本のページ

SINCE 1991

「活版印刷三日月堂」著者の新シリーズ第3弾『言葉の園のお菓子番 森に行く夢』が刊行 シリーズ既刊も続々重版!

ほしおさなえさん「言葉の園のお菓子番」シリーズ第3弾が刊行

ほしおさなえさん「言葉の園のお菓子番」シリーズ第3弾が刊行

2020年読書メーターオブザイヤー「人気シリーズランキング」で堂々1位を獲得した人気シリーズ「活版印刷三日月堂」(ポプラ文庫)を手掛けた著者・ほしおさなえさんの新シリーズの第3弾『言葉の園のお菓子番 見えない花』が大和書房より刊行されました。

「連句」が題材である本作では、言葉が、想いが、大切な人が、まるで連句のように繋がり、主人公が一歩ずつ前に進んでいきます。

 

元書店の主人公が“連句”を通じて人や言葉に出会い成長していく物語

シリーズ第1弾『言葉の園のお菓子番 見えない花』概要

勤めていた書店が閉店し、職を失い、実家に戻ることにした主人公・一葉(かずは)は、連句が趣味だった祖母が亡くなる前に本棚のノートを読んで欲しいと言っていたことを思い出す。ノートには、お菓子の名をつらねたリストがはさんであり、その裏には一葉に宛てた手紙が書かれていた。

 
一葉へ。
 ずいぶん具合が悪くなってしまって、やっぱり歳だね。おばあちゃんはもうここに戻れないかもしれません。
 いつか「ひとつばたご」に行って、わたしのことを伝えてくれるとうれしいです。そのときはこのお菓子を持っていってください。お菓子番がいなくなって、みんな困っているかもしれない。
 ずっと楽しかった、ありがとう。皆さんにそう伝えてください。   治子

 
季節に応じて様々な和菓子を手に連句会に通っていた祖母の遺志を継ぎ、一葉はお菓子を手に連句会に向かう。

 
【連句とは】
連句は俳句と異なり、複数の人が集まって作ります。誰かが作った五七五に、前の句の風景を思い描きながら次の七七を付け、それにまた別のだれかが五七五を付けて進めていきます。森羅万象を詠むと言われる連句では、「式目」と呼ばれるルールに添いながら、できるだけたくさんの事柄を入れます。同じようなことは2度としないし、ひとつながりの物語にもしない。句と句が緩やかに繋がりながら思いもしなかった新しい世界に至り、それが1つの作品となります。

【お菓子番とは】
連句の席は長く、お昼からはじまって、夜までかかる。だから途中でおやつも出るし、終わったらみんなで食事にも行く。一葉の祖母は、自分のことを会にお菓子を持っていく“お菓子番”だと語っていた。

 
<実在する有名和菓子が色を添える>

物語に登場する和菓子は実在する有名和菓子です。季節に応じた和菓子がとても美味しいそうに描かれ、物語に色を添えます。

言葉が、想いが、人が、大切なものが繋がっていく―――。

 
【あらすじ】

勤めていた書店が閉店することになり、書店員の職を失った主人公・一葉は、亡くなった祖母の遺した手紙をきっかけに「連句会」という不思議な場と出会う。
はじめは戸惑いながら参加していたが、徐々に連句の魅力に惹かれていく一葉。
連句会での出会いは、新たな出会いを呼び、一葉の世界は広がっていく。
温かな共感と勇気が胸に満ちる感動作。

 

その言葉は想いを伝え、孤独な心をやさしく照らす――シリーズ第2弾『言葉の園のお菓子番 孤独な月』

26歳で勤めていた書店が閉店。職を失った主人公・一葉は、亡き祖母の縁で連句会・ひとつばたごに通い始めます。

連句会をきっかけに、書店員の経験を活かし、手書きPOPを書く仕事を始めた一葉。自分にできること、自分にしかできないことを探しながら手探りで働き始めるなか、連句メンバーから意外な仕事の打診を受けることに。新たな縁に導かれ、一葉が出会った仕事とは……?

別れと出会い、悲しみと喜びが静かに心を満たし、前を向く勇気をもらえる物語。

 
★『言葉の園のお菓子番 孤独な月』刊行記念 ほしおさなえさんインタビュー記事:https://note.com/daiwa_note/n/n6a030d849ffc

 

微かな変化の予感が静かに胸を震わせる、シリーズ第3弾『言葉の園のお菓子番 森に行く夢』

「誰かの想いを知ることで、わたしたちは変わっていく」

かなしい記憶も、取り戻せない過去も、未来を照らす光になるなら――。

書店イベント、作家や歌人との出会いを通して自分を見つめ直す一葉。今を受け入れつつ歩を進めるその先には…静かな決意に涙する。手渡された勇気に心が動き出すかけがえのない物語。

 
【目次より】
ビギナーズラック
たんぽぽの綿毛のように
森に行く夢
旬の心
どこまでも飛ぶ
まぼろしのお店

 

著者プロフィール

著者の「ほしお さなえ」さんは、1964年生まれ、東京都出身。作家・詩人。1995年『影をめくるとき』で第38回群像新人文学賞優秀作を受賞。2016年『活版印刷三日月堂 星たちの栞』で第5回静岡書店大賞を受賞。

主な著書に、ベストセラーとなった「活版印刷三日月堂」シリーズのほか「菓子屋横丁月光荘」「紙屋ふじさき記念館」「ものだま探偵団」シリーズ、『三ノ池植物園標本室』(上下巻)、『金継ぎの家 あたたかなしずくたち』『東京のぼる坂くだる坂』など多数。

 

言葉の園のお菓子番 見えない花 (だいわ文庫)
ほしお さなえ (著)

『活版印刷三日月堂』著者、新シリーズ始動!
書店員の職を失った一葉は、連句の場のもたらす深い繋がりに背中を押され新しい一歩を踏み出していく。
温かな共感と勇気が胸に満ちる感動作!”

言葉の園のお菓子番 孤独な月 (だいわ文庫)
ほしお さなえ (著)

続々再版の人気シリーズ、待望の第2弾! 亡き祖母の縁で始めた「連句」を通して新しい人や仕事と繋がっていく一葉。別れと出会い、悲しみと喜びが孤独な心を静かに照らす感動作!

言葉の園のお菓子番 森に行く夢 (だいわ文庫)
ほしお さなえ (著)

温かな共感に背中を押される感動の書下ろし小説!
書店イベント、作家や歌人との出会いをきっかけに自分を見つめ直す一葉。
今を受け入れつつ歩を進めるその先には…静かな決意に涙し前を向ける物語。

 
【関連】
『言葉の園のお菓子番 孤独な月』刊行記念 ほしおさなえさんインタビュー【第2巻発売!】|大和書房|note

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です