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郊外論の先駆的名著『サバービアの憂鬱』が30年ぶりに復刊

大場正明さん著『サバービアの憂鬱 「郊外」の誕生とその爆発的発展の過程』

大場正明さん著『サバービアの憂鬱 「郊外」の誕生とその爆発的発展の過程』

大場正明さん著『サバービアの憂鬱 「郊外」の誕生とその爆発的発展の過程』がKADOKAWAより30年ぶりに復刊しました。

 

一時は古書価格3万円超だった郊外論の先駆的名著が30年ぶりに復刊!

「常に立ち返るべき郊外文化論の傑作」―速水健朗さん絶賛

 
本書は1993年11月に東京書籍より発売された単行本『サバービアの憂鬱 アメリカン・ファミリーの光と影』に加筆修正を施し、サブタイトルを改題の上、復刊するものです。

 
日本においても2000年の大規模小売店舗立地法(大店立地法)施行以来、そのビジネス面だけでなく、社会学の重要な概念として扱われ続けた「郊外」。それは、小説・マンガ・映画・アニメ・音楽などの各種創作コンテンツにおいても重要な題材としてあり続けました。

この「サバービア」の出発点や背景について様々な角度から触れ、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(ロバート・ゼメキス監督、1985年公開)を皮切りに郊外を描いた数多くの作品や作家を取り上げて、その内実を綴った一冊です。

 

本書の目次

序章
第1章 50年代の郊外の世界へ
第2章 新しい郊外の現実
第3章 娯楽を変えた50年代のモンスター
第4章 広告と商品から浮かび上がる郊外の幸福
第5章 アメリカン・ファミリーの出発点
第6章 郊外と都市のはざまで揺れる理想
第7章 変わりゆくアメリカの風景
第8章 アメリカン・ファミリーの亀裂
第9章 アメリカン・ドリームの向こう側
第10章 郊外住宅地の夜空に飛来するUFO
第11章 ボルティモアの郊外から吹き出すバッド・テイスト
第12章 郊外の子供たちのモノローグ
第13章 中流の生活を見つめるミニマリズムの作家たち
第14章 保守化するアメリカから浮かび上がる家族の肖像
第15章 崩壊する家庭とよみがえる50年代の亡霊
第16章 揺らぐ50年代のイメージ
第17章 戦争が終わり、世界の終わりが始まった
第18章 郊外のティーンエイジャーに襲いかかる悪夢
第19章 こわばった郊外居住者の妄想
第20章 エスケープ・フロム・サバーブズ
第21章 サバーブズからエッジ・シティへ
第22章 新しいフロンティアのリアリティ
第23章 ゲイの浸透と新しい家族の絆
第24章 現代の郊外では何が起こっているのか
第25章 90年代を予感させる歪んだ郊外のイメージ
第26章 コミュニティの理想と個人の希望のはざまで
あとがき
新書版あとがき
参考/引用文献・映画・音楽

 

著者プロフィール

著者の大場正明(おおば・まさあき)さんは、1957年生まれ、神奈川県出身。中央大学法学部卒業。評論家。

「ニューズウィーク日本版」(Web)のコラム「映画の境界線」や「週刊朝日」の映画星取表を担当中。編著書に『CineLesson15 アメリカ映画主義 もうひとつのU.S.A.』(フィルムアート社)、監修書に『90年代アメリカ映画100[1990-1999]』(芸術新聞社)がある。趣味は登山、温泉・霊場巡り、写真。

★ブログ:http://www.c-cross.net/

 

サバービアの憂鬱 「郊外」の誕生とその爆発的発展の過程 (角川新書)
大場 正明 (著)

米国においてある時期に、国民感情と結びつくかたちで大きな発展を遂げ、明確なイメージを持って定着するようになったサバービア(郊外住宅地と文化)――。

アメリカ映画を渉猟した著者が描く家族とコミュニティの光と影。

古書価格も高騰していた「郊外論」の先駆的名著が30年ぶりに復刊!

※本書は、一九九三年一一月に東京書籍より刊行された『サバービアの憂鬱 アメリカン・ファミリーの光と影』を改題の上、加筆修正して復刊したものです。

 
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