市毛良枝さんが40歳で初めて登山に出会い、ひとりで自然と向き合い、新たな自分を見つけていくエッセイ『73歳、ひとり楽しむ山歩き』が刊行
俳優・市毛良枝さんが40歳で初めて登山に出会い、ひとりで自然と向き合い、新たな自分を見つけていく過程を綴ったエッセイ『73歳、ひとり楽しむ山歩き』がKADOKAWAより刊行されました。
引っ込み思案な性格、父の死、母の介護…自然を歩き、癒され、 自由になるエッセイ――歳を重ねるほど、 景色は美しくなる
市毛良枝さんは、俳優として活躍する一方で、自分の殻を破れない性格にコンプレックスを持っていたといいます。しかし、山との出会いが市毛さんを変えました。
自らの足で登り内側から湧き上がる感動を知るうちに、引っ込み思案で運動は苦手と思っていたのが、自分らしくやりたいことに挑戦していこうという考えになっていきました。
年齢、標高、登った百名山といったわかりやすい数字よりも、過ごした時間や歩く過程そのものを感じ味わうこと。
山での感動と芸術での感動は同じであること。
女性の生き方という道も、ロングトレイルという道も、それを歩く人たちによってつながっていくということ。
女性で初めてエベレスト登頂を果たした田部井淳子さん、ロングトレイルカルチャーの紹介者である加藤則芳さんらをはじめとした方々との交流が、自分の道を歩むことの素晴らしさを教えてくれます。
市毛さんが山行と人生を振り返りながら上梓した本書は、山あり谷あり、最後には眺望の広がるような一冊です。
本書の目次
CHAPTER 1 山で出会った道
69歳、大自然の中を貫く/世界一美しい散歩道、ミルフォードトラック/40歳のはじめの一歩/白く美しい燕岳/自分らしくなれる場所/私たちの道標のような人
CHAPTER 2 山は文化だった
「山と溪谷」と私/歩くことで紡がれた物語/室堂山ですれ違っただけの人/幻のジャンダルムデート
CHAPTER 3「自分の山をやりなさい」
『山なんて嫌いだった』/エベレスト街道の21日間/帰国した薄汚い女/ヒマラヤの山頂に立つ/念願の「自分の山」をやれた夏/
CHAPTER 4 登れなくても自然があった
やりたい山に出会った矢先/母「絶対に南極へ行く」/小さな自然が元気にしてくれる/自然に親しむトレイル・カルチャー/加藤則芳さんが遺した道
CHAPTER 5 自分のために道を歩く
自分でシナリオを書きながら登っている/還暦から歌手になる/田部井さんとの最後の山/歩く人たちが道をつなぐ/足裏で聞く枯葉の音
著者プロフィール
市毛良枝(いちげ・よしえ)さんは、俳優。文学座附属演劇研究所、俳優小劇場養成所を経て、1971年にドラマ「冬の華」でデビュー。以後、テレビ、映画、舞台、講演と幅広く活躍。
40歳から始めた登山を趣味とし、1993年にはキリマンジャロ、後にヒマラヤの山々にも登っている。環境問題にも関心を持ち、1998年に環境庁(現・環境省)の環境カウンセラーに登録。また特定非営利活動法人日本トレッキング協会の理事を務めている。
著書に『山なんて嫌いだった』(山と溪谷社)などがある。
73歳、ひとり楽しむ山歩き 市毛 良枝 (著) 歳を重ねるほど、景色は美しくなる 登頂しなくても、ひとりでも、何歳でもいい。俳優業や介護で中断しながら30年間山を歩き続けて見つけたのは「山の中で見るものはすべてが美しい」ことだった。自然に入り、自分を見つめなおす喜びを綴るエッセイ。 |
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