「元彼の遺言状」シリーズ第2弾『倒産続きの彼女』が文庫化&シリーズ累計100万部突破!
宝島社が主催する「第19回『このミステリーがすごい!』大賞」を受賞した新川帆立さん著『元彼の遺言状』の続編となる『倒産続きの彼女』の文庫版が刊行されました。同書の発売をもって、「元彼の遺言状」シリーズは累計100万部を突破します。
新川帆立さんは『元彼の遺言状』で2021年1月にデビュー。同書刊行後、テレビ、新聞、雑誌、WEBニュースなど多数のメディアで取り上げられ、2022年4月には綾瀬はるかさん主演、大泉洋さん共演で連続ドラマ化されるなど話題になりました。
『倒産続きの彼女』あらすじ
山田川村・津々井法律事務所に勤める美馬玉子。地方出身で、懸命な努力をして弁護士になった玉子は、容姿端麗、首都圏出身で恵まれた家庭環境で育った一年先輩の剣持麗子に苦手意識を持ちながらも、ボス弁護士・津々井の差配で麗子とコンビを組むことになってしまう。
クライアントである倒産の危機に瀕する老舗のアパレル会社・ゴーラム商会を救うため、二人は会社を倒産に導く女と噂される経理課の近藤まりあの身辺調査を行うことになった。ブランド品に身を包み、身の丈に合わない生活をSNSに投稿している近藤は、会社の金を横領しているのではないか?しかしその手口とは?
ところが調査を進めるなか、ゴーラム商会の「首切り部屋」と呼ばれる小部屋で死体が発見され……。
「元彼の遺言状」シリーズ ベストセラーの理由とは
(1)『このミス』大賞受賞の理由にもなった魅力的なキャラクター造形
『このミステリーがすごい!』大賞選考時、「強烈にキャラの立った女性弁護士もの」 「とにかく主人公の人物造形に魅了されました」「人間関係もよく練り込まれていると思った」と各選考委員がキャラクター造形を絶賛!周りに忖度せず我が道を突き進む強い女性・剣持麗子や、ぶりっ子に見えて実は芯の強い2作目のヒロイン・美馬玉子など、強く優しい女性たちが読者から支持されています。
(2) 法律に詳しくなくても楽しめる! 企業法務弁護士が活躍
弁護士といえば法廷が舞台。本シリーズはそんなイメージを覆す、企業法務弁護士たちが活躍します。物語の事件にも大企業から中小企業まで、様々な企業で働く人が絡み合い、経済ミステリーとしての楽しさも特徴です。
(3) ポトラッチ、醜いアヒルの子定理…知識が自然に残る読後感
『元彼の遺言状』には文化人類学の「ポトラッチ」、『倒産続きの彼女』には理論物理学の「醜いアヒルの子の定理」など、示唆に富んだストーリーも特徴。ストーリーの面白さはもちろん、これまで知らなかった学びが残る読後感も新川作品の魅力です。
著者コメント
デビューが決まったときに、次の目標は「累計100万部突破」と決めていたので、とても嬉しいです。
『倒産続きの彼女』は、人を殺すミステリーはよくありますが、法人(会社)を殺すことはできるだろうか?と考えた結果、会社が死ぬ(=倒産)の局面を題材にとろうと思いました。本作執筆時は執筆経験が浅かったため、果たしてシリーズ2作目を書き上げることはできるのだろうかと不安で、今回文庫化にあたって2作目を読み返した際にも、当時のプレッシャーを思い出して胃がきりきりしました。
本シリーズは働く女性の群像劇であり、一風変わったミステリーでもあります。著者の筆力向上に伴い、しり上がりに面白くなっていく予定ですので、ついてきてくださると嬉しいです。
著者プロフィール
著者の新川帆立(しんかわ・ほたて)さんは、1991年生まれ。アメリカ合衆国テキサス州ダラス出身、宮崎県宮崎市育ち。東京大学法学部卒業後、弁護士として勤務。高校時代は囲碁部に所属し全国高校囲碁選手権大会にも出場。囲碁部で麻雀にも興味を覚え、司法修習中に最高位戦日本プロ麻雀協会のプロテストに合格しプロ雀士としても活動経験あり。
作家を志したきっかけは16歳のころ夏目漱石の『吾輩は猫である』に感銘を受けたこと。作家になるために「粘り強く長期戦に対応できるための食い扶持が必要」と考え弁護士になる。
第19回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、2021年に『元彼の遺言状』でデビュー。他の著書に『剣持麗子のワンナイト推理』(以上、宝島社)、『競争の番人』(講談社)、『先祖探偵』 (角川春樹事務所)などがある。
倒産続きの彼女 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) 新川 帆立 (著) シリーズ累計100万部突破! 「まさに新しい書き手の登場と言えるだろう」――篠田節子(作家) |
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<シリーズ第3弾>
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