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戦国武将・徳川家康が天下を取った秘密は「読書」にあり!大中尚一さん『家康の本棚』が刊行

大中尚一さん著『家康の本棚 天下人はどんな本をどう読み大成したのか』(監修:小和田泰経さん、作画:いずみ朔庵さん)

大中尚一さん著『家康の本棚 天下人はどんな本をどう読み大成したのか』(監修:小和田泰経さん、作画:いずみ朔庵さん)

大中尚一さん著『家康の本棚 天下人はどんな本をどう読み大成したのか』(監修:小和田泰経さん、作画:いずみ朔庵さん)が日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)より刊行されました。

 

生まれついての苦労体質、波乱万丈な徳川家康の人生を支えた「書物」

「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」という言葉で知られる徳川家康は、誰もが知る、天下統一を成し遂げた戦国武将・将軍であり、約260年間続く泰平の世の礎を築いた歴史に名を遺す偉人です。

 
しかし、三河国の弱小大名家の嫡男に生まれた家康は、幼少期から人質として有力者のもとを転々とするなど、その実態は数々の挫折と苦労、そしてそれらを乗り越えていく波瀾の人生でした。

 
そんな家康は、今川家での人質時代に当代一流の知識人から教えを受け、さまざまな「書物」と出会います。そして天下人への道を歩む中、幾度となく大きな決断に迫られますが、それらを支えたのは、読書を通じて先人の失敗と成功の事例から得た“学び”でした。

 

現代にも通じる古典の名著=戦国のビジネス書を家康の人生と共にマンガを交え解説

本書に登場する『史記』『孫子』『貞観政要(じょうがんせいよう)』といった古典は現代でも不朽の名作として知られ、ビジネス界の著名人らに愛読されています。

 
本書では徳川家康の生涯についてマンガを交えたストーリーで追いながら、人生における決断の背景などを解説し、そしてそれらを支えた古典の名著を家康の業績や思想と共に紹介しています。

 
家康も最初から天下を狙っていたわけではなく、自分や家を守るためにただひたすら一生懸命に生きていました。しかし、急に目の前が開けた瞬間、すなわちいつ人生のチャンスが訪れても掴みとれるよう常に準備をしていた努力家でもありました。

 
歴史好きな方はもちろん、ビジネスパーソンのみなさんが現代社会で生き抜くヒントを、家康の成功と愛読書から学びつつ、2023年1月から放送されているNHK大河ドラマ「どうする家康」を別角度から楽しめる一冊です。

▲漫画も交え、家康の生涯についてダイジェストで振り返る!

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▲家康も参考にしたであろう書物たちがどんなものであったかを紹介、そこから現代人でも学べることなどを解説!

▲家康も参考にしたであろう書物たちがどんなものであったかを紹介、そこから現代人でも学べることなどを解説!

▲戦国・江戸時代や家康の気になるアレコレについてのコラムも満載!

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著者からのコメント

徳川家康はなぜ天下を取れたのか。さまざまな要因がありますが、その一つは彼の「読書好き」にあったのではないでしょうか。読書離れが進んでいると言われていますが、日本人はもともと世界の中でも例を見ないほどの読書好き。その大元を作ったのは、本好き大名の家康でした。その彼がどんな本を読み天下を取ったのか。ぜひご覧いただければと思います。

 

出版社からのコメント

昔の出来事や人物から教訓を得るために、「歴史から学べ」と言われることがあります。それは現代に限った話ではなく、過去も同様でした。そして歴史から学ぶために最も使われてきたのが「本」です。そうした「本」の価値をよく知り、かつ、きちんと活用してみせたのが徳川家康でした。彼とその愛読書について、「本」で知ってみませんか?

 

本書の構成

はじめに

第1章 「人質」からはじまった天下取り

第2章 戦国大名としての挫折と苦労

第3章 信長の死で芽生えた大志

第4章 大望の実現に向けた一大事業

第5章 待って仕掛けた天下への道

第6章 江戸時代260余年の礎を築く

あとがき 読書の「才能」を日本人に広めた家康

 

著者プロフィール

 
■著者:大中尚一(おおなか・しょういち)さん

1976年生まれ、兵庫県出身。株式会社學天堂代表取締役。

大阪大学文学部を卒業後、高校の歴史教師として教鞭を執る。その後コンサルタントとして独立。中小企業や個人のコンサルティングを続ける傍ら、歴史の研究を継続。ビジネスの経験と歴史の研究から得た知見を基に各種講座や講演、執筆活動を行う。

著書に『日本のしくじり史』(総合法令出版)。

 
■監修:小和田泰経(おわだ・やすつね)さん

1972年生まれ、東京都出身。國學院大學大学院文学研究科博士課程後期退学。専門分野は日本中世史。現在、静岡英和学院大学講師・早稲田大学エクステンションセンター講師・日本城郭協会理事。戦国時代の武将・城郭・甲冑・刀剣に詳しい。

主な著書に『家康と茶屋四郎次郎』(静岡新聞社)、『戦国合戦史事典』(新紀元社)、『天空の城を行く』(平凡社)、『日本の城・城合戦』(西東社)、『ずかん武具』(技術評論社)など多数。2023年NHK大河ドラマ「どうする家康」に資料提供として参加している。

 
■作画:いずみ朔庵(いずみ・さくあん)さん

イラストレーター、江戸文化喧伝家。着物や和柄など日本文化に関するものや、歴史、時代物を得意とし、イラストのほか企画、江戸解説などジャンルを超えて活躍している。同時にアート作品も発表している。ポーラ文化研究所Webにて「ウチの江戸美人」連載中。江戸文化歴史検定2級。甲賀流忍者検定中級。

著書に『財布でひも解く江戸あんない~マンガで辿る江戸時代の暮らしと遊び~』(誠文堂新光社)、『ウチの江戸美人』(晶文社)。

 

家康の本棚 天下人はどんな本をどう読み大成したのか
大中 尚一 (著), 小和田 泰経 (監修), いずみ 朔庵 (イラスト)

『史記』『孫子』『貞観政要』・・・古典でありながら現代でも不朽の名作として知られ、特に『孫子』と『貞観政要』はビジネス界の著名人らも愛読していることで知られています。

千年以上前に著された書物が今に通じることにも驚きですが、実はこれらの価値について数百年前に重要視し、後世に遺そうとしたある読書家がいました。その名は徳川家康――戦国武将として天下を統一し、260余年も続く泰平の日本を打ち立てた英傑です。

ただ、彼については「織田がつき 羽柴がこねし 天下餅 座りしままに 食うは家康」と詠われているように、織田信長や豊臣秀吉と比べ、大して苦労せずに天下人となった印象を持たれがちです。しかし、そこに至るまでには数々の挫折や苦難、そしてそれらを乗り越えていくという波瀾の生涯を送っています。間違いなく家康は多くの努力によって大成功を収めたのです。そんな彼が大切にしていたのが「本を読んで学ぶこと」でした。

本書は徳川家康の生涯についてマンガを交えたストーリーで追いながら、人生における決断の背景などを解説し、そしてそれらを支えた古典の名著を紹介していきます。家康の成功について、現代に生きる人々にも、参考になる要素や学びとなる書物について知ることができます。

 


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