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【ビジネス書グランプリ2023】『佐久間宣行のずるい仕事術』がグランプリを受賞

ビジネス書グランプリ2023

ビジネス書グランプリ2023

本の要約サービス「flier」を運営する株式会社フライヤーとグロービス経営大学院は2月16日、「読者が選ぶビジネス書グランプリ2023」の受賞作品を発表しました。

 

読書好きのビジネスパーソンが選ぶ「日本一のビジネス書」が決定! 全国約1,400店で書店フェアを開催

今回は118冊のエントリー作品から、全6部門とグランプリ候補から「有益だった」「実用的だった」と思うビジネス書を一般投票で決定しました。また、売上から選出した書籍に授与する特設賞作品も発表されました。投票者数(前回比24%増)・投票総数(前回比13%増)はいずれも過去最高を記録。flierのユーザー数の伸びとともに、ビジネス書への関心が高まっていることがわかります。

 
総合グランプリに選出されたのは、今最も話題のテレビプロデューサー佐久間宣行さんが著した『佐久間宣行のずるい仕事術』(ダイヤモンド社)でした。本書はビジネス実務部門も受賞しています。

また、政治・経済部門は経済学者、起業家である成田悠輔さんの『22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる』(SBクリエイティブ)が受賞しました。

授賞式より

授賞式より

 
今回の発表にあわせて2月16日より順次、紀伊國屋書店新宿本店や八重洲ブックセンター本店など全国約1,400店舗の書店で、受賞作品を展開した店頭フェアが開催されます。今回の店頭フェアは過去最大規模となります。

 

「ビジネス書グランプリ2023」受賞作品〔敬称略〕

全6部門(自己啓発部門、イノベーション部門、マネジメント部門、政治・経済部門、リベラルアーツ部門、ビジネス実務部門)と「総合グランプリ」から、一般投票で選出された書籍は以下のとおりです。さらに各部門に加え、特設賞として「ロングセラー賞」、「グロービス経営大学院賞」も授与されています。

 
■総合グランプリおよびビジネス実務部門賞
『佐久間宣行のずるい仕事術』(佐久間宣行/ダイヤモンド社)

◆イノベーション部門賞:『リスキリング』(後藤宗明/日本能率協会マネジメントセンター)

◆マネジメント部門賞:『だから僕たちは、組織を変えていける』(斉藤徹/クロスメディア・パブリッシング)

◆政治・経済部門賞:『22世紀の民主主義』(成田悠輔/SBクリエイティブ)

◆自己啓発部門賞:『言語化の魔力』(樺沢紫苑/幻冬舎)

◆リベラルアーツ部門賞:『13歳からの地政学』(田中孝幸/東洋経済新報社)

◆<特別賞>ロングセラー賞:『生き方』(稲盛和夫/サンマーク出版)

◆<特別賞>グロービス経営大学院賞:『限りある時間の使い方』(オリバー・バークマン、高橋璃子(訳)/かんき出版)

 
<特別賞「グロービス経営大学院賞」受賞『限りある時間の使い方』について――グロービス経営大学院ディレクター・柳田佳孝さんコメント>

本賞は、普遍性が高いテーマで、長く読み継がれてほしいという願い込めて表彰させていただきます。昨年、2022年の「新語・流行語大賞」では、新語の大賞として「タイパ」という言葉が選ばれました。タイパは「タイムパフォーマンス」の略で、時間的な効率を意味します。テクノロジーの進化によってあらゆる物事がスピーディーに進む中、「タイパ」が重視されるのは当然の流れでしょう。本書『限りある時間の使い方』は、「効率」よりも「豊かな人生を送ること」の重要性を訴えており、タイパ重視の世の中へのアンチテーゼと捉えられるのではないでしょうか。本書に書かれているメッセージは、社会人の能力開発や人的ネットワークの構築、そして志の醸成の場であるグロービス経営大学院が、ビジネスパーソンの皆さんにお伝えしたいメッセージと重なるところがあると考え、本書を選出させていただきました。

 

受賞作品の総括:今年のキーワードは「迷いの中に差す光」

「読者が選ぶビジネス書グランプリ2023」主催
株式会社フライヤー 代表取締役 大賀康史さん コメント

 
2022年という1年は、「動」の側面と「静」の側面とがせめぎ合っていたように思います。

ロシアの侵攻をきっかけとするウクライナ戦争は、いまだおさまる気配はありません。治安が良いとされていた日本でも、元首相の銃殺事件が起きました。経済面では、アメリカの金利上昇によって円安が進んで、長らくデフレだった日本でもインフレの兆しがあります。

