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【訃報】英・推理作家のフィリップ・カーさんが死去 ベルリン3部作など

イギリスの作家・フィリップ・カーさんが3月23日、死去しました。62歳。

 
フィリップ・カーさんは、1956年スコットランドのエディンバラ生まれ。コピーライター、フリーの記者などを経て、1989年にナチス政権下のベルリンを舞台に私立探偵ベルンハルト・グンターが活躍する『偽りの街』でデビュー。続く『砕かれた夜』(1990年)、『ベルリン・レクイエム』(1991年)と合わせて「ベルリン3部作」と呼ばれ、人気を博します。

ベルリン3部作の後は、幅広いジャンルの作品に挑戦し、私立探偵グンターシリーズの続編は2006年まで待つことになります。私立探偵グンターシリーズの続編として『静かなる炎』『変わらざるもの』『死者は語らずとも』などを刊行。『死者は語らずとも』はCWA賞(英国推理作家協会賞)<ヒストリカルダガー賞>を受賞しています。

私立探偵グンターシリーズ以外の著書に『殺人探究』『屍肉』『殺人摩天楼』『エサウ』『密送航路』『セカンド・エンジェル』など。
また、P.B.カー名義で児童文学「ランプの精」シリーズも発表しています。

 

死者は語らずとも (PHP文芸文庫)
英国推理作家協会賞(ヒストリカル・ダガー賞)受賞作品の邦訳。
一九三四年のベルリン。二年後のオリンピック開催を控え、ユダヤ人の排斥が進むなか、警察を辞しホテル警備員の職を得たグンターの前にひとりの女性記者が現れる。ある目的のためにアメリカから来た彼女とともに、オリンピック会場建設の不正に端を発した陰謀にグンターは迫っていく――。そしてすべての真相は革命前のキューバで明らかに……。
タフで不器用な男の孤独な闘いを描いた圧巻のミステリー。
海外での評価も高く、スペインで最も優れた犯罪小説に贈られる“Premio Internacional de Novela Negra RBA賞”も本作で受賞している。
解説:真山仁。

 


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