矢部太郎さんが永遠の名作『星の王子さま』を描く!
パイロットであり、作家でもあったサン=テグジュペリと、芸人であり、作家でもある矢部太郎さんが、68年という長い時を越え共演を果たした、まったく新しい『星の王子さま』(作:サン=テグジュペリ/訳:加藤かおりさん/絵:矢部太郎さん)が6月16日にポプラ社より刊行されます。
大切なものは、目には見えない――。やさしい気持ちになれる永遠の名作を『大家さんと僕』の矢部太郎さんが描く!
矢部太郎さんが絵を担当した本書は、3月創刊のコミュニティ型レーベル「キミノベル」から発売になります。40点以上の挿絵ひとつひとつに矢部さんの想いが込められており、新たな『星の王子さま』の世界に惹き込まれること間違いなしです。
この豪華コラボは、『星の王子さま』の世界観を壊さずに、かつオリジナリティを感じさせる絵が描ける方を探していた編集者が、本作について「複雑なことを抽象化して物語にしていて、すごいなと感じています。いつか、こんな本を書けたらいいなと思っています。」とテレビ番組で語っていた矢部さんを偶然見かけて依頼、実現しました。
柔らかく優しいタッチで描かれたイラストから、矢部さんの作品に対する深い愛情が窺えて、なんとも愛おしい一冊になっています。
また、子どもも大人も読みやすい新訳にし、ジュニア文庫という形で手に取りやすい判型、価格設定になっています。古典名作をあまり読んだことがないという子どもたちはもちろん、昔に読んだ大人の方々にもおススメの一冊です。
「大切なものは、目には見えない」 。
一度聞いたら、心から離れないこの言葉は、作中でキツネが王子さまに言ったセリフです。
世界中の人々がいまだ先の見えない状況に、心と体が疲弊し、大切なものを見失ってはいないでしょうか。人とのつながりが希薄になりがちなこんな時代だからこそ、他者に目を向け、人と人との繋がりを見つめなおし、思いやる気持ちを、本書から感じることができることでしょう。そして矢部さんが、改めてこの名作と向き合って込めた想いを、実際に手に取って感じてみてはいかがでしょうか。
矢部太郎さん&加藤かおりさん プロフィール
■絵:矢部太郎さん
1977年生まれ。お笑いコンビ「カラテカ」としてキャリアをスタートさせたのち、『大家さんと僕』で漫画家デビュー。大家さんとの日常を優しく丁寧に描いた作風が評判を呼び、シリーズ累計120万部超えのベストセラーに。同作は第22回手塚治虫文化賞短編賞も受賞した。6/17に新刊『ぼくのお父さん』(新潮社)を発売。
■訳:加藤かおりさん
1966年生まれ。国際基督教大学教養学部社会科学科卒業。フランス語翻訳家。2019年『ちいさな国で』で日仏翻訳文学賞を受賞。
『星の王子さま』について
【あらすじ】
大切なものは、目には見えない――。
こんな時代だからこそ読みたい、やさしい気持ちになれる永遠の名作を、『大家さんと僕』の矢部太郎さんが描く!子どもも大人も読みやすい新訳で。
砂漠に不時着した「ぼく」。そこで出会った小さな男の子。
彼はいくつもの星をめぐり地球へと降り立った王子さまだった。
「ぼく」は王子さまと話すうちに、生きることのきらめきを少しずつ知っていく――。
世界中で愛され続ける永遠の名作を、読みやすい新訳で!
装画・挿絵は、ベストセラー『大家さんと僕』の矢部太郎さんが担当。自身が最も愛するという今作に、新たな息吹を吹き込む。子どもから、昔子どもだった大人まで、すべての人に贈りたい一冊。
星の王子さま サン=テグジュペリ (著), 加藤 かおり (翻訳), 矢部 太郎 (イラスト) |
◆没後40周年、有吉佐和子さん『青い壺』が累計45万部を突破! | 本のページ
◆浅田彰さん『構造と力 記号論を超えて』が刊行から40年で初文庫化 | 本のページ
◆「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」から現代作家による古典新訳・新釈作品を文庫化!「河出文庫 古典新訳コレクション」が刊行開始 | 本のページ
◆クリープハイプ・尾崎世界観さんの芥川賞候補作『母影』が文庫化 | 本のページ