俳人・夏井いつきさんが江戸や明治の知られた名句から令和を生きる”ちまたの”107句を読み解く『夏井いつき、俳句を旅する』が刊行
夏井いつきさん著『夏井いつき、俳句を旅する』が悟空出版より刊行されました。
江戸や明治の知られた名句から、令和を生きる”ちまたの”107句を読み解く鑑賞文集
『夏井いつき、俳句を旅する』は、MBSテレビ制作のテレビ番組「プレバト!!」の俳句コーナーでお馴染みの俳人である夏井いつきさんが四季折々、江戸時代の俳人から現代を生きる市井の俳人による俳句を読み解いた鑑賞文集です。
本書は、夏井さんがコロナ禍である2021年(1月~12月)、四季折々に心の赴くままに選んだ俳句の鑑賞を綴ったもので、ジョルダン「乗換案内」から連携している「ごくうweb」での連載「17音の旅」を加筆・再編集し、エッセイの趣で読むことのできるよう書籍化したものです。
俳句には、作る楽しみと読み解く楽しみの、二つの楽しみ方があります。本書では、芭蕉・蕪村・一茶・子規・虚子ら有名俳人の他、鷗外・賢治ら文豪の俳句や、3才を最年少とした市井の俳人の俳句など全107句を収録し、一句一句を丁寧に読み解きます。
江戸や明治のよく知られた名句から、令和を生きる“ちまたの”知られざる俳人の句まで、バラエティ―豊かな俳句が並びます。また、巻末には、初心者にも分かりやすい「季語解説」を掲載。本編と合わせて読むことで、俳句の世界がさらに深まります。
本書は、季節の流れの中で、1ページごとに色合いを変えていく俳句と鑑賞文の旅を、オールカラーの本文で再現しています。そこには、名句や、現代的な俳句であるといった枠にはとらわれない、十七音の奥に内包された、想像以上の世界が待っています。
本書の構成
はじめに
第一章 春
第二章 夏
第三章 秋
第四章 冬
暮らしのエッセイ 春
暮らしのエッセイ 夏
暮らしのエッセイ 秋
暮らしのエッセイ 冬
季語解説
物故俳人一覧/俳句索引
著者プロフィール
著者の夏井いつき(なつい・いつき)さんは、1957年生まれ。松山市在住。俳句集団「いつき組」組長、藍生俳句会会員。
第8回俳壇賞受賞。第72回日本放送協会放送文化賞受賞。第4回種田山頭火賞授賞。俳句甲子園の創設にも携わる。帝塚山学院大学客員教授。松山市公式俳句サイト「俳句ポスト365」等選者。2015年より初代俳都松山大使。
句集『伊月集 梟』、『おウチde俳句』、『世界一わかりやすい俳句鑑賞の授業』等著書多数。
夏井いつき、俳句を旅する 夏井いつき (著) 著者が心の赴くままに選んだ108句をじっくり味わう鑑賞文集! |
◆なぜ殺されなければならなかったのか? 『文豪たちが書いた 殺しの名作短編集』が刊行 | 本のページ
◆文豪100人の性癖やコンプレックスを紹介!『こじらせ文学史』が刊行 | 本のページ
◆生物学者・稲垣栄洋さん〈新しい短歌&俳句鑑賞の手引き〉『古池に飛びこんだのはなにガエル?』が刊行 | 本のページ
◆魚住陽子さん遺稿掌編小説集『五月の迷子』が刊行 | 本のページ