本のページ

SINCE 1991

「flier(フライヤー)」が2023年上半期ビジネス書ランキングを発表 不朽の名著『7つの習慣』と話題のChatGPT関連本が一騎打ち!

本の要約サービス「flier(フライヤー)」は、2023年上半期におけるビジネス書の人気ランキングを発表しました。
本ランキングは、「flier(フライヤー)」の有料会員を対象に、2022年12月1日~2023年5月31日までのスマホアプリおよびウエブのアクセス数(紹介書籍の閲覧数)を集計したものです。

 

1位は『完訳 7つの習慣』

1位に輝いたのは、2022年の年間ランキングに続き、『完訳 7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィーさん/キングベアー出版(FCEパブリッシング))でした。2013年に発刊以来、全世界で4,000万部を誇る大ベストセラーとなった名著が今年も読まれています。注目すべきは、2位に『先読み!IT×ビジネス講座 ChatGPT 対話型AIが生み出す未来』(古川渉一さん、酒井麻里子さん/インプレス)がランクインしたことです。2022年11月末に発表されたChatGPTに、やはり世間の注目が集まっていることがわかります。

長く支持され続ける『完訳 7つの習慣』のような名著と、今後も世間の注目を集めていくであろうChatGPTのような最新テクノロジーに関するトレンド書のせめぎ合いが、今後は加速していくと予想されます。

 
【flierユーザー閲覧数 2023年上半期人気ランキングTOP10】〔敬称略〕

1位:『完訳 7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー/キングベアー出版(FCEパブリッシング)/2013年発刊)

2位:『先読み!IT×ビジネス講座 ChatGPT 対話型AIが生み出す未来』(古川渉一、酒井麻里子/インプレス/2023年発刊)

3位:『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』(有川真由美/毎日新聞出版/2019年発刊)

4位:『聞き方の一流、二流、三流』(松橋良紀/明日香出版社/2022年発刊)

5位:『努力が「報われる人」と「報われない人」の習慣』(塚本亮/明日香出版社/2023年発刊)

6位:『いちいち気にしない心が手に入る本』(内藤誼人/三笠書房/2018年発刊)

7位:『時間を「うまく使う人」と「追われる人」の習慣』(滝井いづみ/明日香出版社/2022年発刊)

8位:『言語化の魔力』(樺沢紫苑/幻冬舎/2022年発刊)

9位:『付加価値のつくりかた』(田尻望/かんき出版/2022年発刊)

10位:『佐久間宣行のずるい仕事術』(佐久間宣行/ダイヤモンド社/2022年発刊)

 
※なお、今年もこの「上半期ランキング」と連動した書店フェアが、イオングループの「未来屋書店」など全国33都道府県の計100店舗で開催されます。

 

フライヤー編集部のコメント

他の群雄をおさえて、2023年上半期にフライヤーで最も読まれたのは、全世界4000万部を超えるベストセラー『完訳 7つの習慣』でした!

この本は、2022年のフライヤー年間ランキングでもトップの座に輝いています。こうして間違いのないロングセラーが支持される一方で、続く2位には『先読み!IT×ビジネス講座 ChatGPT 対話型AIが生み出す未来』がランクインしているのも注目ポイントです。

OpenAIが2022年11月に世界に向けて公開したチャットボットであるChatGPTは、またたく間に世間の耳目を集めました。世の中の多くのサービスだけでなく、人びとの生活スタイルまで変えるほどの影響力を持つ、と多くのメディアでも騒がれています。ほんの少しでも触ってみたことのある人は多いでしょう。

『先読み!IT×ビジネス講座 ChatGPT 対話型AIが生み出す未来』は、この流行をおさえていち早く刊行された一冊。コンパクトにその概要を知ることができ、最新トピックのキャッチアップにはまさにうってつけ。

『完訳 7つの習慣』のように「不動の名言」を求める心と、今後の未来をうらなう最新テクノロジー「ChatGPT」への好奇心が、一騎打ちの様相を呈しています。

そのほか、3位『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』や6位『いちいち気にしない心が手に入る本』、8位『言語化の魔力』のように、ちょっとした日々の悩み、行動に寄り添って、具体的な解決へと導く本も、最近のトレンドとしてよく読まれています。

