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『ぼくはアフリカにすむキリンといいます』が2018年度ドイツ児童文学賞・児童書部門を受賞

『ぼくはアフリカにすむキリンといいます』(作:岩佐めぐみさん/絵:高畠純さん)

『ぼくはアフリカにすむキリンといいます』(作:岩佐めぐみさん/絵:高畠純さん)

偕成社より刊行されている『ぼくはアフリカにすむキリンといいます』(作:岩佐めぐみさん/絵:高畠純さん)のドイツ語版が、2018年度ドイツ児童文学賞・児童書部門を受賞しました。

 

手紙のやりとりを通して、まだ見ぬ友だちの姿を想像する動物たちを描いたお話が、ドイツで名誉ある児童文学賞を受賞!

現地時間の10月12日に、ドイツで開催されているフランクフルトブックフェアにおいて、2018年度ドイツ児童文学賞の受賞作品が発表され、児童書部門にノミネートされた4作品の中から『ぼくはアフリカにすむキリンといいます』が受賞作品に選ばれました。

著者の岩佐めぐみさんが現地で行われた授賞式に参加し、受賞者に授与されるミヒャエル・エンデの作品の登場人物『モモ』を象ったブロンズ像を受けとりました。

フランクフルトで行われた授賞式の様子(右から2番目が著者の岩佐めぐみさん)

フランクフルトで行われた授賞式の様子(右から2番目が著者の岩佐めぐみさん)

ドイツ児童文学賞(Deutsche Jugendliteraturpreis)は、1956年にドイツ連邦 家族・高齢者・婦人・青少年省(Bundesministerium fur Familie, Senioren, Frauen und Jugend)により設立され、以降毎年授与されている児童文学の賞です。

ドイツ唯一の国営の文学賞であり、卓越した国際的な児童文学作品に授与されています。ドイツ語による作品の著者のみならず、オランダ、スウェーデン、イギリス、アメリカの作家たちも過去に多数受賞しています。(ウィキペディアより: https://ja.wikipedia.org/wiki/ドイツ児童文学賞

 
毎年3月にドイツのライプチヒブックフェアで絵本、児童書、ヤングアダルト、ノンフィクションの4部門の各ノミネート作品が発表され、10月のフランクフルトブックフェアの受賞作品発表までに、ドイツ全土の学校でノミネート作品が読まれるという、国を挙げての児童文学賞となっています。

ドイツ語版表紙画像

ドイツ語版表紙画像

今回受賞したのは、この本のドイツ語版。”Viele Gruse, Deine Giraffe!” というタイトルで、ドイツの出版社 Moritz Verlagより刊行されています。

ドイツ語版は日本語版とはイラストが異なり、ドイツ人イラストレーターのイョルク・ミューレ(Jorg Muhle)さんが手がけています。また、村上春樹作品のドイツ語版翻訳者としても知られるウルズラ・グレーフェ(Ursula Grafe)さんが翻訳をしています。このお二人も授賞式に登壇し、現地で岩佐さんと共に喜びを分かち合いました。

 
お話は、アフリカにすむたいくつなキリンが、まだ見ぬ友だちに出会うため「地平線のむこうでさいしょにあった動物にわたしてほしい」と郵便配達のペリカンに手紙を託すところから始まります。ペリカンは最初に出会ったアザラシの配達員に手紙を渡し、最終的にペンギンがその手紙を受け取ります。

会ったことのないキリンとペンギンが手紙のやり取りを通してお互いの姿を想像し、最後には自分で想像したペンギンの姿に扮したキリンが、はるばるペンギンに会いに行きます。

 
互いを尊重し合い、相手の立場になって想像力をふくらませるという普遍的なテーマを含んだこの本が、日本で出版されたのは2001年。これまでに韓国、台湾、ブラジル、メキシコ、中国、ニュージーランド、トルコで刊行されており、ドイツ語版になったのは、昨年のことです。これからロシア、ギリシャ、ルーマニア、ベトナムでも出版される予定です。

 

著者プロフィール

■作:岩佐めぐみ(いわさ・めぐみ)さん

1958年、東京都に生まれる。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業後、1986年まで同大学学科研究室に勤務する。

作品に『ぼくはアフリカにすむキリンといいます』『わたしはクジラ岬にすむクジラといいます』『オットッ島のせいちゃんげんきですか?』『おいらはコンブ林にすむプカプカといいます』(偕成社)、『バッファローおじさんのおくりもの』『カンガルーおばさんのおかいもの』(講談社)がある。東京都多摩市在住。

 
■絵:高畠純(たかばたけ・じゅん)さん

1948年、愛知県に生まれる。愛知教育大学美術科卒業。絵本『だれのじてんしゃ』(フレーベル館)でボローニャ国際児童図書展グラフィック賞を受賞。

作品は『もしもし…』、「白狐魔記」シリーズ(偕成社)、『ピースランド』『おどります』(絵本館)、『らくちん らくちん』(アリス館)、『わんわんわんわん』(理論社)、『十二支のはやくちことばえほん』(教育画劇)、『ペンギンたんけんたい』(講談社)など多数。岐阜県在住。

 

ぼくはアフリカにすむキリンといいます (偕成社おはなしポケット)
アフリカにすむ一頭のたいくつなキリンが、手紙を書きました。配達するのは、やはりたいくつなペリカン。「地平線のむこうでさいしょにあった動物」あてに書かれた手紙が、だれにとどいたかというと…そして、それからどうしたかっていうと…?キリンはいっていました。このお話、ひとりぼっちの人、たいくつな人、いそがしい人に、ぜひよんでもらいたい、ってね。

 


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