アルフォンス・ドーテ×ヨシタケシンスケさん『ドーテショートセレクション 最後の授業』が刊行
理論社は、アルフォンス・ドーテの名作とヨシタケシンスケさんがコラボした『ドーテショートセレクション 最後の授業』(作:アルフォンス・ドーテ、訳:平岡敦さん、イラスト:ヨシタケシンスケさん)を刊行しました。
今もなお古びない・・・ドーテの細やかな観察眼、弱さをいききとすくいあげた深い情
本書では、その豊かな感受性で故郷プロヴァンスの風物を描いた、ドーデの短編16作を厳選。細やかな観察眼で客観性を追求しつつ、人間の弱さを深い情をもっていきいきとすくいあげた作品群です。
【収録作品】
コルニーユ親方の秘密/スガンさんのヤギ/星/アルルの女/セミヤント号の最期/キュキュニャンの司祭/黄金の脳味噌を持った男の話/ビクシウの紙入れ/二軒の宿屋/ゴーシェ神父の薬用酒/三つのミサ/最後の授業/少年の裏切り/小さなパイ/フランスの魔女/ジラルダンが約束した三十万フランで/訳者あとがき
豊かな感受性で故郷の風物を描いた作家・ドーデの、多彩な面が楽しめます。リアルさと客観性が、人間への深い情と手を繋ぎ、作品を厚くしています。
本書の表題作でもある「最後の授業」は見解に誤解も多く、受け取られ方は変容をとげていますが、ひとりの少年の心の動きが、短いなかで豊かに表現されたひとつの作品として、鑑賞、対話してみてはいかがでしょうか。
著者プロフィール
アルフォンス・ドーデは、1840年、フランス・ニームに生まれる。豊かな感受性で故郷プロヴァンスの風物を描く。細やかな観察眼で記した手帳へのメモを活用し客観性を追求しつつ、人間の弱さを深い情をもっていきいきとすくいあげる。
作品に、短編集『風車小屋便り』『月曜物語』、長編小説『サフォー』、「タルタラン」三部作、ビゼーの曲で知られる戯曲『アルルの女』などがある。1897年没。
ドーデ ショートセレクション 最後の授業 (世界ショートセレクション) アルフォンス・ドーデ (著), 平岡敦 (翻訳), ヨシタケシンスケ (イラスト) その豊かな感受性で故郷プロヴァンスの風物を描いた、ドーデの短編16作を厳選。細やかな観察眼で記した手帳へのメモを活用し客観性を追求しつつ、人間の弱さを深い情をもっていきいきとすくいあげた作品群は今なお古びない。 |
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