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京橋史織さん「第8回新潮ミステリー大賞」受賞作『午前0時の身代金』が刊行

京橋史織さん著『午前0時の身代金』

京橋史織さん著『午前0時の身代金』

貴志祐介さん、道尾秀介さん、湊かなえさんの3名による選考で満場一致の受賞となった第8回新潮ミステリー大賞受賞作・京橋史織さん著『午前0時の身代金』(「プリマヴェーラの企み」を改題)が新潮社より刊行されました。

クラウドファンディングで日本中から身代金を募集するという斬新な設定、エンターテイメント・ミステリーの王道を行く読み味など選考委員からも評価の高かった作品で、デビュー作ながら発売4日で即重版となっています。

 

クラウドファンディングで身代金募集!? 令和の最先端・誘拐ミステリー!

タイトルどおり、犯人が身代金を要求する誘拐ミステリーである今作ですが、なんと身代金受け渡しの場は「クラウドファンディング」、身代金を募集する相手は不特定多数の「日本国民」。指定されたクラウドファンディングサイトを運営する会社はどう対応すべきなのか、タイムリミットまでに10億円もの身代金が集まるのか、そして誘拐された女子学生の相談に乗っていた新米弁護士は守秘義務を守りながらどう彼女を救い出すのか――!?

スリリングな展開に思わず手に汗握る、新しい形のタイムリミット・ミステリーです!

 
<選考委員満場一致の大賞受賞作!>

第8回新潮ミステリー大賞の受賞作に選ばれた今作を、三選考委員も絶賛、満場一致で受賞作に決定しました。

◎貴志祐介さん「いっさい停滞することなく、最後まで一気読みさせてくれた」
道尾秀介さん「目新しい設定に引きつけられ、物語の起伏に興奮した。作家に必要なのは大嘘を信じさせる才能だと、あらためて思う」
◎湊かなえさん「読後、『これが受賞するな』と確信しました」

 

『午前0時の身代金』あらすじ

 
<あらすじ>

事務所のボスの紹介で新米弁護士・小柳大樹のもとに本條菜子という学生が訪ねてきた。相談内容は詐欺事件で、しかも彼女は被害者ではなく、加害者側グループの命令によって、詐欺の受け子をやらされてしまったという。小柳は親身に話を聞くが、彼女はその夜、突如姿をくらます。翌朝ニュースで報じられたのは、彼女が誘拐され、クラウドファンディングで日本中から10億円の身代金を募るという犯人側の要求だった。

前代未聞の「誘拐プロジェクト」に対処するため、小柳は事務所のボスで企業法務弁護士の美里先生とともに、身代金募集に指定されたクラウファンサイトを運営する企業に赴くが……。
果たして10億円は集まるのか。犯人とその思惑は一体――?

斬新な設定、読者を翻弄する展開、抜群のリーダビリティ。エンターテイメント小説の面白さが詰まった、新機軸のノンストップ・ミステリー!

 
★冒頭一章まるごと試し読み実施中:https://www.bookbang.jp/yomyom/spe_cat/minoshirokin

 

著者プロフィール

(c)新潮社写真部

(c)新潮社写真部

著者の京橋史織(きょうばし・しおり)さんは、1972年生まれ。徳島県出身。東京都在住。お茶の水女子大学生活科学部人間生活学科卒業。

一般企業に勤務しながら読書や映画を楽しんでいたが、30代半ば頃、内館牧子さんのエッセイ『切ないOLに捧ぐ』を読んで創作を身近なものに感じ、会社員をしながらシナリオ・センターに通いはじめる。第39回NHK創作ラジオドラマ大賞を受賞、ラジオドラマや舞台等の脚本を手掛ける。

その後、スイスへの転居をきっかけに小説執筆を開始。2021年、小説を書き始めて8年目に、本作で新潮ミステリー大賞を受賞。本作執筆のため大学の法律講座に通うなどして法律知識の習得に努めた。趣味は絵画鑑賞、海外旅行、ゴルフ、囲碁。

 

午前0時の身代金
京橋 史織 (著)

クラファンで身代金10億円!? 前代未聞の誘拐劇に、新米弁護士が挑む!
貴志祐介氏、道尾秀介氏、湊かなえ氏が満場一致で決定した、新潮ミステリー大賞受賞作!

新米弁護士の小柳のもとに相談に訪れた女子学生が、その夜、突如失踪した。翌朝、クラウドファンディングで日本中から10億円の身代金を募るという前代未聞の誘拐事件が発覚する――!

 
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