に相反します。外部環境に適応して時には自分の希望に対しての我慢が必要となる「生き残り」はネガティブな感情が支配しやすく、現在の充実や未来への希望で満たされる「幸福」はポジティブな感情を伴います。

 
本書は、人の採用や教育を扱っているリクルートグループに約30年在籍する著者が、「働く」ということを長年研究し、経験してきた背景から、「働くことを通じて『生き残り』と『幸福』の両立ができること」がこれからの私たちに必要であると考え、それを模索していく本となっています。

 
「短時間労働」や「テレワーク」など働く環境はどんどん多様化し、働き方の仕組みについて国から個々の組織まで変化が求められる中、これから更に「働く」ことは著しく変化し、ロールモデルが役に立たない時代となっていきます。

そこで本書では、自分にとっての「働く」意味や目的をもう一歩深く考え、前述した生き残りと幸福の両立を試み、その図り方を、自分に合う仕事探しや居場所探しを掘り下げていきながら検討していきます。

 

著者コメント

「働く」ということは大変なことです。やりたくなくてもやらなければいけないですし、責任もあります。いい加減にすれば、お客様からクレームがきたり、事故が発生することもあります。一方で、「働く」ことで、知らないことを知ることができたり、人間性が磨かれたり、未知な能力が磨かれたり、お客様に感謝されたり、仲間と一緒に夢を見たり、社会とつながることもできます。

そのような「働く」ということの本質を知りたくて、入社以来、「働く」ことに関わる事業や研究を行ってきました。実際に働いている多くの人にインタビューを行い、ワークショップを開催し、よりよい働き方について考えてきました。この本は、長年考えてきたことを自分の子供に伝えたくてまとめてみました。自分が若いときに知っていたら良かったのにという観点で書きました。多くの方に手にとっていただき、みなさまのよりよい未来を考えるヒントになれば望外の喜びです。

 

本書の構成

はじめに

序章 「働く」ことについての本当に大切なこと

1章 自分にとっての「働く」意味をもう一歩深く考える

2章 「生き残る」ことと「幸福になる」こと

3章 「働く」ことと「幸福になる」こと

4章 自分に合う仕事を見つけることをあきらめない

5章 自分の居場所を確保し続ける

6章 より豊かに働く

最後に

 

古野庸一さん プロフィール

著者の古野庸一(ふるの・よういち)さんは、株式会社リクルートマネジメントソリューションズ 組織行動研究所 所長。

1987年、株式会社リクルートに入社。南カリフォルニア大学でMBA取得。キャリア開発に関する事業開発、NPOキャリアカウンセリング協会設立に参画する一方で、ワークス研究所にてリーダーシップ開発、キャリア開発研究に従事。2009年より現職。週末にはスペシャルオリンピックスの活動に従事。

著書に『「いい会社」とは何か』(講談社現代新書)、『日本型リーダーの研究』(日経ビジネス人文庫)、訳書に『ハイフライヤー 次世代リーダーの育成法』(プレジデント社)がある。

 

 


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