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車椅子の詩人・豆塚エリさん自伝的初エッセイ『しにたい気持ちが消えるまで』が刊行

豆塚エリさん著『しにたい気持ちが消えるまで』

豆塚エリさん著『しにたい気持ちが消えるまで』

車椅子の詩人として活動する豆塚エリさんが書き下ろした初めてのエッセイ『しにたい気持ちが消えるまで』が三栄より刊行されました。

 

自分には価値がない、生きづらいと感じている人へ――豆塚エリさんの自伝的初エッセイ『しにたい気持ちが消えるまで』

高校時代にベランダから飛び降りて頸髄を損傷、現在は車椅子の詩人として大分県・別府を拠点に活動している豆塚エリさん。ずっと死にたいと考えていた彼女は、一命をとりとめたあと、やがて、生きていてよかったと思えるようになります。

 
本書は、飛び降りるまでの思いと生活、飛び降りたあと、リハビリや自立を経て、生まれ直し、育て直されていくかのような過程を、腰の据わった言葉で、きめ細やかに表現しています。

 
死にたい、消えたいと一度でも思ったことのある人すべてに読んでほしい、当事者にしか語れない、量感のある言葉。豆塚エリさんが書き続けてきた詩とともに『しにたい気持ちが消えるまで』に何があったのかを綴った、渾身のノンフィクション・エッセイです。

 
《推薦コメント》

◆荻上チキさん(評論家/ラジオパーソナリティ)
世界の矛盾が交差する場所で。
生き延びた彼女は、詩を選んだ。
車椅子から覗く、狭間の景色。
<ぎりぎり、死なないでいる>
そんなあなたと一緒に読みたい。

◆佐々木ののかさん(文筆家)
弱さを受け入れられない弱さを飛び降りて、見えてきたもの。
生に向き合い続けている人の、強さとやさしさがここにある。

 

豆塚エリさん コメント

小さいときから本を読むのが好きで、本に救われ、本に育てられてきました。悲しいとき、淋しいとき、つらいとき、言葉はいつも私に寄り添い、励まし、勇気づけてくれました。本気で死にたい、死ななきゃいけないと思ったとき、他者の存在も言葉もまったくの無力で、私は一線を超えてしまいましたが、それでも私は他者の存在、言葉の持つ力を信じたいです。生きづらさを抱え、死にたい、消えたいと思いながら、どうにか今日を生き延びているあなたに、どうか届きますように。

著者:豆塚エリさん コメント

著者:豆塚エリさん コメント

 

著者プロフィール

著者の豆塚エリ(まめつか・えり)さんは、1993年生まれ、愛媛県出身。16歳のときに飛び降り自殺を図り頸髄を損傷、現在は車椅子で生活。大分県別府市で、こんぺき出版を拠点に、詩や短歌、小説などを発表。コラム執筆やテレビ出演など幅広く活動している。

 

しにたい気持ちが消えるまで – 豆塚エリ –
豆塚 エリ (著)

競走するのをやめて、人に頼れるようになったら生きやすくなった 車椅子の詩人が綴る『しにたい気持ちが消えるまで』 16歳のとき、死のうと思った。すごく天気の良い日で、こんな日に死ねるなんて幸せだと思った。自宅のベランダから飛び降り、頸髄を損傷するが一命をとりとめる。 「死ななくて良かった」 「何もできなくても生きていていい」 現在を生きる筆者による 自死を止めたい、やさしくなりたい、お守りのような言葉。書き下ろし自伝エッセイ。

 
【関連】
しにたい気持ちが消えるまで | 三栄 オフィシャルサイト

 


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