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20代~50代に聞いた「役職別・働く女性の漫画事情」 漫画を最も読むのは幹部・経営層

20代~50代に聞いた「役職別・働く女性の漫画事情」

20代~50代に聞いた「役職別・働く女性の漫画事情」

ハイブリッド型総合書店「honto(ホント)」は、全国の20代~50代の働く女性400名を対象とした「漫画に関する調査」を実施しました。

疲れたときや気分転換をしたいときに、つい手に取ってしまうものの一つに漫画があります。今回、20代~50代の働く女性400名(各年代100名)を対象に、好きな漫画や影響を受けた漫画に関する調査を実施したところ、恋愛漫画だけでなく、ヒューマンドラマからギャグ漫画まで、幅広いジャンルの漫画を読み、ストレス解消に役立てたり、落ち込んだ気分を奮い立たせたり、生き方のヒントを得たりしていることがわかりました。

また、一般職、中間管理職(主任・課長・係長)、幹部・経営層(部長職以上)に分けてみると、働く女性ならではの興味深い結果が明らかになりました。

 

調査結果サマリー

1.漫画を読む頻度が最も高く、読む時間が長いのは幹部・経営層で、29%の人が「毎日読む」と回答。全体では読む時間は1日1時間以内が80%。

2.一般職・中間管理職は女性向け漫画を支持、幹部・経営層は男性向け漫画を支持。ジャンル別の人気1位は「恋愛」だが、役職の違いで読む漫画のジャンルに影響。

3.「暇つぶし」や「気軽さ」から漫画を読む人が多いが、幹部・経営層は「心の支え」「ストレス発散」で読む割合が高い。

4.ビジネス上で「心の支え」になった漫画と「感銘をうけた」登場人物は「ONE PIECE」と、その主人公の「ルフィ」が1位を獲得。

5.オフィスラブ(職場恋愛)に半数以上が憧れを持ち、幹部・経営層では5人に1人が「禁断の恋」に憧れがある。

 
<調査概要>
調査タイトル:ライフスタイルに関するアンケート
調査期間:2018年1月15日~1月16日
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国20代~50代の働く女性、各年代100名ずつ計400名
※調査対象の400名について、漫画アプリやスマートフォンで読む作品も含めて年1冊以上の漫画を読み、なおかつ過去に3作品以上の漫画を読んだことがある人に伺っています。
アンケート協力:アイブリッジ株式会社

 

漫画を読む頻度が最も高く、読む時間も長いのは幹部・経営層 全体では「月1回」が多い傾向、漫画を読む時間は約80%が「1時間未満」と回答

漫画を読む頻度が最も高いのは幹部・経営層で、「毎日読む」「2~3日に1回(読む)」という回答がともに29%です。全体のボリュームゾーンは、「月1回」で31%です。

また、漫画を読む時間は、全体では「30分未満」と「1時間未満」がそれぞれ40%でした。役職別に見てみても「30分未満」と回答した人が多くを占めますが、幹部・経営層では「1時間以上2時間未満」が57%となっており、忙しい日々の中でも漫画を読んでいることが伺えます。

 

一般職・中間管理職は女性向け漫画を、幹部・経営層は男性向け漫画を支持 ジャンル別人気の1位は「恋愛」だが、役職の違いで読む漫画のジャンルに影響

漫画のジャンルを「女性向け」「男性向け」の2つに大別して質問したところ、全体で約70%が「女性向けの漫画」をよく読むと答えています。役職別で見ると、一般職・中間管理職は全体と同様の傾向であるのに対し、幹部・経営層では57%の人が「男性向けの漫画」と回答しています。

また、よく読むジャンルは役職に関わらず「恋愛」が1位ですが、幹部・経営層には「ファンタジー」を読む人がおらず 、「恋愛」の次に「ヒューマンドラマ」「仕事・職業」といったジャンルが好まれることがわかりました。女性の社会進出と活躍に伴い役職の違いが、読むジャンルに影響をあたえているようです。

 

「暇つぶし」や「気軽さ」から漫画を読む人が多いが、幹部・経営層は「心の支え」「ストレス発散」で読む割合が高い

役職に関わらず、30%前後の人が漫画を読む理由として「暇つぶし」を選び、「気軽に読めるから」「仕事のストレス発散」といった理由が続きます。

幹部・経営層では「心の支えになるから」が21%で、一般職・中間管理職層の2倍となっています。仕事の疲れを癒すのに、漫画を利用していると言えそうです。

 

ビジネスの役にたつ、心の支えになった漫画は『ONE PIECE』が1位

1位、2位に輝いたのはどちらも『週刊少年ジャンプ』の作品です。1位は現在も連載中の『ONE PIECE』、2位は連載終了後も根強い人気を誇る『SLAM DUNK』です。『ONE PIECE』は幅広く支持を集め、海賊王を目指す主人公のルフィと仲間たちが力を合わせて目標に向かう姿から、勇気やエネルギーをもらえるようです。