一方で、コロナ禍も3年が経過して、海外ではマスクをしなくなり、以前の日常が戻りつつあります。ビジネスシーンにおいても日々の暮らしにおいても、さまざまな出来事や変化に対して機敏に対応する人もいれば、立ちすくむ人もいるでしょう。そこに共通しているのは、「これからの未来を明るく生きたい」という思いではないでしょうか。

そのような背景と受賞作の傾向から、今回の「ビジネス書グランプリ」のキーワードは「迷いの中に差す光」としました。

社会や経済は大きく揺れ動き、これまでの仕組みや流れに対する疑問も湧き出しています。ときに立ち止まりながら、どう対応すればよいか悩み、考える。でもそれは、決して後ろ向きなものではなく、前に進むエネルギーを秘めたものです。そのような時代背景がビジネス書のトレンドにも、色濃く反映していると思います。

総合グランプリに輝いたのは、『佐久間宣行のずるい仕事術』でした。組織人として活躍した後、現在は個人としても活躍する佐久間さんは、多くの人が目指したい存在と言えるでしょう。大ヒットの背景には佐久間さんへの信頼があるように思います。昔ながらの考え方が色濃く残る組織で働く人たちに、大きな共感を与えた一冊でした。

個人でも組織でも、10年前の常識が通用しなくなり、方針を定める難しさを誰もが感じているのではないでしょうか。そのような時、本は私たちの地図や羅針盤になってくれます。個人と社会の要請に応えるために、いろいろな方々が日本の出版業界を支えてくださり、一人の読者として日々感謝しております。この会を主催する私たちも、そうして本と人をつなぐ輪に貢献できることを、幸せに感じております。

 

「読者が選ぶビジネス書グランプリ」とは

「読者が選ぶビジネス書グランプリ」は、その年に発売されたビジネス書のなかから読者(=ビジネスパーソン)が投票し、読者の視点で「有益だった」「実用的だった」と評価された本を選出するコンテストです。ビジネスパーソンの読書習慣を育てて出版業界を盛り上げたいという思いから創設されました。

 
第8回目を迎えた今年の「読者が選ぶビジネス書グランプリ2023」では、52社の出版社より113冊と、フライヤーとグロービス経営大学院らが推薦した書籍を合わせた5冊の合計118冊がエントリーしました。投票者数(前回比24%増)・投票総数(前回比13%増)はいずれも過去最高を記録しました。

 

 

佐久間宣行のずるい仕事術
佐久間 宣行 (著)

◎消耗せずに仕事がしたい
◎限られた時間でムダに戦わず成果を出したい
◎取り替えの効かない人になりたい
◎一目置かれる人になりたい

就活生、新社会人からベテランまで、どの業界でも役に立つ、佐久間宣行からの62のアドバイス。
天才ではなくフツウの人こそマネすれば、一目置かれる人になる!
佐久間宣行が22年のサラリーマン人生の集大成として本気で書いたビジネス書。
特別ではない人こそ特別になれる珠玉の1冊!

サラリーマンでありながら、「オールナイトニッポン0」のラジオパーソナリティをつとめ、ファンイベントを行えばリアルで5000人が集まってしまう、45歳のフツウのようでフツウじゃない、いま話題の佐久間宣行が教える、誰とも戦わず、好きなことで効率的に成果を出す62の仕事術。

熱狂的ファンをもつ「ゴッドタン」「あちこちオードリー」などの他、ドラマのプロデュースも手掛け、2021年4月にテレビ東京を退社。独立後もまれに見る円満退社で、引き続きテレビ東京の番組プロデュースを続ける佐久間プロデューサー。「なんでこんなに好きなことばかりできるのか?」「なぜ敵がいないのか?」「なぜ熱狂的なファンをつくることができるのか?」「どうしてネタ切れせず、これだけの仕事をこなせるのか?」。その秘密を62の項目にわけて公開します。

「限られた時間」と「自分の得意」で付加価値を生み、ムダなことはやらずにコスパよく、ムダに戦わずして、ラクして速く成果を出すための力の入れ方、力の抜き方教えます。

 
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