【第6回未来屋小説大賞】安壇美緒さん『ラブカは静かに弓を持つ』が受賞
株式会社未来屋書店は、未来屋書店の従業員の中から選りすぐりの読書好きが選考する文学賞「第6回未来屋小説大賞」の受賞作を発表しました。
また、未来屋書店が運営する全国の「未来屋書店」「アシーネ」239店舗では2022年12月末より順次、「未来屋小説大賞フェア」が開催されます。
第6回未来屋小説大賞が決定!
第6回未来屋小説大賞の受賞作は、次の通りです。
<第6回未来屋小説大賞 受賞作品>
■大賞
安壇美緒(あだん・みお)さん
『ラブカは静かに弓を持つ』(集英社)
2位:凪良ゆうさん『汝、星のごとく』(講談社)
3位:夕木春央さん『方舟』(講談社)
4位:兼近大樹さん『むき出し』(文藝春秋)
5位:住野よるさん『腹を割ったら血が出るだけさ』(双葉社)
未来屋小説大賞は未来屋書店の読書好き従業員が選考し、今一番売りたい本を決定するものです。
大賞受賞作品について、選考に携わった従業員から
「暗くて深い海底の闇のような心に届く、光の物語。」
「音楽はいつも人を繋げ、救うのかもしれない。」
「人と人との繋がりを、音楽を介して誠実に描いたこの物語はこれからもっと多くの人に届くのだ、と確信した。」
…など、絶賛と感嘆の声が寄せられています。
【『ラブカは静かに弓を持つ』あらすじ】
武器はチェロ。潜入先は音楽教室。
傷を抱えた美しき潜入調査員の孤独な闘いが今、始まる。『金木犀とメテオラ』で注目の新鋭が、想像を超えた感動へ読者を誘う、心震える“スパイ×音楽”小説!
少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇し、以来、深海の悪夢に苛まれながら生きてきた橘。ある日、上司の塩坪から呼び出され、音楽教室への潜入調査を命じられる。目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠をつかむこと。橘は身分を偽り、チェロ講師・浅葉のもとに通い始める。師と仲間との出会いが、奏でる歓びが、橘の凍っていた心を溶かしだすが、法廷に立つ時間が迫り……
受賞者・安壇美緒さん コメント&プロフィール
「自分が信じることのできる物語を作ろう。『ラブカは静かに弓を持つ』は、そういった願いがあって書かれたような気がします。音楽が人を救うことがあるように、ひょっとしたら小説にもそういった奇跡的な効能があるのかもしれません。沢山の本がある中から、本作を選んでくださった書店員の皆さまに心より感謝申し上げます。」
<安壇美緒さん プロフィール>
1986年生まれ、北海道出身。早稲田大学第二文学部卒業。2017年『天龍院亜希子の日記』で第30回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。2020年、北海道の中高一貫の女子校を舞台にした青春長編『金木犀とメテオラ』を刊行、書店員からの熱い支持を受けロングセラーとなる。
「第5回未来屋小説大賞フェア」を開催!
未来屋書店では、同社が運営する全国の「未来屋書店」「アシーネ」にて2022年12月末から順次、「未来屋小説大賞フェア」を開催します。
■対象店舗:全国の未来屋書店・アシーネ 239店舗
■実施期間:2022年12月下旬~2023年2月28日
※改装・閉店・休業などの都合により、変更となる場合があります。
■内容:期間中は店頭にて大賞受賞作品の販売を行います。在庫がなくなり次第終了となる場合があります。
ラブカは静かに弓を持つ 安壇 美緒 (著) 深く潜れば潜るほど、主人公と自分を重ね、浅葉先生に救われ、突き刺される。 その人は尊敬すべき師であると同時に、得がたい友人になった。 優れた演奏を聴き終えたかのような感動が胸に満ちてくる。 |
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