今後も進化を続けるChatGPTにさらなる追い風が吹くのか、それとも、おなじみのロングセラーという安心が求められるのか。2023年下半期も目が離せません。

 

1位『完訳 7つの習慣』FCEパブリッシング 代表取締役からのコメント

第1位、ありがとうございます。2022年の年間ランキングに続いての1位という栄誉に喜びで満ちています。

『7つの習慣』の初版は1996年です。それから27年、この本は変化の激しい時代の中で読み継がれてきました。今も変わらず求められている理由は明白です。それは私たちがますます予測困難な社会を生きているからです。

『7つの習慣』の原則は普遍的です。変わることのないものです。複雑で混沌とした時代に生きる私たちの課題や困難に応えるものです。高い業績を上げる企業も、美しい文化を持つ家族も、人生で成功を収めている個人も、実はみな同じ原則に基づいています。

本書は、この原則を中心にした生き方を伝えています。読み終えることで、明確な目標と進むべき方向性を得ることが期待できます。自己成長と貢献の旅において、真北を示すコンパスと道しるべを手に入れることができるでしょう。

『7つの習慣』の未来が、素晴らしい読者との出会いが続くことを願っています。そして、多くの読者とともに、社会全体の幸福と繁栄に貢献していきましょう。ありがとうございました。

 

2位『先読み!IT×ビジネス講座 ChatGPT 対話型AIが生み出す未来』株式会社インプレス できるビジネス編集部 副編集長 田淵豪さんからのコメント

上半期ランキングで2位を獲得したということは、本書がそれだけ多くの人たちの役に立ったということだと思います。担当編集としてうれしく思います。

2022年の春先に、自然言語処理分野で開発競争が激化しているというニュース記事を読み、以来この分野に注目していました。同年秋に別件の取材中にGPT-3の話が出て、調べたらちょうどChatGPTがリリースされたタイミングで盛り上がっていたので、即座に企画を立てました。同じ頃、旬の話題を新鮮なうちに届けるための「先読み」シリーズを立ち上げており、いろいろな機会がうまく合致して素早く刊行できました。

生成AIは私たちの仕事にも影響を及ぼしますが、先を読み、適切なタイミングで物事を実行する力は人間にしかありません。AIに刺激されながら、よりよいコンテンツを生み出していければと思っています。

 

「flier(フライヤー)」について

flier(フライヤー)は、 ビジネス書を中心とした本の内容を「1冊10分」に要約してアプリやWebで閲覧できるサービスです。新刊を中心に旬の本や既刊の名著を毎日1冊、年間365冊配信しています。

 
flier(フライヤー)の最大の特長は「書評(レビュー)」ではなく「要約」である点です。書き手の主観が入る書評とは異なり、著者の主張や論理(重要ポイントや全体像)を忠実にまとめ、読者に伝えます。書評でないため、出版社と著者から要約の許可を得る必要があり、要約した原稿にも目を通してもらうことで、高品質なサービスを提供しています。

 
要約の文字量は4,000字ほどで、10分程度で読める工夫をしています。「flier」には、新刊(掲載書籍の8割)を中心に、毎日1冊の要約文をアップ。現在3,200冊超(2023.6)を掲載しています。要約記事は自社の編集者に加えて、経験豊富な外部ライター約50人が作成します。

★URL:https://www.flierinc.com/

 

完訳 7つの習慣 人格主義の回復
スティーブン・R.コヴィー (著), フランクリン・コヴィー・ジャパン (翻訳)

『7つの習慣 成功には原則があった! 』が、スティーブン・R・コヴィー博士没後1年を期に新たに訳し直され、『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』として刊行いたします。

日本語に翻訳されて17年。ベストセラーの「7つの習慣」を、なぜ新たに訳し直さなければならなかったのか。そしてどう変わったのでしょうか。

●不透明な時代だからこそ人格主義!
今回の『完訳 7つの習慣』刊行に際して、著名な方々にインタビューさせていただきました。その中で、皆さんから言われる共通のポイントは、実は「副題が今までオリジナルのものではなかった」ということをお伝えしたことに対する反応です。それは「人格主義の回復」ですとお話すると、皆さん「なるほど! 」とうなられるのです。この言葉を聞いて、それは今の時代の流れに合っていると確信しました。「人格主義の回復」はコヴィー博士本来の意図であり、そのミッションに基づいて『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』を世に出すことは非常に大きな意味があると考えています。

