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ナイツ・塙宣之さんが人生のつまずきと反省と工夫をぼやき倒す初エッセイ『ぼやいて、聞いて。』を刊行

塙宣之さん著『ぼやいて、聞いて。』

塙宣之さん著『ぼやいて、聞いて。』

「ナイツ」塙宣之さん著『ぼやいて、聞いて。』が左右社より刊行されました。

人間関係について、漫才について、しゃべること、伝えること、そして言葉について――お笑い芸人なのに人と「つるめない」性格の著者が、それでも人と関わりながら考え続けたことを、ときに鋭く、ときに脱線しながらぼやき倒す縦横無尽な初エッセイ集です。

 

芸人・塙宣之さんの日々のぼやきから生まれた、共感度200%な爆笑エピソード満載!

◎奢られるのが苦手すぎて、社長との飲み会を逃げ出し関係終了。
◎女性トーンで喋る50代先輩男性芸人のイメージにひっぱられ、婦人用傘をプレゼント。
◎野球が大好きなのに甲子園の応援に行かず。みんなが熱くなっているときになぜか冷めてしまう自分。
◎現場で少しでも楽をしたいから、「週に30本ドラマを観る」という苦しい選択をする。
◎「ニュースがそのままネタになるから楽」? 時事ネタにまつわる「違和感」。
◎「どこまで芸人としていればいいかわからない」問題。「芸人スイッチ」のオンオフについて。
◎まとめることが得意じゃないから芸人をやっている。

 
芸人だけど、人となるべくつるまず、ちょうどよく関わりたい。日々喋り、聞き、伝え、関わるなかで塙宣之さんが考えた「世迷言」にして、自身の人生哲学がつまった一冊です。

 

本書の目次

はじめに 僕はつるまない

第一章 とりあえず「人間関係」についてぼやきたい

第二章 それはそれとして「漫才」についてもぼやきたい

第三章 ついでだけど「違和感」についてもぼやきたい

第四章 なにはともあれ「雑念」についてぼやきたい

第五章 結びになりますが「言葉」についてぼやきたい

おわりに 喋ったぶんだけ聞きたいし、聞いたぶんだけ喋りたい

 

著者プロフィール

著者の塙宣之(はなわ・のぶゆき)さんは、1978年3月27日生まれ。千葉県出身。芸人。漫才協会副会長。

2000年にお笑いコンビ「ナイツ」を土屋伸之さんと結成。2008年以降3年連続でM-1グランプリ決勝進出。THE MANZAI2011準優勝、漫才新人大賞、平成25年度文化庁芸術祭大衆芸能部門優秀賞、平成28年度芸術選奨大衆芸能部門文部科学大臣新人賞など受賞多数。

主な著書に『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』(集英社新書)、『極私的プロ野球偏愛論 野球と漫才のしあわせな関係』(ベースボール・マガジン社)など。

★Twitter:https://twitter.com/hanawa_nobuyuki
★YouTube「ナイツ塙の自由時間」:https://www.youtube.com/channel/UCG4PIPvmm838XWIJgKFKisw

 

ぼやいて、聞いて。
塙宣之 (著)

芸人だけど、つるめない。
とんちんかんなプレゼントを贈っては相手を困惑させ、とある社長に連れられた飲み会から逃げ帰り、かと思えば苦手な先輩と「年に一度だけ決まった日に必ず会う」というルールを自らに課してみる……。「人付き合いが苦手」を公言するナイツ・塙宣之が、それでも人と関わりながらたどり着いた、初の人生哲学エッセイ!

気づけば四十を超えました。

今日も寄席やラジオや家の中で、誰かになにかを伝えているし、誰かの話を聞いています。たくさんの人と関わりながら、暮らしを営んでいます。人付き合いが苦手な自分が、よくこんなことをできているなあ、と感心してしまうこともしばしばです。
人との交わりが得意ではない人、つるむことがどうにも苦手な人、きっと僕のほかにもたくさんいると思います。他人と上手く関係を結ぶことに挫折して、そのまま人間関係の諸問題から逃げっぱなしの人もいるかもしれません。でも、「人付き合い」ってテーマから逃げ続けることはなるべくしないほうがいい。「人付き合い」を無視する行為は、不幸を招きがちで、そして不幸はなるべく少ないほうがいいからです。

いえ、最初に言ったように、僕も人間関係でたくさんのしくじりを重ねてきました。でも人付き合いからは逃げずに、なんとかやってきました。ああでもない、こうでもないと試行錯誤を繰り返しながら他人との関係を築き、ここまで生きてきました。これが果たして成功体験なのか、と問われれば言葉は濁るばかりですが、でもとりあえず、様々なつまずきを曲がりなりにも乗り越えてきた自負はあります。

そんなつまずきと反省と工夫の軌跡を、いまのタイミングで書いておこうかな、という気になりました。(「はじめに」より)

 


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