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【第1回八重洲本大賞】『世界をまどわせた地図』が受賞

【第1回八重洲本大賞】『世界をまどわせた地図』が受賞

【第1回八重洲本大賞】『世界をまどわせた地図』が受賞

八重洲ブックセンターが第1回八重洲本大賞の受賞作品を発表しました。

 

八重洲本大賞について

八重洲本大賞は、首都圏を中心に11店舗を展開する八重洲ブックセンターが創設したもので、一つのキーワードを手掛かりに、既存のジャンルには収まりきらない「すごい本」を発掘し、幅広い読者に届けることを目的とした文学賞です。

なお、今回(第1回)のテーマは「創造」です。

 

第1回八重洲本大賞 受賞作品

第1回八重洲本大賞では、出版関係者有志72名の参加者が推薦した109冊のノミネート作品を対象に選考が行われ、エドワード・ブルック=ヒッチングさんの『世界をまどわせた地図』が大賞に選ばれました。

 
■第1回八重洲本大賞〔敬称略〕

『世界をまどわせた地図 伝説と誤解が生んだ冒険の物語』
著者:エドワード・ブルック=ヒッチング
訳:関谷冬華
日本語版監修:井田仁康
出版社:日経ナショナル ジオグラフィック社

 
大賞選考の理由として、空想の中で、地図を片手に冒険に赴く気持ちになるような作品である点、未知なる世界に旅立つ時のワクワク、ドキドキ感を思い出させてくれる点、130を超える美しい古地図と貴重な図版と写真で魅力的な冒険の物語を描いている点などが高く評価されたとのことです。

選考委員は、山崎厚男さん(八重洲ブックセンター代表取締役)、細田英俊さん(同本店店長)、野俣憲史さん(同本店副店長)ほか、八重洲ブックセンター社内9名、出版社6社の外部選考委員で構成。

 
【八重洲本大賞 社外選考委員 河波雄大さん(みすず書房)のコメント】

「本書が教えてくれることは二つある。一つは、私たちがいま現実として見ている場所は、時代によって姿を変えて認識される可能性があること。もう一つは、モノ、実体としての土地とは別に、私たちが表現する世界のイメージや名称もまた一つの現実であり、それが信じられたとき人々に大きな影響を及ぼすということ。地理的な現実は変えられなくても、新しい世界の見方は創造できるかも、と読んでワクワクする一冊です。」

 
【最終ノミネート作品】〔敬称略〕
『たとえ明日、世界が滅びても今日、僕はリンゴの木を植える』(瀧森古都/SBクリエイティブ)
『神の火を制御せよ 原爆をつくった人びと』(パール・バック/径書房)
『考具 考えるための道具、持っていますか?』(加藤昌治/CCCメディアハウス)
『センス・オブ・ワンダー』(レイチェル・カーソン/新潮社)
『世界をまどわせた地図 伝説と誤解が生んだ冒険の物語』(エドワード・ブルック=ヒッチング/日経ナショナル ジオグラフィック社)

 
本大賞の贈賞式は、4月13日(金)18時30分より、八重洲ブックセンター本店8階の講演会場にて行われます。また、3月19日(月)から4月15日(日)まで、ノミネート全作品フェアが八重洲ブックセンター本店1階にて、最終ノミネート5作品フェアが全国の八重洲ブックセンター支店にて行われます。

 

世界をまどわせた地図 伝説と誤解が生んだ冒険の物語
本書で紹介する国、島、都市、山脈、川、大陸、種族などは、どれもまったくの絵空事だ。しかし、かつては実在すると信じられていたものである。なぜだろう?それらが地図に描かれていたからだ。神話や伝承として語り継がれていたものもあれば、探検家の間違いや誤解から生まれたものもある。なかには、名誉のため、あるいは金銭を集めるための完全な“でっち上げ”すらある。そのような幻の土地や国、島々は、20世紀の地図にもたびたび登場し、現代のグーグルマップにまで姿を現した。130点を超える美しい古地図と貴重な図版・写真とともに、人々を翻弄した幻の世界を読み解いていこう。

 
【関連】
第1回八重洲本大賞 ノミネート作品全点ブックフェア | 八重洲ブックセンター
『世界をまどわせた地図 伝説と誤解が生んだ冒険の物語』 | B O O K P O O H

 


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