本のページ

SINCE 1991

【第35回現代詩花椿賞】井坂洋子さんの詩集『七月のひと房』に決定

資生堂は、第35回現代詩花椿賞の選考会を9月19日に開催し、井坂洋子さんの『七月のひと房』(栗売社分室)が受賞作に決定しました。

 

現代詩花椿賞について

「美しい生活文化の創造」を企業のミッションとする資生堂は、長年にわたり芸術文化支援活動を行ってきました。そのなかで現代詩花椿賞は「美を伝えることばの力を高め、詩に対する支援を通じて表現力や想像力の豊かな社会を育みたい」という想いから1983(昭和58)年に創設されました。

現代詩花椿賞は、審査の対象となる1年間(2016年9月1日~2017年8月31日)に刊行された詩集を対象に、4名の選考委員によって選ばれた最も優れた一冊に贈られます。今回の選考委員は小池昌代さん、池井昌樹さん、杉本真維子さん、福間健二さん。

同賞では、これまでに吉増剛造さんや谷川俊太郎さんらキャリア豊富な詩人から、主婦や教職の傍ら詩作を続けてきた人の作品まで幅広く、その時々の優れた詩集を顕彰しています。

 

第35回現代詩花椿賞について

受賞者の井坂洋子さんには、資生堂より「特製香水入れ」ならびに100万円が贈られます。贈賞式は、12月上旬に開催予定。なお、受賞作の選評は、季刊誌『花椿』2018年春号(2018年1月発行予定)および現代詩花椿賞ウェブサイトに掲載されます。

井坂洋子(いさか・ようこ)さんは、1949年12月16日東京生まれ。上智大学文学部卒業。主な詩集に、『GIGI』(1982 年、H氏賞)、『地上がまんべんなく明るんで』(1994年、高見順賞)、『箱入豹』(2003年、藤村記念歴程賞)、『嵐の前』(2010年、鮎川信夫賞)などがあります。

 
※井坂洋子さんの詩集『七月のひと房』は、書店で販売されておりませんので、購入ご希望の方は、kuriurisya@gmail.com(佐々木安美様)宛てに、メールにてお申し込みください。

 

井坂洋子さん 受賞のことば

詩集は、変転が激しいけれど顔のない社会の余波をうけつつ、たった独りの場所を確かめるものです。その場所が空白だと何も書けません。そこに立ちつづけていると何かが衝突して、詩が生まれてきます。

『七月のひと房』は、小さく開きやすい詩集であり、あまり長い詩もなく、一篇でもよいから読み手のものになってくれるようにとの願いをこめました。共鳴の磁場をひろげたい気持が、強くありました。

「花椿賞」という歴史のある、憧れの賞をいただけてとてもうれしく、書き手としてまっとうしなさいと背中を押された思いがしております。
はじめて詩が認められたような気がいたします。ありがとうございました。

 
【関連】
現代詩花椿賞について | ビューティー / アート | 資生堂グループ企業情報サイト

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です