又吉直樹さん『人間』がエピソードを加筆し文庫化! ミュージシャン佐藤千亜妃とのコラボ動画も配信
KADOKAWAは、青春の痛みとその後の人生を描いた又吉直樹さん初となる長編小説『人間』を文庫化し、角川文庫より刊行しました。
又吉直樹さんの初長編小説『人間』がエピソードを加筆し文庫化! ミュージシャン佐藤千亜妃さんとのコラボ動画も発売と同時にスタート!
2019年に大ヒットを記録した又吉直樹さん初となる長編小説が、文庫版として発売されました。
この作品で又吉さんは、「何者かになることを夢見た人間の青春期と痛恨の出来事、そして痛みを抱えたまま何者にもなれずに迎えた20年後」を描いています。
人間の持つどうしようもない愚かさを、リアルかつ痛烈に描写しながらなお、人はそれらを 抱えながら「生きていっていいんだ」という優しさを湛えた作品となっています。
今回、「文庫は単行本の廉価版ではあってはならない」という又吉直樹さんの信念のもと、 文庫化にあたって以下3点の大きな仕掛け、変更を行っています。
(1) カバーを変更。現代美術家・西川美穂さんと『火花』以来、7年ぶりのタッグ再結成
(2) 単行本では描かれなかったエピソード(第3章「影島道生」内、約1万2000字)の加筆を行う
(3) ミュージシャン佐藤千亜妃さんと『人間』をテーマに楽曲を作成するコラボ動画を配信
上記(3)は、文庫『人間』を起点にスタートする新たな作品作りとなり、具体的には、又吉さんの敬愛するミュージシャン佐藤千亜妃さんに「『人間』をテーマに歌詞 / 又吉さん、作曲・歌唱 / 佐藤さんで楽曲制作」を依頼。その完成披露までの道のりを現在進行形で、随時 YouTube(「ピース又吉直樹『渦』公式チャンネル」https://www.youtube.com/channel/UCXPu1w_qdV3BJgs3dej5bjQ)で配信していきます。
今まさに「何者かになろう」ともがいている青春期を生きる人たち、そして青春期を通り過ぎその痛みを時々振り返りながら生きている大人たちにおススメの一冊です。
佐藤千亜妃さんのコメント
又吉さんが私の楽曲を聴いてくださっているのを知っていたので、今回のお話をいただいてとても光栄でした。また私も又吉さんの作品をすべて読んできました。なかでも『人間』は私が一番好きな作品で、人間同士の生々しい軋轢が描かれていて、どの視点で読もうか少し混乱する感じがとても新鮮でした。 ビターでリアルで、でも出口は閉ざされていない、そんな『人間』を楽曲に落とし込んでいくという試みを、作家とミュージシャン、それぞれの良い部分を反映させて物作りができるかな、と楽しみな気持ちで臨んでいます。
『人間』あらすじ
<あらすじ>
38歳の誕生日に届いた一通のメールが痛恨の記憶を呼び起こす。
漫画家を目指し上京した永山が住んだのは、美術系の学生が集う共同住宅「ハウス」。同居人たちとの生活の中である騒動が起こりすべてが打ち砕かれる――。
何者かになろうとあがいた歳月の果てに永山が見た景色とは? 自意識にもがき苦しみながらそれでも生きていく「人間」とは?
人間 (角川文庫) 又吉 直樹 (著) 大人になっても青春は、痛い。 38歳の誕生日に一通のメールが届いた。 漫画家を目指し上京した永山が住んだ、美術系の学生が集う共同住宅・通称「ハウス」。 神様はなんで才能に見合った夢しか持てへんように設定してくれんかったんやろ。 何者かになろうとあがいた青春と何者にもなれなかった現在、 又吉直樹の初長編小説に、単行本では描かれなかった新たなエピソードを加えて待望の文庫化! |
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