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「第26回手塚治虫文化賞」贈呈式&記念イベント動画を無料公開! 魚豊さん、谷口菜津子さん、オカヤイヅミさんが受賞の喜び語る

朝日新聞社は、4月に発表された第26回手塚治虫文化賞の贈呈式と記念トークイベントの動画計2本をユーチューブで公開しました。

 

贈呈式編:魚豊さんら受賞者3人あいさつ

贈呈式にはマンガ大賞を受けた『チ。―地球の運動について―』の魚豊(うおと)さん、『教室の片隅で青春がはじまる』『今夜すきやきだよ』で新生賞に選ばれた谷口菜津子さん、短編賞を受けた『いいとしを』『白木蓮はきれいに散らない』のオカヤイヅミさんが出席しました。

正賞のアトム像を中村史郎社長から受け取る谷口菜津子さん(写真左)と受賞挨拶をするオカヤイヅミさん(写真右)

正賞のアトム像を中村史郎社長から受け取る谷口菜津子さん(写真左)と受賞挨拶をするオカヤイヅミさん(写真右)

壇上でのあいさつでは、自らマンガを描く理由や今後の抱負、周囲への感謝などを涙あり、笑いありで語っています。(魚豊さんは本人の意向により、声のみの出演)

★URL:https://www.youtube.com/watch?v=saoSpgFo6P0&t=36s

 

記念トークイベント編:井上威朗コミックDAYS編集長と高橋みなみさん、デジタルマンガを深掘り

トークイベントで語り合う井上威朗編集長(左)と高橋みなみさん

トークイベントで語り合う井上威朗編集長(左)と高橋みなみさん

講談社のマンガウェブ展開のフロントランナー・井上威朗コミックDAYS編集長と、選考委員でタレントの高橋みなみさんが出演しました。「マンガ媒体の変遷」をテーマに、内情をうかがい知れない出版社のマンガウェブ戦略や展望を本音で語っています。

★URL:https://www.youtube.com/watch?v=iKlDxS0Q_O0&t=71s

 

手塚治虫文化賞について

手塚治虫文化賞

手塚治虫文化賞

手塚治虫文化賞は、日本のマンガ文化の発展・向上に大きな役割を果たした手塚治虫さんの業績を記念し、手塚さんの志を継いでマンガ文化の健全な発展に寄与することを目的に、朝日新聞社が1997年に創設したものです。

年間を通じて最も優れた作品に贈られる「マンガ大賞」のほかに、清新な才能を顕彰する「新生賞」と、短編・4コマ・1コマなどを対象とする「短編賞」、マンガ文化の発展に寄与した個人・団体に贈られる「特別賞」を選考委員の合議で決定します。

マンガ大賞には正賞としてアトム像と賞状、副賞として賞金200万円が贈られます。新生賞、短編賞、特別賞は各100万円。

 

<第26回手塚治虫文化賞 受賞作品>

チ。―地球の運動について― (1) (ビッグコミックス)
魚豊

動かせ 歴史を 心を 運命を ――星を。

舞台は15世紀のヨーロッパ。異端思想がガンガン火あぶりに処せられていた時代。主人公の神童・ラファウは飛び級で入学する予定の大学において、当時一番重要とされていた神学の専攻を皆に期待されていた。合理性を最も重んじるラファウにとってもそれは当然の選択であり、合理性に従っている限り世界は“チョロい”はずだった。しかし、ある日ラファウの元に現れた謎の男が研究していたのは、異端思想ド真ン中の「ある真理」だった――

命を捨てても曲げられない信念があるか? 世界を敵に回しても貫きたい美学はあるか? アツい人間を描かせたら敵ナシの『ひゃくえむ。』魚豊が描く、歴史上最もアツい人々の物語!! ページを捲るたび血が沸き立つのを感じるはず。面白い漫画を読む喜びに打ち震えろ!!

