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掌編小説さん〈140字小説〉『ごめん。私、頑張れなかった。』 が刊行

X(Twitter)で累計109万「いいね!」で“ヒリヒリする”と話題の140字小説、掌編小説さんによる男女のすれ違いが切ない恋物語『ごめん。私、頑張れなかった。』がリベラル社より刊行されました。

 

SNSで累計109万「いいね!」を集めた、140字史上“最もヒリヒリする”一冊 男女別の視点で描かれる2通りの切ないラストから想像できなかった “真実”が見えてくる

本書は、X(Twitter)上で“140字小説”を発表してきた掌編小説さん(@l3osQbTDUSKbInn)による、初の作品集です。“140字小説”とは、Xの1回の投稿で書き込める最大文字数(140字)でつくられたショートストーリーのこと。

 
掌編小説さんの作品は、1つの物語が登場人物2人の視点で構成されているという特徴があります。

彼と彼女、先輩と後輩、元カレと今カレ、彼女と彼女・・・・・。
視点Aのラストが視点Bではまったく別の結末となる点にも要注目です。

 
これまでに投稿された作品は3000作超。本書には、この中から特に反響が大きかった作品と、書き下ろしの新作、さらに初期の単独視点の作品を含めた全64本が収録されています。

 
<本文より(抜粋)>

◆孤独のありか

Aside
早朝に「家到着。もう会いたい」とLINEがきていた。
僕も同じだ。
自分が想い、想ってくれる誰かがいる。
だからもう、1人の孤独を感じない。

Bside
LINEを送るが既読にならない。
恋愛は孤独を埋めると信じていた。
スマホを握り、涙があふれる。
恋人がいる1人の時間は、いないときよりずっと孤独だ。

 
◆呼び名

Aside
「おはよう」
彼は微笑み、苗字に「さん」をつけて私を呼んだ。
予想以上に打ちのめされる。
ああ、そっか。
もう友だちにもなれないんだね。

Bside
胸が痛い。
友だちに戻れるかなと思ったけど、簡単にはいかないようだ。
断ち切ろう。
彼女の苗字に「さん」をつけ、ぎこちなく名前を呼ぶ。

 

カバーイラストをまかろんKさん、挿画はイトノコさんと宮島亜希さん

印象的なカバーイラストは、人気イラストレーターまかろんKさん。物語のワンシーンを想起させるようなエモーショナルな絵柄は、X、Instagramを中心に圧倒的な支持を集めています。ライトノベルの装画やアーティストのMV、進研ゼミ中学講座『My Vision』の表紙画など、多方面に活躍の幅を拡大中。現在、もっとも注目される絵師の1人です。

 
挿画を担当するのは、『2歳差の幼なじみ』『3組の幼なじみ』(ともにKADOKAWA)で話題の漫画家・イトノコさんと、女性誌のカットや文芸誌のスタイリッシュな装画で知られる実力派・宮島亜希さん。異なる2つのタッチで、想像力がふくらみます。

 
★まかろんKさん【X】:https://x.com/macaronk1120
★イトノコさん【X】:https://x.com/misokooekaki
★宮島亜希さん【Instagram】:https://www.instagram.com/aki_miyajima/

イトノコさん(@misokooekaki)

イトノコさん(@misokooekaki)

宮島亜希さん(@aki_miyajima)

宮島亜希さん(@aki_miyajima)

ニヤリと笑みがこぼれる青春の1コマ
ちょっと不思議な異世界の話
ビターな味わいの大人の恋愛
キリリと胸が痛む、切ない失恋
・・・140字で紡がれるさまざまなストーリーを、美しい挿画とともにお楽しみください。

 

著者プロフィール

掌編小説(しょうへんしょうせつ)さんは、2020年5月、X(旧Twitter)にアカウントを開設。以来、さまざまな愛の形を描いた140字小説を毎日投稿している。原則として朝8時と夕方5時に同じテーマを別視点でつづるスタイルが特徴。ウェブトゥーン(縦読み漫画)やボイスドラマ(声劇)にも原案を提供している。アカウントが集めた「いいね」は累計109万超。

★掌編小説さんX:https://twitter.com/l3osQbTDUSKbInn

 

ごめん。私、頑張れなかった。
掌編小説 (著), まかろんK (イラスト), イトノコ (イラスト), 宮島亜希 (イラスト)

彼と彼女
先輩と後輩
カノジョとカノジョ
元カノと今カノ……
2つの視点でラストが変わる
切ないパラレルラブストーリー誕生!
X(Twitter)で恋愛のショートストーリーを発信している作家・掌編小説。
その3000作を超える作品の中から名作を厳選し、
書き下ろしを加えた珠玉の短編集ができました。
すべての物語は140字ちょうど。
1話約30秒のお話の中には、
映画のような美しい世界が広がっています。

同級生の言葉に心がふるえたあの日
好きだった人に言えなかった言葉
すれ違っていく気持ち
こらえきれない涙

数ある作品の中から、あなたの心に響く一篇を探してください。
最後には思わぬ「結末」が待っているでしょう……。

 


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