東京大学×吉本興業が「お笑いの謎」に迫る『最強の漫才』が刊行
東京大学と吉本興業が「お笑いと学び」で異色のコラボ、人気芸人が東大の先生と「お笑い」について真剣に語った『最強の漫才 東大と吉本が本気で「お笑いの謎」に迫ってみた!!』(編:東京大学×吉本興業)が講談社より7月27日に刊行されます。
理論派の芸人たちが語る「漫才の秘密 、研究のプロたちが解き明かそうとする「漫才の構造」 漫才は技術か?アートなのか?
東京大学と吉本興業がタッグを組んだプロジェクト「笑う東大、学ぶ吉本」から、ついに書籍が誕生しました。東大大学院のプロの研究者と、吉本興業所属の第一線の芸人とが、お互いのワザや言葉を尽くして「お笑いとは何か」について迫る――その成果が、『最強の漫才 東大と吉本が本気で「お笑いの謎」に迫ってみた!!』です。
東大の先生と吉本の芸人という異例のコラボが生み出す特集記事の中には「ファンのビッグデータからM-1勝者を予測できるか?」「芸人のSNSアカウント相関図から『売れる芸人の戦略』がわかるか?」といった興味深い研究から、石田明さん(NON STYLE)、野田クリスタルさん(マヂカルラブリー)、哲夫さん(笑い飯)といった、「お笑いを構造的に語れる」芸人が漫才や笑いの本質についてじっくりと語るものまで読みどころ満載。各芸人のグラビアもじっくり撮影しており、判型がA4と大型なので、ファンにとってはちょっとした写真集にもなっています。
巻末には特別企画として「2023年のM-1グランプリ勝者を予測する」という大胆な企画も用意されています。データには限界もあるものの、データを使ってM-1勝者を予測するという、とても興味深いページです。
<本書の主な内容>
プロの芸人・研究者が語り尽くす「お笑いの正体」
◆「ベタは最強 アホは才能」――笑いの秘密を語ろう(NON STYLE 石田明)
◆芸人のSNSアカウント相関図から「売れる芸人の戦略」がわかる?(東大大学院 坂田一郎)
◆ど真ん中よりちょっと外がいい? 芸人が知らない「本当の位置と売れ方」(ゆにばーす)
◆「究極の内輪人間」だから僕は勝てた(マヂカルラブリー 野田クリスタル)
◆面白い「つかみ」で漫才の「本ネタ」はどこまで影響される?(東大大学院 植田一博)
◆漫才の「つかみ」は挨拶に似ている?(トータルテンボス)
◆「屁とお経とパンタグラフ」見えた! お笑いの原点(笑い飯 哲夫)
◆M-1の勝者をファンのビッグデータで予測できるか?(東大大学院 浅谷公威)
◆科学ではとらえきれない「魔物」がM-1には存在するのか?(オズワルド)
◆特別企画 2023年のM-1勝者をちょっと強引に予測してみた
「笑う東大 学ぶ吉本」プロジェクトについて
国立大学法人東京大学(東大)と吉本興業ホールディングス株式会社(吉本)が2021年6月、東大の「知」と吉本興業の「エンターテインメント」を掛け合わせるプロジェクトとして立ち上げる。2021年6月には、地域課題の解決・事業化や笑いを通じた健康促進などを進めていく連携協定を締結。
これまでに、東大大学院人文社会系研究科の佐藤健二さんとピース・又吉直樹さんによるオンライン特別講義「東大吉本対話」、東大生が漫才ワークショップなどに参加する体験活動プログラムなどを実施。同プロジェクトの一環であり、「笑いのコミュニケーションを科学する」という趣旨のもと、東大大学院の研究者と吉本の芸人が協力して行ったイベント「M-1グランブリを科学する!」から本書は生まれた。
2025年大阪・関西万博、その先のSDGs目標達成年次の2030年を見据えながら、学術とエンターテインメントの積極的な対話、協働を推進し、持続可能な新しい価値の創出と未来への提言を目指している。
最強の漫才 東大と吉本が本気で「お笑いの謎」に迫ってみた 東京大学×吉本興業 (編集) 理論派の芸人たちが語る「漫才の秘密」。 |
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