教室の片隅で青春がはじまる (ビームコミックス)
谷口 菜津子 (著)

あの頃の私たちにとって“教室”は世界のすべてだった。

吉田まりもが主人公になれるのはいつだって一瞬だ。
有名になりたいだけなのに、いつも空回りして、イタイ奴になってしまう。
一方、宇宙人のネルは、地球で“〇〇〇がしたい”という夢があり……。
でこぼこなふたりの夢は、どこへ向かう……?

他にも、オタクであることを隠している子。
SNSで理想の自分を演じる子。
自分が特別だと信じて疑わない子。
イイ男とヤることで、自分の価値を確かめる子。

教室には、たくさんの“秘密”があって。
隣にいるあの子のことだって、本当はわかっていなくて。
大好きなあの子にだって、伝えられないことがあって。
ほんの少し窮屈で、ほんの少し愛しい関係を描く、青春オムニバス・ストーリー。

今夜すきやきだよ (BUNCH COMICS)
谷口 菜津子 (著)

フリーの内装デザイナーとして働くあいこは、結婚願望が強く、今の彼氏と結婚したいと思っている。でも家事はまったくできなくて、「家庭的な理想の奥さん像」を求める彼とすれ違い気味。絵本作家のともこは、家事は得意だけれど、世の中の結婚や恋愛があまりピンとこない。「理想の結婚相手が見つかるまでの間、とりあえず私と結婚しようよ」正反対のあいことともこ、アラサー女子の二人暮らし。普通の結婚ってなんだろう?

いいとしを
オカヤ イヅミ (著)

「男だから」「いい年をして」それって、本当にあってるのかな。

一人暮しを満喫していたバツイチ、42歳の灰田俊夫は、母の他界を機に東京都下に住む父と同居することに。久しぶりに帰った実家で、母の遺した500万円を見付け、何に使うか頭を悩ませるが……。
2度目の東京オリンピックにコロナ禍……揺れる世界で、父(72歳)と子(42歳)の二人暮らしはつづいていく。

白木蓮はきれいに散らない (ビッグコミックススペシャル)
オカヤ イヅミ (著)

しんどい現実を生きる女たちを照らす傑作!

オカヤイヅミ、デビュー10周年を飾る記念碑的な作品が誕生!!

数々の紙誌評で絶讃されたベストセラー『ものするひと』の作者が新たに描く「女と記憶と友達の話」。

◎「ほんとうは料理も掃除も洗濯も好きじゃない」専業主婦のマリ
◎「自分の身を守るなんてこの歳までしたことなかった」夫と離婚調停中のサヨ
◎「お嫁に行って子供を産まなきゃだめですか」キャリアウーマンのサトエ

1963年生まれの3人は高校時代の友達。同じクラスだったヒロミが、自らが所有する「白蓮荘」の部屋で孤独死したのをきっかけに久々に集まる。ヒロミが残した遺書にはなぜか、それほど親しくもなかった3人の名前が記されていて、庭に大きな白木蓮が植えられたアパートと謎の店子のその後についてのお願いが–

どうして3人だったのか。変わらない関係、変わりゆく状況の中で、それぞれ人生を見つめていく先に待ち受けているものは。「しんどい現実」を生きる3人の女性をあたたかな眼差しで描き出した野心作。

 
【編集担当からのおすすめ情報】
本作品は、「女性セブン」に連載したものに大幅加筆・修正を加えて単行本化したものです。連載中から反響は大きく、この度、オカヤさんのデビュー10周年となる記念の年に単行本化できたことは、望外の喜びです。

同日発売の『いいとしを』とは別作品ですが、川名潤さんに2作あわせてデザインを依頼し、同じ10周年ロゴを両方のオビに入れてもらいました。
どちらも、オカヤさんらしさと、これまでにないオカヤさんの挑戦が詰まった作品になっています。ぜひあわせてご堪能ください(※くり返しになりますが、別作品です)。

 
【関連】
手塚治虫文化賞

 


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