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【第66回神奈川文化賞】神奈川文化賞に新倉俊一さんと西村繁男さん 未来賞に深緑野分さん

平成29年度(第66回)神奈川文化賞の受賞者が決定し、「神奈川文化賞」に新倉俊一さん、西村繁男さんらが、「神奈川文化賞未来賞」に深緑野分さんが選ばれました。

 

神奈川文化賞について

神奈川文化賞は、昭和27年から神奈川県と神奈川新聞社が共催で実施しているもので、毎年、神奈川の文化の向上発展に尽力し、その功績顕著な個人又は団体に対して「神奈川文化賞」を贈呈しています。

また、第50回から、今後の活躍が大いに期待される若い世代の個人(又は団体)に対し「神奈川文化賞未来賞」を、毎年贈呈しています。

 

第66回神奈川文化賞の受賞者

第66回神奈川文化賞の受賞者は次の方々です。

 
【神奈川文化賞】

<学術> 新倉俊一(にいくら・としかず)さん

<芸術> 西村繁男(にしむら・しげお)さん

<芸能> 樹木希林(きき・きりん)さん

 
【神奈川文化賞未来賞】

<文学> 深緑野分(ふかみどり・のわき)さん

 
神奈川文化賞を受賞した新倉俊一さんは、1930年、三浦郡葉山町生まれ。詩人のエズラ・パウンドの翻訳などで知られる英文学者。2003年に『詩人たちの世紀-西脇順三郎とエズラ・パウンド』で第19回ヨゼフ・ロゲンドルフ賞、2005年に『評伝 西脇順三郎』で第18回和辻哲郎文化賞、2006年に同著で第6回山本健吉文学賞を受賞しています。

同じく神奈川文化賞を受賞した西村繁男さんは、1947年高知県生まれ。1980年に神奈川県に移住。1974年デビュー。1980年に代表作となる『やこうれっしゃ』を刊行。『絵で見る日本の歴史』で第8回絵本にっぽん大賞を受賞。1995年に広島の原爆投下の惨禍を描いた『絵で読む広島の原爆』を刊行し、第43回産経児童出版文化賞を受賞。         

神奈川文化賞未来賞を受賞した深緑野分さんは、1983年、厚木市生まれ。2010年、初めて書いたミステリー短編『オーブランの少女』が「第7回ミステリーズ!新人賞」の佳作に選ばれた。2013年に短編集『オーブランの少女』が刊行され単行本デビュー。2015年、『戦場のコックたち』が2015年下半期の直木賞の候補となる。

 
なお、贈呈式は11月3日14時30分より、神奈川県立音楽堂・ホールにて開催。

 

評伝 西脇順三郎
西脇と30年あまり質疑を繰り返してきた著者が、その作品と実生活とを見据えて丹念に描く詩人の内面の肖像。

 
日本の歴史 (福音館の科学シリーズ)
石器時代から現在までの歴史が、長大な絵巻のように展開されます。主人公はたくさんの無名の人たち。時代考証がゆきとどいているので歴史の勉強にも役立ちます。

 
戦場のコックたち
1944年6月、ノルマンディー上陸作戦が僕らの初陣だった。特技兵(コック)でも銃は持つが、主な武器はナイフとフライパンだ。新兵ティムは、冷静沈着なリーダーのエド、お調子者のディエゴ、調達の名人ライナスらとともに、度々戦場や基地で奇妙な事件に遭遇する。不思議な謎を見事に解き明かすのは、普段はおとなしいエドだった。忽然と消え失せた600箱の粉末卵の謎、オランダの民家で起きた夫婦怪死事件など、戦場の「日常の謎」を連作形式で描く、青春ミステリ長編。

 
【関連】
第66回神奈川文化賞・スポーツ賞贈呈式 – 神奈川県ホームページ
第66回神奈川文化賞受賞者プロフィール – 神奈川県ホームページ

 


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