終刊80年『赤い鳥』展 12月25日まで
日本の近代児童文学に大きな影響を与えた童話と童謡の児童雑誌『赤い鳥』は、大正7年(1918年)7月に創刊され、主宰者で作家の鈴木三重吉が亡くなる昭和11年(1936年)8月号で終刊となりました。
『赤い鳥』には、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』、有島武郎の『一房の葡萄』、新美南吉の『ゴン狐』などの童話や、北原白秋の『赤い鳥、小鳥』、西条八十の『かなりや』などの童謡が掲載されています。ほかにも、菊池寛、坪田譲治、宇野浩二など、近代文学史に名を連ねる錚々たるメンバーが寄稿しています。
そして、終刊から80年の節目に出版社の「銀の鈴社」が自社のギャラリーで「終刊80年『赤い鳥』展」を開催しています。
東北大学名誉教授で和洋女子大学教授の仁平道明氏が所蔵する当時刊行された原本38点など、貴重な資料を展示しています。
なお、銀の鈴社は1986年に創業、商業出版、個人出版、野の花アートなどの事業を展開しています。
2009年に銀座一丁目から鎌倉へ移転。鶴岡八幡宮近くの昭和2年築の古民家オフィスで、銀の鈴ギャラリーを併設し、個展やグループ展、出版刊行記念展など、「心の鈴をチリンと鳴らす」表現活動を応援しています。
【終刊80年『赤い鳥』展 概要】
●期間:2016年12月8日 (木)~2016年12月25日(日)
●時間:10:00~17:00(水曜定休)
●会場:銀の鈴社・銀の鈴ギャラリー(神奈川県鎌倉市雪ノ下3-8-33)
〔アクセス〕http://www.ginsuzu.com/access/index.html
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