“猫”がつなぐ人の縁――佐鳥理さん〈大人の青春ストーリー〉『紅茶と猫と魔法のスープ』が刊行
迷い猫を拾ったことで始まる、人と人のつながりを描いたハートフル・ストーリー、佐鳥理さん著『紅茶と猫と魔法のスープ』(装画:わみずさん)がことのは文庫より刊行されました。
保護猫と暮らす紅茶のお仕事経験アリの著者が紡ぐ、キッチンカーを舞台に年の差コンビが贈る、猫×お仕事のハートフル・ストーリー!
本書は、迷い猫を拾ったことで始まる、人と人のつながりを描いたハートフル・ストーリーです。キッチンカーを営む女性と猫みたいな年下男子が出会い、不器用ながらに距離が縮まっていくジレジレ感にキュンとくること間違いなしの物語。紅茶専門店でのお仕事経験アリの著者による“おいしそう”な描写にも注目です。
【あらすじ】
観光バス会社の空きスペースで紅茶専門のキッチンカー〈シュシュ〉を営む川澄汐里。
勤めていた紅茶専門店が閉店し、独立してみたものの売上目標達成にはほど遠い毎日。
そんなある日、オニオングラタンスープで人気のキッチンカー〈グラタ〉を営む美野要の飼っていた猫が行方不明だということを知る。
〈グラタ〉の人気に引け目を感じていた汐里は、今まで彼とまともに口をきいてこなかったが、実はその猫を偶然見かけていて――。
猫でつながる人の縁。
キッチンカーを舞台に年の差コンビが贈るハートフル・エンターテイメント!
<一足先に作品のゲラを読んだレビュアー・書店関係者の感想>
◎人と人とを繋ぐ猫。最初はほとんど会話も無かったような相手と、猫を通して距離が近付いていく…!
どこまでも優しい汐里と、気まぐれな猫の様な要の距離感にきゅんきゅん!うずうず!じれったい!
あとはやっぱり、紅茶がすごく美味しそうでした。ホットチョコミントティーがとにかく気になります…!
そして飲む人の為のオニオングラタンスープ。私に合うスパイスはなんだろう?なんて想像しながら読みました。
もしもキッチンカーがたくさん集まるイベントを見掛けたら、絶対にお買い物に行こうと思います!
(書店関係者)
◎まさにタイトル通り。
美味しそうなオニオンスープと、香りの良い紅茶、その中を取り持つような猫たち。
心があたたかくなったり、お腹が空いてきたり、猫の柔らかい毛に触れてみたり。
さて、肝心のふたりの仲は、これからどうなるのか?
あたたかい余韻の残る作品。猫好きも料理好きもどちらにも満足。
(図書館関係者)
◎素敵な作品。心がじんわり暖かくなる。汐里が淹れる紅茶のように、要が作るスープのように。
そして、汐里と要、二人を取り巻く人々が、それぞれ好ましい。人に恵まれた二人だなと思う。
登場するネコ達も、それぞれの個性があって楽しい。
恋愛要素もいい感じで入っていて、あっという間に読んでしまった。
「一人ぼっちだった日々は、優しさで彩られていく。」
作品中のこの言葉、良いなと思った。
汐里なら、その人柄から一人ぼっちにはならないと思うけれど、より良く変わっていく日々に気付けた人は、より幸せです。
(図書館関係者)
著者プロフィール
■著者:佐鳥理(さとり・さとり)さん
東京都在住。鍵しっぽの保護猫飼い。紅茶のお仕事経験あり。
2012年より仕事の傍ら、児童文学や一般文芸を中心に、多岐にわたるジャンルの小説を執筆している。
第2回、3回宮古島文学賞佳作。第18回星の砂賞佳作の『二十二時のにわか雨』は、Satori名義でネット文庫星の砂にて電子書籍化。
単著には『飛び立つとき』(とりのこ制作室)がある。
■装画:わみずさん
イラストレーター。装画を中心に手掛けている。
写真を切り取ったかのような、淡い日常風景を得意とする。
オトナ女子向け文芸レーベル【ことのは文庫】について
「心に響く物語に、きっと出会える」
ことのは文庫は、マイクロマガジン社より発行しているオトナ女子向け文芸レーベルです。
2019年6月に創刊後、『わが家は幽世の貸本屋さん』シリーズや、『陰陽師と天狗眼』シリーズ、『妖しいご縁がありまして』シリーズ、『大奥の御幽筆』シリーズなど様々な作品が登場しています。新作は毎月20日ごろに発売。
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紅茶と猫と魔法のスープ (ことのは文庫) 佐鳥理 (著), わみず (イラスト) |
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