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【第43回角川源義賞】阪口弘之さん『古浄瑠璃・説経研究』と加藤聖文さん『海外引揚の研究』が受賞

第43回角川源義賞が決定!

第43回角川源義賞が決定!

角川文化振興財団は10月22日、第43回角川源義賞の受賞作品を発表しました。

 

第43回角川源義賞の各部門が決定!

第43回角川源義賞は、10月14日に「歴史研究部門」、10月20日に「文学研究部門」の選考会を都内で開催し、次の通りの受賞作品が決定しました。

 
<第43回角川源義賞 受賞作品>

■文学研究部門
阪口弘之(さかぐち・ひろゆき)さん
『古浄瑠璃・説経研究 近世初期芸能事情(上・下巻)』(和泉書院)

■歴史研究部門
加藤聖文(かとう・きよふみ)さん
『海外引揚の研究 忘却された「大日本帝国」』(岩波書店)

 
文学研究部門を受賞した阪口弘之さんは、1943年生まれ。滋賀県出身。金沢大学法文学部卒業。大阪市立大学大学院文学研究科博士課程満期退学。大阪市立大学、神戸女子大学名誉教授。文学博士。

選考委員は、安藤宏さん、長島弘明さん、原岡文子さん、三浦佑之さん。

 
歴史研究部門を受賞した加藤聖文さんは、1966年生まれ。愛知県出身。早稲田大学社会科学部卒業。同大学院文学研究科史学(日本史)専攻博士後期課程単位取得退学。人間文化研究機構国文学研究資料館准教授。

選考委員は、石上英一さん、黒田日出男さん、藤井讓治さん、三谷博さん。

 
受賞者の阪口弘之さんと加藤聖文さんには、賞状・記念品および副賞として100万円が贈られます。

 

角川源義賞とは

角川源義賞は、「角川書店の創立者で、古代中世文学の研究家でもあった角川源義の、日本文化振興への思念の一端を具現」しようと、昭和54年に創設された賞です。

日本文学あるいは日本史分野(関連分野を含む)の研究として刊行された、個人の学術書。高い完成度とともに、本賞による顕彰を機に研究上の更なる進展が期待される著作・著者を対象としています。

 

古浄瑠璃・説経研究: 近世初期芸能事情;上巻 街道の語り物
阪口 弘之 (著)

高野や四天王寺伝承、更には築島、?丸伝承などを、街道論という斬新で確信に満ちた方法論が鮮やかに解きほぐす。「街道を往還する物語」という新しい視点に着目して、浄瑠璃、説経へと収斂するそれぞれの語り物の成立事情とその後の変貌再生の様相を、口承書承の両面から跡付ける。

古浄瑠璃・説経研究: 近世初期芸能事情;下巻 近世都市芝居事情
阪口 弘之 (著)

上方・江戸の東西演劇界の幅広い交流の具体的様相や、出版書肆を巻き込んでの道頓堀興行界の戦略的な動向、それに牽引される義太夫や近松らの境涯、更にその作品定位や正本刊行事情をめぐってと、しなやかで幅広い新知見が、斯界の研究水準をまだ見ぬ高みへと導く。

海外引揚の研究: 忘却された「大日本帝国」
加藤 聖文 (著)

植民地や占領地に暮らしていた三〇〇万人を超える民間人の引揚経験は、戦後長らく忘却・封印されてきた。国内外の一次資料を用いた国内・国際の政治要因からの実態解明と、引揚者の手記や聞取り調査などを用いた戦後社会と引揚者との関係解明とをあわせ行い、海外引揚の全容と、日本の脱植民地化の特質を明らかにする。

 
【関連】
【決定のお知らせ】第43回 角川源義賞[文学研究部門][歴史研究部門] | 公益財団法人 角川文化振興財団

 


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