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遠藤周作さんの『真昼の悪魔』を連続ドラマ化 映像化は初

真昼の悪魔|東海テレビ

遠藤周作さんの『真昼の悪魔』を連続ドラマ化

東海テレビ・フジテレビ系で遠藤周作さんの『真昼の悪魔』を連続ドラマ化

 
1980年に発表された遠藤周作さんの『真昼の悪魔』が初映像化されます。主演は田中麗奈さんで、初の医師役です。

原作では、患者の謎の失踪、寝たきり老人への劇薬入り点滴…大学生・難波が入院した関東女子医大附属病院では、奇怪な事件が続発します。
背後には、無邪気な微笑の裏で陰湿な悪を求める女医の黒い影が・・・。めだたぬ埃のように忍び込んだ“悪魔”に憑かれ、どんな罪を犯しても痛みを覚えぬ虚ろな心を持ち、背徳的な恋愛に身を委ねる美貌の女―現代人の内面の深い闇を描く医療ミステリーです。

 
今回、東海テレビ・フジテレビ系で連続ドラマとして映像化し、2017年2月4日より、毎週土曜23:40~24:35の時間帯で放映されます。全8話。以前、同時間帯で放送されたドラマ『火の粉』のスタッフが再集結して製作します。

 
女性医師・大河内葉子役の田中麗奈さんは

原作はとても面白く、最後までスリルを味わいながら一気に読む事が出来ました。人間が感じる、いわゆる情というものが大河内葉子の心には存在せず、それを自身が疑問視し、空白を埋めるため悪を犯していく。
それが自分にどんな反応をもたらすかという事を純粋に追求する彼女に、ぞくぞくとしながらも強烈に惹きつけられました。
悪とは何か?という事への探究心。彼女は人と違うのかもしれない。
もしくは、誰しにもある心に素直なだけなのかもしれない…
私も、大河内葉子に引き寄せられた一人としてこの役を演じたいと思いました。
誰の心にも潜む悪魔、それを追い求める大河内葉子の姿を通して、
誰もが楽しめる心理サスペンスをお届けしたいと思います。
東海テレビ公式サイトより)

とコメントを寄せています。

また、公式サイトでは

突然現れた隣人が、ごく普通の家族を崩壊させた…
オトナの土ドラ第一弾「火の粉」のスタッフ再集結!
身近に潜む恐怖に震えて眠る、今度の舞台は…「病院」だ!
その悪意は、白衣を着て訪れる…

昭和55年に発表された医療ミステリー
遠藤周作の原作「真昼の悪魔」を遂にドラマ化!!

誰もが悪魔になり得る現代社会の恐怖のシナリオとは…。
主演を飾るのは田中麗奈、女性医師役に初挑戦する!!

と謳っています。
『火の粉』は、雫井脩介さんの同名小説を連続ドラマ化したもので、ユースケ・サンタマリアさんがサイコパスな隣人役で主演した作品です。
連続ドラマにする分量の原作だったかな、と思いながら観てみると、エピソードもサイコパス度も大増量されていました。もし、ドラマの後で原作を読んだら、原作がすごく穏やかなエピソードに思えてしまいそうなドラマの濃さでした。
そもそも主人公が濃い目のサイコパスなのに、その主人公にストーキングするサイコパスの女性まで登場したのは、かなり斬新でした。

ということで、『真昼の悪魔』も原作より濃くなりそう。(そして、観ます)

 
真昼の悪魔 (新潮文庫)
真昼の悪魔 (新潮文庫)

 


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