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600年の時を超え伝わる人生と仕事に役立つ叡智!『超訳 世阿弥 道を極める』が刊行

世阿弥の数々の名言を現代の視点から再解釈し現代語に訳した、能楽師・森澤勇司さん編訳『超訳 世阿弥 道を極める』がディスカヴァー・トゥエンティワンより刊行されました。

 

600年の時を超え伝わる人生と仕事に役立つ叡智を能楽師・森澤勇司さんが現代語訳

「初心忘るべからず」という言葉を一度は耳にしたことがあるでしょう。しかし、この名言が室町時代の能楽師、世阿弥の言葉であることを知っている人は少ないのではないでしょうか?

さらに、「初心」は若い新人だけのものではなく、それぞれの年齢に応じた初心があると世阿弥が説いていることも、あまり知られていません。

 
世阿弥の数々の名言を現代の視点から再解釈し、現代語に訳した『超訳 世阿弥 道を極める』は、実際に能楽師として活躍する著者が、有名な『風姿花伝』だけでなく、他の多くの世阿弥の著書から現代人に役立つ名言を厳選し、新鮮な現代語に訳したものです。

本書は、六百年の時を超えて現代に伝わる世阿弥の知恵を、現代のビジネスシーンに応用できる形で提供。世阿弥の言葉を通じて、自己成長やビジネスでの成功を目指すすべての人にとって、必読の書となることでしょう。

 

世阿弥の言葉が持つ力

世阿弥の言葉は単なる心構えを述べるだけでなく、リーダーシップ、発想、目標達成、人材育成などの実践的な方法を説いており、ビジネスパーソンが仕事術としてすぐに使える要素がたくさん含まれています。以下に、いくつかの名言を紹介します。

 
■初心を忘れてはならない

1. 道を志しはじめた時の未熟さを忘れてはならない
新しいことを始める際の未熟さや試行錯誤の経験を忘れず、常に学び続ける姿勢を持つことが重要です。

2. キャリアに応じた、その時その時に抱く思いを忘れてはならない
キャリアの各段階で感じる思いや目標を大切にし、その時々の初心を持ち続けることが成長につながります。

3. 何歳になろうと、初めてというものはある。そのときの感覚を忘れてはならない
年齢や経験に関係なく、新しい挑戦をする際の新鮮な感覚を大切にすることが重要です。

 
■仕事は三度成熟する

稲の苗のように初期段階で優秀な人がいる一方で、優秀であるのに実りがない人もいます。一生に影響する成長段階は、「序」という始まり、「破」という中間期、「急」という終盤の三つに例えられます。

 
■秘伝があることは見せない

「秘すれば花、秘せずは花なるべからず」と言います。相手が対応策を準備しているならば、勝つことの難易度は高まります。心の準備をさせずに勝つことが必要です。

 

世阿弥ってどんな人?

世阿弥は、室町時代の能楽師であり、父の観阿弥とともに能楽を大成し、多くの書を残しました。なかでも『風姿花伝』は名著として評価が高く、観阿弥と世阿弥の能はその後も受け継がれ、世阿弥の多くの作品は現在も上演され続けています。

 

本書の構成

Ⅰ 初心――学ぶ姿勢とは

II 花――成長

III 勝負の心得

IV 批判を生かす

Ⅴ 幽玄

VI品格

VII 面白さ

VIII 成功

IX 幸福

 

著者プロフィール

 
■世阿弥(ぜあみ)〔1363? – 1443?〕

室町時代の能楽師。父の観阿弥とともに能楽を大成し、多くの書を残す。なかでも『風姿花伝』は名著として評価が高い。観阿弥と世阿弥の能はその後も受け継がれ、世阿弥の多くの作品は現在も上演され続けている。

 
■編訳:森澤勇司(もりさわ・ゆうじ)さん

能楽師 小鼓方。重要無形文化財「能楽」保持者(総合指定)。テンプル大学日本校在学中に能楽を志す。能楽の舞台に出演中、脳梗塞のため集中治療室に運ばれるが、後遺症なく復帰。病後のうつ状態をきっかけに日本メンタルヘルス協会にて心理学を学び克服する。現代心理学と能楽に共通点が多く、人間の本質や感情そのものが凝縮された心理劇であることを再確認。心の豊かさと文化意識の向上に貢献する活動をしている。伊勢神宮能楽奉納、明治天皇生誕150年奉納能、映画「失楽園」・大河ドラマ「秀吉」に能楽師として出演。明治大学客員研究員。

 

 


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