●変わらない軸で激動の時代を乗り切る
人格主義の土台となるのが、時代を通して変わらない軸となる原理原則です。コヴィー博士は、今回の『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』に収録した「はじめに」の中で、時代が変われば「7つの習慣」も変わるのかという問いに対して、いや、これは原理原則なので、時代が変わるからこそ、逆に変わらない軸となり支えとなっていくと答えられています。むしろ今日の激動の時代だからこそ、多くの人たちが変わらない軸を必要としており、「7つの習慣」が日本人に受け入れられた結果として、現行版が168万部にもなったのだと思います。

●コヴィー博士の想いをきちんと伝えていくこと
今回やりたかったことは、『7つの習慣』というブランドの浸透より、コヴィー博士をブランドとして確立することです。アメリカではピーター・ドラッカーとスティーブン・R・コヴィー博士の知名度はあまり変わらないのですが、残念ながら日本での知名度に大きな差があります。コヴィー博士の名前をきちんと伝えていくこと、そして『7つの習慣』を知っていただく必要があります。コヴィー博士が考えていた本当の「7つの習慣」を伝えるため、またコヴィー博士というブランドを確立するため、コヴィー博士本来の哲学や思想を一番大切するために、新たに訳し直したのです。

●原著に忠実にかつ老若男女にもわかりやすい翻訳
新たに翻訳し直す際の基準は、とにかく原書に忠実ということです。とは言いながら読者は日本人ですから、日本語としてわかりやすいことが大前提となります。この2つを軸に、習慣名も含めて聖域は持たずに完全にゼロベースで、コヴィー博士が本当に伝えたいと思っていることが伝わる訳になるよう徹しました。もう一つの指針として、現行版はビジネスパーソンを意識して翻訳され、それはサブタイトル「成功には原則があった! 」にも反映されていますので、今回はより幅広い読者にも理解できるわかりやすい訳を心がけました。私たちは、「7つの習慣」を子ども向けに展開した『7つの習慣ティーンズ』やより一般読者向けに展開した『まんがと図解でわかる7つの習慣』など、かなりプロダクトラインも増え、多岐にわたって『7つの習慣』を紹介しています。そういう点でも、老若男女すべての日本国民が親しめる『7つの習慣』という点も意識しました。

●コヴィー博士の意図を生かした習慣名に変更
コヴィー博士本来の意図を伝えるために、習慣名も2つを除いて変えました。まず第1の習慣「主体性を発揮する」は原著では「Be Proactive」であり、「Be=なる」というニュアンスを生かして「主体的である」と訳し直しました。そして、第2の習慣は原著の「Begin with the End in Mind」に込められたコヴィー博士の意図を汲んで「終わりを思い描くことから始める」に変更しました。第3の習慣も原著の「Put First Things First」に込められた想いを生かして、「最優先事項を優先する」としました。第4の習慣「Win-Winを考える」は変わりません。大きく変わったのが第5の習慣です。原著の「Seek First to Understand, Then to be Understood」の「Seek」の「求めていく」というニュアンスを出して「まず理解に徹し、そして理解される」としました。第6の習慣は今では「シナジー」が一般的であり、また原著の「今生み出す」というニュアンスを生かして「シナジーを創り出す」に改めました。最後に第7の習慣「刃を研ぐ」は現行通りです。

先読み!IT×ビジネス講座 ChatGPT 対話型AIが生み出す未来
古川渉一 (著), 酒井麻里子 (著)

「ChatGPT」(チャットジーピーティー)は文章生成AIです。人間が入力した質問に答える形で文章を返してくるので「対話型AI」とも呼ばれていて、自由度の高い会話をしながら自然な文章が生成できるのが特徴です。創作分野をはじめ、プログラミング開発、カスタマーサポートといったビジネス領域、そして教育の現場などさまざまな領域に影響が及ぶため、いま世界中で大きな注目を集めています。本書では、そのChatGPTの実力や技術的な背景、可能性、課題、ビジネス事例などをその分野の第一人者に質問しながら深堀りしていきます。話題のトピックがよくわかる! コンパクトですぐ読める!『先読み!IT×ビジネス講座』シリーズの第3弾です。

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です