「みんなちがってみんないい」ってなんだろう?『苦手と得意が激しい僕が好きなことを見つけたら毎日が楽しくなり将来が見えてきた』が刊行
苦手(ディスグラフィア)と得意(ギフテッド)が激しい高校生・森下礼智さんの著書『苦手と得意が激しい僕が好きなことを見つけたら毎日が楽しくなり 将来が見えてきた~「みんなちがってみんないい」ってなんだろう?』 がぶどう社より刊行されました。
得意で好きなことをより専門性の高い場で追求!
高校生の著者は、小さいころから苦手(ディスグラフィア)があり、母親は就学相談に行くほど息子の将来に悩んでいました。
苦手さから小学校で居場所がなくなり、不安を抱えた息子を心配した母親は、外の世界で沢山の講座や体験に親子一緒に参加。その中で、小2の時にプログラミングにはまりだし、得意なことで好きなことをより専門性の高い場で追求していくようになります。
VR作品や科学の世界で賞を受賞し、小学5年生の時、「孫正義育英財団」2期生に合格。得意が更に加速していき、「ギフテッド」と周りから呼ばれるようになりました(本人に自覚はない)。
本書の1部では、苦手での苦労(特に学校で)から、書字の苦手をICTで補い、自分を知り、居場所を探すまでを伝えます。2部では、得意をどう見つけ、どう伸ばしていったのかを数々の場とともに紹介。母親も、息子のできないことではなく、できることが光るまでを伝えるために時々登場します。
著者コメント
僕は、小さいころから「激しい苦手(短所)」と「激しい得意(長所)」をもっていました。そんな僕が、よくかけられてきたことば、「みんなちがってみんないい」。僕はこのことばをかけられた時、ソフトに「あきらめろ」と言われているのと同じだなと、さみしい気持ちでいっぱいになっていました。何かひとつでも、自分が好きなことが見つかると、毎日が楽しくなります。16歳の僕は今、幸せに生きられています。今の自分の精一杯で、できることを考えた結果、自分の歩いて来た道を書くことにしました。何かを考えるきっかけにしていただけたら、本当に嬉しいです。
本書の構成
1部 苦手(短所)と得意(長所)がはげしい僕が高校に入学するまでにしてきたこと
1章 みんなとちがってうまくできないことがある
2章 自分の脳を知る
3章 僕の苦手(短所)を理解していく
4章 場所探しの旅ー小学校から高校受験まで
2部 ギフテッド(?)と呼ばれるようになった僕が大好きなことを見つけ将来やりたいことが見えてくるまで
5章 興味のある様々な講座や団体に参加
6章 僕の世界が詰まったプログラミング
著者プロフィール
森下礼智(もりした・らいと)さんは、2007年生まれ、東京都文京区出身。IQが平均より高い傾向がある。特に言語性と空間認知能力が突出していて、物を回転、展開して考えるのが得意。
2018年、「公益財団法人 孫正義育英財団」2期生合格。苦手なことがあり、小学校時代は悩んだが、ICTを駆使して現在は乗り越えつつある。趣味の合う友人たちと鉄道に乗る旅や、3DCGの作品作りが大好きな高校生。
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