 
【ビジネスの役にたつ、心の支えになった漫画ランキング】 ※敬称略
1位『ONE PIECE』(尾田栄一郎/集英社)
2位『SLAM DUNK』(井上雅彦/集英社)
3位『働きマン』(安野モヨコ/講談社)
4位『課長 島耕作』 シリーズ(弘兼憲史/講談社)
5位『宇宙兄弟』(小山宙哉/講談社)

 
<コメント抜粋>
◆『ONE PIECE』
「個性豊かなメンバーたちが一丸となっている姿に、元気が出る。チームワークの作り方の勉強になる」(東京都在住28歳/一般職)
◆『SLAM DUNK』
「つらいときに安西先生の言葉を思い出す」(宮城県在住50歳/一般職)
◆『働きマン』
「一生懸命仕事に打ち込む主人公の姿に好感を持つとともに、自分も頑張ろうと思えたから」(兵庫県在住42歳/中間管理職)
◆『課長 島耕作』シリーズ
「出世意欲がわいてくる」(愛知県在住40歳/一般職)
◆『宇宙兄弟』
「仕事で行き詰まったときに、励ましてもらえるような言葉がたくさん出てくる」(静岡県50歳/中間管理職)

 

生き方や働き方などを参考に!感銘を受けた漫画の登場人物は『ONE PIECE』のルフィが1位

1位は、「心の支えになった漫画」でも人気を集めたの『ONE PIECE』のルフィでしたが、2位には「仕事・職業」ジャンルから松方弘子と島耕作がランクインしています。現実的な職場を舞台にしているため、自分の現状を投影させやすいのかもしれません。逆境にあっても自分の信念を持ち立ち向かう姿に感銘を受けていることがわかりました。

 
【感銘を受けた漫画の登場人物ランキング】 ※敬称略
1位 ルフィ(『ONE PIECE』/尾田栄一郎/集英社)
2位 松方弘子(『働きマン』/安野モヨコ/講談社)
  島耕作(『課長 島耕作』シリーズ/弘兼憲史/講談社)
4位 桜木花道(『SLAM DUNK』/井上雅彦/集英社)
5位 牧野つくし(『花より男子』/神尾葉子/集英社)
  坂田銀時(『銀魂』/空知英秋/集英社)
  黒沼爽子(『君に届け』/椎名軽穂/集英社)

 
<コメント抜粋>
◆ルフィ『ONE PIECE』
「誰に何を言われても自分の心と仲間を信じて守り抜く姿に、自分もそうでありたいと思う」(東京都在住28歳/一般職)
◆松方弘子『働きマン』
「仕事に打ち込みながら、おしゃれも忘れない姿が、女性として憧れる」(兵庫県在住42歳/中間管理職)
◆桜木花道『SLAM DUNK』
「ひたむきに一つのことに打ち込む姿勢を学ぶきっかけをくれた」(大阪府在住30歳/中間管理職)
◆黒沼爽子『君に届け』
「真っすぐなところ。人の悪口を絶対に言わないのは尊敬でしかない」(愛媛県在住41歳/一般職)

 

オフィスラブ(職場恋愛)でのあこがれのシチュエーションは? 幹部・経営層の5人に1人は「禁断の恋」に憧れが!

漫画を読む働く女性たちがオフィスラブに興味があるのかを質問したところ、一般職は「上司との恋」が、中間管理職は「同僚との恋」が最も回答数の多い項目となりました。

また、幹部・経営層の20%、5人に1人は「禁断の恋(不倫など)」をあこがれのシチュエーションとして挙げており、一般社員(3%)の約7倍、中間管理職(5%)の4倍高い数値となっています。

 

今回の調査結果から

働く女性が漫画を読む理由は「暇つぶし」や「気軽に読めるから」という結果でしたが、ただ読んで終わりというわけではないようです。チームワークの大切さや諦めない気持ちなど、ポジティブなメッセージを受け止めて仕事に役立てている人がいることがわかりました。

あえて「何かを得よう!」と意気込んで読まずとも、ふと手にして得るものがあるのでしょう。働く女性は漫画からも仕事術や生き方を学んでいる!と言えそうです。

★hontoアンケート調査レポート特設ページ:https://honto.jp/article/hatarakujosei.html

 

ハイブリッド型総合書店「honto(ホント)」について

ハイブリッド型総合書店 honto(ホント)は、リアル書店「丸善」「ジュンク堂書店」「文教堂」とネット書店「honto.jp」(通販ストア/電子書籍ストア)がひとつになった本のサービスです。各書店共通で貯めて・使えるポイントサービスや本好きのための様々なサービスを用意しています。

2018年6月現在、honto会員は約460万人、hontoサイトと共通で利用できるhontoポイントサービスは187店舗で展開しています。

 
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