演劇界の異才・根本宗子さん原作・脚本映画『もっと超越した所へ。』を根本さん自身がノベライズ!
徳間書店は、映画「もっと超越した所へ。」(配給:ハピネットファントム・スタジオ)の書下し小説版を、2022年10月14日(金)の映画公開に先がけ、徳間文庫より刊行しました。
破格の恋愛小説が誕生! 根本宗子さん初の原作・脚本映画『もっと超越した所へ。』の公開に先駆けて、自ら手掛けた書下し小説版を刊行!
演劇界最高の栄誉「岸田國士戯曲賞」の最終候補に四度選出された異能の劇作家、根本宗子さん。2015年に初演され話題を呼んだ傑作舞台「もっと超越した所へ。」を原作とし、自ら脚本も手掛けた初の映画が10月14日(金)に全国公開されます。
公開に先駆けて9月8日(木)に刊行される書下し小説版も、自身が執筆しました。「舞台」「映画」と異なるフィールドでそれぞれに発揮された表現の冴えは、小説でも爆発! 登場人物のバックストーリーをふんだんに盛り込み、圧倒的に豊かな物語世界を構築しています。そして、小説ならではの驚きの仕掛けが待つラストへ――。
<あらすじ>
衣装家の女とバンドマン志望の男。
元人気子役のタレントとゲイの男の子。
彼氏に染まる金髪ギャルとハイテンションなフリーター。
子持ちの風俗嬢と元人気子役の俳優。
幸せに見えた四組のカップルには、
ある秘密があった――。
クズ男を引き寄せた理由を振り返るうち、
女たちは重大な事実に気づく。
もしかして私たち……。
自らの人生を取り戻すため、
彼女たちの爆走劇が始まった!
「泣いてないで早く出てってよ!!」
彼女たちの叫びの先にある超越した恋愛物語とは・・・!
著者コメント
「もっと超越した所へ。」は7年前に下北沢のスズナリという劇場で上演した劇団公演でした。当時のわたしはとにかくお客さんをある種の熱の中に巻き込み、驚かすことに必死だったように思います。時を経て映画化、そして小説化の話をもらい、最終的に自分が一番この作品に驚かされることになりました。
わかりあえなさの断絶がほとほと嫌になり、それでも今日よりも良い明日を手に入れるために伸ばした手の先にある「超越世界」を、全力で人を愛しぶつかりに行く覚悟を決めた登場人物と共に感じていただけたら嬉しいです。
演劇は音楽や小説のように持ち運べないので、物語を文庫サイズに詰め込み、田中大資さんのカバーに包まれたこの作品がたくさんの方の鞄の中に入れていただけることを想像すると心が熱くなります。
――根本宗子
今注目の刺繍アーティスト、田中大資さんがカバーアートを担当
〔田中大資さん コメント〕
「超越の『超』の字がお気に入りで、と根本さんに装丁のデザインを託されました。
本を読ませていただき、物語に出てくるモチーフとともに超越するためのアイテムを作るのはどうでしょうかと提案しました。
魔法のステッキ、変身ベルト、想像の世界の道具を作ることは妄想を自分へ引き寄せる行為です。
現実を受け入れることとは別に、妄想の先に新たな気づきがあること、私は超越を繰り返し今があることに気付かされました。」
――田中大資
著者プロフィール
著者の根本宗子(ねもと・しゅうこ)さんは、1989年生まれ、東京都出身。19歳で劇団・月刊「根本宗子」を旗揚げ。以降、劇団公演ではすべての作品の作、演出を手掛ける。
2015年以降、岸田國士戯曲賞最終候補作品に4作品が選出される。近年では演劇以外にも活動の場を広げ、2022年には、初の小説となる『今、出来る、精一杯。』(小学館)を上梓。
舞台「もっと超越した所へ。」(2015年上演)を原作とした同名映画の脚本を担当した。本書は、自身による書下し小説版となる。
映画『もっと超越した所へ。』公開情報〔敬称略〕
10月14日(金)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー!
■出演
前田敦子 菊池風磨
伊藤万理華 オカモトレイジ
黒川芽以 三浦貴大
趣里 千葉雄大
■監督:山岸聖太
■原作:月刊「根本宗子」第10号『もっと超越した所へ。』
■脚本:根本宗子
■音楽:王舟
■主題歌:aiko「果てしない二人」(ポニーキャニオン)
■配給:ハピネットファントム・スタジオ
(C)2022『もっと超越した所へ。』製作委員会
★公式サイト:https://happinet-phantom.com/mottochouetsu/
もっと超越した所へ。 (徳間文庫) 根本宗子 (著) ==================== 自身が手掛けた映画脚本を元にバックストーリーも大幅加筆。 全力で愛せ。 |
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▼映画『もっと超越した所へ。』公式サイト