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現代アートを楽しく読み解き、深く味わうことができる「9つの型」とは?鈴木博文(美術解説するぞー)さん『現代アートがよくわからないので楽しみ方を教えてください』が刊行

鈴木博文(美術解説するぞー)さん著『現代アートがよくわからないので楽しみ方を教えてください 9つの型で「なにこれ?」が「なるほど!」に変わる』が日本実業出版社より刊行されました。

 

新たな視点で、現代アートの解像度が上がる

アート教室「×art|かけるアート」を運営しながら美術解説家として活躍する【美術解説するぞー】こと 鈴木博文さんが提案する「現代アートの新しい楽しみ方」。なんとなく眺めてよくわからなかった作品も「なるほど! そういうことか!」と解像度が上がる「9つの型」を紹介します。

 
◆「なにこれ?」が「なるほど!」に変わる「9つの型」

【アートの次元】どこを見ればいい?
1の型:作品の中 ~描かれているモノや物語を楽しむ
2の型:作品の表面 ~材料の質感を楽しむ
3の型:作品の外 ~作品がある空間を楽しむ

【アートの目的】何がしたいの?
4の型:ドヤドヤ系 ~具体的なものを表す
5の型:映え映え系 ~見えないことを描く
6の型:なぞなぞ系 ~意味や過程を表す

【アートの材料】何を扱っている?
7の型:変化 ~変化する要素を扱う
8の型:素材/行為 ~素材や行為のイメージを利用する
9の型:関係性 ~空間・人間・地域との関わりを扱う

 

自由奔放に見えるアートにも実は「型」がある

「何を表現したいのかわからない」……とかく否定的な目で見られがちな現代アート。無理に意味を見出さなくとも、「自由に見る」「わからないことを楽しむ」だけでもよいのですが、理解できなくてモヤモヤしたり、なんとなく苦手意識のある方も多いでしょう。本書は、そんなイメージが一変し、現代アートを楽しむための新しい視点を提示します。

 
一見ルール無用で自由奔放に見えるアートにも実は「型」といえるものがあり、その型を糸口として作品に触れることで、それまでとは違う見方ができるようになります。より深く味わい、自分なりに考察する楽しさを感じられたら、きっと価値観も変わるはず。そんなアートの醍醐味を子どもから大人まで体感できる一冊です。

 

本書の構成

序 章……どうして「現代アート」はわかりづらいのか

第1章……アートってどこを見ればいいの? 【次元】

第2章……アートは何のために作られているの? 【目的】

第3章……アートは何を扱っているの? 【材料】

第4章……実践編 【アウトプット鑑賞】

 

著者プロフィール

「美術解説するぞー」こと鈴木博文(すずき・ひろふみ)さんは、1990年生まれ、東京都出身。東京学芸大学教育学部美術専攻卒業。公立中学校正規美術教員を9年勤務後、「子どもよりもまず大人に美術の楽しさを知ってほしい」と 2022年2月に退職・独立。

現在は「美術解説するぞー」として、執筆活動や、誰もが制作を楽しめる教室「×art|かけるアート」を運営しながら、X(旧Twitter)やInstagram、YouTubeで「なんとなくからなるほどへ」をモットーに、美術史や美術鑑賞が楽しくなる「視点」をわかりやすく解説。その他、企業で鑑賞ワークショップや、展覧会解説アンバサダー、講演などを行っている。

 

現代アートがよくわからないので楽しみ方を教えてください 9つの型で「なにこれ?」が「なるほど!」に変わる
鈴木 博文(美術解説するぞー) (著)

◎「自由に観る」だけがアートの楽しみ方でありません!
ノーヒントの自由によって、アート鑑賞がしっくりこないモヤモヤとしたものになっていませんか?
「わからないことを楽しむ」楽しみ方もありますが、「自分では気づかなかった世界に、アート作品を通じて触れることで価値観が変わる」のもまたアートの醍醐味です。もしもアートに「型」があったら、あなたのアート鑑賞はどう変わるでしょうか?

◎鑑賞の視点のヒントを知ることで、「どう見ればいいか」がわかる!
「わかる人にしかわからないもの」
「めちゃくちゃにやっているもの」
そんなイメージが一変、楽しく読み解き、深く味わうことができるようになる視点の「9つの型」を紹介。「型」を使えば、どんな作品でも、自分なりに考えはじめるきっかけをつかみ、考察する楽しさを感じることができます。

なんとなくぼんやり眺めて「よくわからないなあ」と思っていた作品も、「なるほど! そういうことか!」と解像度がぐっと上がり、脳がスパークするような感動を得られる1冊です。

 


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