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ほんの少し心と体が疲れてしまった、あなたへ――雑草が教えてくれたがんばらない生きかた『踏まれても立ち上がらないことにした』が刊行

雑草の生きかた研究家、稲垣真衣さんのエッセイ『踏まれても立ち上がらないことにした』(監修:稲垣栄洋さん)が駒草出版より刊行されました。

 

「踏まれても立ち上がらない」――作者も救われた、がんばらないための雑草ライフ

(本書「プロローグ」より)

「雑草」に対して、あなたはどんなイメージを持っていますか。

「アスファルトのすき間でがんばっている」とか
「誰かに褒められなくても綺麗な花を咲かせている」とか。
そんなイメージが浮かぶかもしれません。

「雑草魂」という言葉や、ド根性にがんばっている姿から、雑草みたいにがんばれとか、雑草みたいにがんばろうと思っていませんか。

 
下を向いてじっくりと雑草の生き方を観察してみると、雑草はド根性に生きているわけではないことがわかります。

実は、雑草はアスファルトのすき間でがんばっているわけではありません。
アスファルトのすき間が心地よくて、わざわざそこで生きているのです。

誰のためでもない、自分のために、その場所で花を咲かせているのです。

雑草は意外にも、自分の好きなように、生きているのです。
そして、生きることをのんびり楽しんでいるようにも見えます。

 
ほんの少し心と体が疲れてしまった、あなた。
足もとの雑草から、メッセージが聞こえてきませんか?
少しだけ足を止めて、その声に耳をかたむけてみてください。

「がんばらなくていい」「そのままでいい」

雑草たちの “のんびりライフ” は、そんなメッセージを送ってくれているようです。
さあ、雑草たちの「のんびりライフ」をのぞいてみましょう。

 

本書の構成

【日々の生活に疲れて、うつむきたくなる人たちのココロとカラダに優しく染み入る29のメッセージ】

まえがき
プロローグ

◆chapter1 雑草ののんびり
置かれた場所で芽を出さない
ゆっくりマイペース
どちらも正しい
競争することが大切ですか?
雑草は強くない
苦手から逃げたっていい
雑草はがんばらない
休んで眠ろう

◆chapter2 雑草の生きかた
踏まれたら立ち上がらない
上に伸びなくたっていい
まっすぐ伸びてる雑草だけではない
深く深く伸びる
つらい時期を乗り越える形
無理に成長しようとしなくてもいい
大切なものは目に見えない
踏まれることも、わるくない
うつむいたって、いい
ストレスを受け流す
折れない芯を持つ
空を見上げよう

◆chapter3 雑草のつながり
みんなと仲良くなんてできない
ひとりぼっちだって生きられる
誰かを頼ったっていい

◆chapter4 雑草の大切
みんなと違ってもいい
あなたにはあなたの花が咲く
「らしく」なくたっていい
いろいろな花が咲く
「雑」というすてきな世界
自分の場所で花を咲かせる

エピローグ

雑草たちの性格INDEX

 

著者プロフィール

 
■稲垣真衣(いながき・まい)さん

雑草の生きかた研究家。和歌山県出身。静岡大学農学部卒業。

卒業後に就職した職場で適応障害を患い、生きづらさを感じていたとき、雑草の戦略的な生きかたに関心を持ち、その魅力に取りつかれる。
雑草の生きかたを伝えるため、YouTubeチャンネル「雑草のんびりライフ」を運営するほか、ラジオ出演や講演活動などを行う。

★ホームぺージ「雑草のんびりライフ」:https://zassononbirilife.studio.site/

 
■監修:稲垣栄洋(いながき・ひでひろ)さん

静岡県出身。静岡大学大学院教授。農学博士。専門は雑草生態学。

主な著書に『植物に死はあるのか』(SBクリエイティブ)、『身近な雑草の愉快な生きかた』(ちくま文庫)、『生き物の死にざま』(草思社)、『面白くて眠れなくなる植物学』(PHP研究所)などがある。

 

 


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