本のページ

SINCE 1991

【第60回文藝賞〈短篇部門〉】西野冬器さんが文藝賞史上2番目の若さで受賞

雑誌『文藝』の創刊90周年を記念し、今年限定(応募〆切は2022年12月31日)で59年ぶりに復活した第60回「文藝賞〈短篇部門〉」の受賞作が決定しました。

 

<文藝賞史上2番目の若さの受賞者が決定!

1962年創設以来、多くの新人作家を輩出してきた「文藝賞」(主催:河出書房新社)。

今年限定で設置された「文藝賞〈短篇部門〉」の選考会が、2023年7月27日(木)、明治記念館で行われました。選考委員を務める柴崎友香さん、松田青子さんによる選考の結果、受賞作が次の通り決定しました。

 
第60回「文藝賞〈短篇部門〉」受賞作>

【受賞作】
西野冬器(にしの・とうき)さん〔2007年生まれ、静岡県出身 16歳・高校生〕
「子宮の夢」(400字×26枚)

 
【優秀作】
才谷景(さいたに・けい)さん〔2000年生まれ、東京都出身 22歳・大学生〕
「海を吸う」(400字×42枚)

 
「文藝賞〈短篇部門〉」は、雑誌『文藝』の創刊90周年を記念し、今年限定で創設されました。2022年4月5日から2022年12月31日を応募期間とし、4,176作品の応募がありました。

受賞作の選評と選考経過、受賞者による受賞の言葉は、2023年10月6日(金)発売の雑誌『文藝』冬季号に掲載されます。

 
贈呈式は、以降発表となる第60回「文藝賞」と同じく、2023年11月中旬に明治記念館にて開催されます。「文藝賞〈短篇部門〉」受賞者には、正賞として記念品、副賞として20万円(優秀賞には10万円)が贈られます。

 
なお、西野冬器さんは第42回「文藝賞」受賞の三並夏さん(15歳)に次ぐ、史上2番目の若さでの受賞となりました。

 

「文藝賞」について

「文藝賞」は、文芸誌『文藝』を母体とし、1962年から始まった小説の新人賞です。これまで、第1回の高橋和巳さんをはじめ、田中康夫さん、山田詠美さん、長野まゆみさん、綿矢りささん、羽田圭介さん、若竹千佐子さん、宇佐見りんさん、遠野遥さんなど、文学シーンに常に新たな才能を送り込んできました。

 
第1回「文藝賞」(1962年)、第2回「文藝賞」(1963年)では〈長篇部門〉〈中・短篇部門〉〈戯曲部門〉、第3回「文藝賞」(1964年)では〈長篇部門〉〈中・短篇部門〉がありましたが、以降は「文藝賞」の募集のみで、今年、約60年ぶりに〈短篇部門〉を復活し、募集を行いました。。独立した〈短篇部門〉の募集は、いわゆる五大文芸誌の中では現在唯一のものです。

★次回(第61回)文藝賞(2024年)原稿募集:https://www.kawade.co.jp/smp/bungei_award.html

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です