本のページ

SINCE 1991

似ている“もの”と“ことば”の違いが一目でわかる写真集『似ていることば』が重版

東京書籍から2014年8月に刊行された『似ていることば』(文:おかべたかしさん、写真:やまでたかしさん)の重版となり第9刷が出来上がりました。

 

「絞ると搾る」「卵と玉子」から「カレイとヒラメ」「サンデーとパフェ」まで、 38組の似ている “もの” と“ことば”を写真に撮った!

「なんとなく似ているがどこがどう違うのか?とあらためて聞かれると、正確にはよくわからないもの」があります。

例えば、「ヒラメとカレイ」、「フクロウとミミズク」、「竹と笹」「林と森」などです。また、「飛ぶ」と「跳ぶ」、「平行」と「並行」、「交ぜる」と「混ぜる」「搾る」と「絞る」などのように読みは同じでも意味が違うことばもあります。

 
本書『似ていることば』は、そんな38組の似ている「ことば」と「もの」を集めて、言葉の由来や雑学を写真と文章でわかりやすく紹介する本です。

「似ている」ということは、その半面で「同じではない」ということでもあります。それらがどう違うのかということを写真で直感的に理解することで、楽しみながら日本語の奥深さを知ることのできる写真集です。

 

おかべたかしさん「はじめに」より

本書で取り上げた「似ていることば」には、大別すると2種類あります。まず、ことばが似ているもの。これは同音異義語や同訓異義語と呼ばれるもので、「制作/製作」「絞る/搾る」など、同じ読みでありながら異なる意味を持つことばです。もうひとつは、形が似ているもの。これは「アザラシ/アシカ」「サンデー/パフェ」など、違いがよくわからないとされているものです。こういった違いを写真によって一目で明らかにしようというのが、この本の狙いです。本書は、ひとつの「似ていることば」に対して4ページで構成しています。初めの2ページには、似ている両者の写真が掲載されています。そしてめくったところに「どこが違うのか」という解説と、それに関連した情報を掲載しました。 掲載した「似ていることば」は全部で38組。これらは原則的に五十音順に並んでいます。(「笹/竹」など音が違うものは、五十音順が早いものを前に並べて配列しています)。もちろん本の始めから読む必要はありません。パラパラとめくって気になったところからご覧ください。また「似ていることば」を分類する方法には、いろんな説がありますが、すべてに触れていてはこの本の性格も変わってしまうので、そのなかからひとつに絞って紹介していることをお断りしておきます。

 

著者プロフィール

 
■文:おかべたかし(岡部敬史)さん

1972年生まれ、京都府出身。早稲田大学第一文学部卒業。出版社勤務後、作家・ライターとして活動。

著書に『目でみることば』『似ていることば』『似ている英語』『目でみる漢字』(東京書籍)、『基礎教養 日本史の英雄』(扶桑社)、『風雲児たちガイドブック解体新書』(リイド社)などがある。

★個人ブログ「おかべたかしの編集記」:https://okataco.hatenablog.com/

 
■写真:やまでたかし(山出高士)さん

1970年生まれ、三重県出身。梅田雅揚さんに師事後、1995年よりフリーランスカメラマンとして活躍。
『散歩の達人』(交通新聞社)、『週刊SPA! 』(扶桑社)などの雑誌媒体のほか「川崎大師」のポスターも手がける。
2007年より小さなスタジオ「ガマスタ」を構え活動中。

著書に『目でみることば』『くらべる東西』『似ていることば』『くらべる京都』『目でみる数字』(東京書籍)などがある。『人生が変わる!特選昆虫料理50』(山と渓谷社)『もにゅキャラ巡礼』(扶桑社)などでも写真を担当。

 

似ていることば
おかべ たかし (著)

似ているということは、同じじゃないということ。じゃあ、どこが違うの?『目でみることば』シリーズからのスピンオフ企画。似ている“もの”と“ことば”の違いが一目でわかる写真集。

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です