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Books&Companyとキリロム工科大学(KIT)がAIによる小説執筆事業を開始

電子出版ベンチャーの株式会社Books&Company (2017年9月創業)は、カンボジアのキリロム工科大学と提携し、AI(人工知能)による小説執筆のプロジェクトを開始しました。

両者はすでに、AIによる小説作品の理解度を図るトライアルを実施し、一定の成果を認めることができたとのことで、今後は商業出版できるレベルの小説の完成を目指し、協働していきます。

 

「まだ誰も知らぬ物語」の世界へ―― 文芸表現と作品世界の新たなステージを目指した協働事業を展開

このプロジェクトは単なる研究にとどまらず、AIが執筆した作品を商業出版させることを目的としています。AIによる小説執筆は研究としては以前から国内他大学などで取り組みが始まっていますが、まだ、社会実装=商業出版という段階には至っていません。

Books&Companyとキリロム工科大学はこれを一歩進めて、人工知能が執筆した小説を実際の書店で販売できるレベルまで引き上げることを目指しています。 

 
【プロジェクトの背景】

出版業界は1996年をピークに右肩下がりの傾向に歯止めがかかっておらず、新しい書き手や出版人が育っていく環境が著しく悪化しています。著名な文学賞を見ても、多くはベテラン作家が受賞しており、新人が文学賞を受賞してデビューしたとしてもその後の活躍を見ることはまれな状況です。

一方、セルフパブリッシングや投稿サイトの活況に見られように、作家デビューや作品発表の在り方が大きく変化してきています。 

AIによる小説執筆を行うことで、既存の書き手や小説表現、作品世界に新たな刺激を与えることを初期の目的としています。
発表に際しては、試作を重ねて、商業出版のレベルまで向上させます。

多くの読者に新しい読書体験を提供することで、出版およびコンテンツビジネスの新市場を開拓していきます。

 

AI小説執筆のプロセス

■AIが小説を書くまでのプロセス及び概念図。

(1) AIに教師データとなる、著名作家の作品、ウェブや辞書データから収集した知識 基盤などを学習させる

(2) 学習が適切かどうか、AIに質問を繰り返し、修正ループを回す

(3) AIがテキストデータを理解するようになったのち、構造化データを与える

(4) 与えられた構造化データをAIが分析し、テキストデータを生成していく

(5) 生成された小説が「作品」のクオリティに達するまでも修正ループを回す

(6) 作品と認められたのち、人為的校正をかけ、電子書籍や紙書籍として出版する

 
現段階では、(1)(2)のトライアルが終了し、本格的なデータセット及びディープラーニングを開始する予定となっています。

 

AI小説の将来像

小説は時代を超えた普遍的なテーマがいくつかあり、そのバリエーションを時代のニーズに合わせて展開していくことが重要です。

パターン化や最適化は人工知能が最も得意とする分野であり、過去のベストセラーや名作を学習させることで、ヒット作品を効率よく生み出すことが期待できます。 

また、純文学、エンタテイメント小説、歴史小説など学習データを変えていくことで、異なるジャンルの作品を機械的、かつ短時間で生成していくことが可能となります。

執筆のためのソフトウェア開発が軌道に乗った段階で、小説だけでなく、映画やドラマ、ゲームのシナリオ作成など、マルチメディア事業として展開していくことを視野に入れています。

 

キリロム工科大学について

先端技術専門の大学

先端技術専門の大学

カンボジアの首都プノンペンから120キロ離れたキリロム高原にあるカンボジア政府から認可を受けた全寮制の4年制大学。ポテンシャルのあるカンボジア・アジアの優秀な学生に、AIのほか、VR/AR、ブロックチェーン、IoTなど実践的な先端ITテクノロジーの教育、研究を推進しています。

2014年に日本人起業家・猪塚武さんが創設。カンボジア開発評議会(CDC)に認可された大型プロジェクトの一環でもあり、同国および日本を含めたアジアの将来を担うグローバル人材の育成を目指しています。2018年度からは日本人学生の受け入れを開始しました。

開発業務は同大学の教授陣の指導のもと、学生がプロジェクトとして行います。

★キリロム工科大学公式サイト:https://www.kirirom.info/

 

株式会社Books&Company について

「最新の技術を使い、人類の普遍的な価値を残す」「時代に即した新しい作品を広く読者に提供する」ことをミッションとして、2017年9月に設立された電子出版ベンチャーです。

紙書籍のまま埋もれている良質な作品を読者に提供すると同時に、テクノロジーの力で顧客の課題解決に貢献することを目指します。

★ホームページ:http://www.books-company.com

 


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