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東海林さだおさん『ショージ君、85歳。老いてなお、ケシカランことばかり』が刊行

東海林さだおさん著『ショージ君、85歳。老いてなお、ケシカランことばかり』

東海林さだおさん著『ショージ君、85歳。老いてなお、ケシカランことばかり』

85歳で現役、「アサッテ君」や「丸かじりシリーズ」でおなじみの漫画家・エッセイストの東海林さだおさん最新刊『ショージ君、85歳。老いてなお、ケシカランことばかり』が大和書房より刊行されました。年を重ね、ちょっと不便で情けない、それでもとにかく気楽で楽しく、好奇心のつきない老いの暮らしを綴ったエッセイ集です。

 

年を取ると、見るもの聞くもの、腹の立つことばかり

年を取ると人間怒りっぽくなるという。
”怒る”ということは結果、誰か人間を”叱る”こと。

しかし、東海林さんが叱るのは風呂上りにはく自身の”パンツ”。
片足ずつパンツに足を入れる時、バランスをとることが難しく、素っ裸でつんのめってしまい、腹が立つ。
人間、パンツまで叱ると、もうこわいものはなくなってくる。
この世に叱れないものなどない、と思うようになる。

 
ユーモアあふれるエッセイ集です。

 

本書の目次

見るもの聞くもの、腹の立つことばかり
水分を小まめに
懐かしきかな”昭和の音”
ニュースタイルお節
「序(つい)で」の力
相田みつを大研究 名言を量産したっていいじゃないか、書けるんだもの①/②
頭のふりかけ購入記
薄毛はモウこわくない①/②
葛湯の実力
遠ざかる青春
懐かしき早稲田の街を歩いてみれば①/②
焙じ茶をめぐる冒険
明るい自殺①/②
ああ疎開
昭和の蠅はえを懐かしむ
行って楽しむ行楽弁当
寂しいのはお好き?
定年後、世捨て人のすすめ①/②
インタビュー・85歳のヨタ話

 

著者プロフィール

著者の東海林 さだお(しょうじ・さだお)さんは、1937年生まれ、東京都出身。早稲田文学露文科中退。漫画家、エッセイスト。

1970年『タンマ君』『新漫画文学全集』で文藝春秋漫画賞、1995年『ブタの丸かじり』で講談社エッセイ賞、1997年菊池寛賞、2001年『アサッテ君』で日本漫画家協会賞大賞を受賞。2000年紫綬褒章、2011年旭日小綬章を受章。

 

ショージ君、85歳。老いてなお、ケシカランことばかり
東海林 さだお (著)

パンツがいけない。
パンツのせいでこうなった。
パンツを叱りつけたい。
パンツを睨みつけるのだが適切な言葉が思い浮かばない。

「責任者呼べ!」と叫ぶメイワク老人を横目に、我々もまた、つまづいた石に、パンツをはくにもよろめく体に、腹を立ててはいないだろうか。

デビューから55年超。85歳になってもなお、日本の漫画・エッセイ界の最前線で走り続ける東海林さだお氏が、年齢による肉体の衰えについて、逆に衰えることのない好奇心とユーモアについて、変わっていく死生観について、おおいにつづり、語ります。

 


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