正岡子規生誕150年糸瓜忌特別展示「子規の歳旦」 亡くなる前年の歳旦帳を初公開
子規庵(東京・台東区)にて、正岡子規生誕150年糸瓜忌(へちまき)特別展示「子規の歳旦」が9月1日より開催されます。
子規生誕150年記念糸瓜忌 特別展示について
今回の特別展示では、新出資料「歳旦帳 明治卅(さんじゅう)四年一月一日」が初公開されます。
歳旦帳(さいたんちょう)は、正月の訪問客向けに用意された芳名録のようなもの。無くなる前年の34年の歳旦帳は、長らく所在不明でしたが、2014年に子規庵保存会に寄託され、復本一郎・神奈川大名誉教授(国文学)が調査・研究を進めてきました。その結果、歳旦帳には、筆跡などから子規のものと判明した句が5句、見つかりました。
その明治34年の歳旦帳には、子規の新出5句の他にも、伊藤佐千夫の新出歌2首、子規の自画像2作、中村不折の描いた彩色子規横臥図などが含まれており、大変貴重な資料となっています。
なお、今回の特別展では同時に、特別展示2として、子規の創作を支えた文房具や寝具等の端切れや、今年研磨を終え輝きを取り戻した、日清戦争従軍携行の仕込杖の刀身も展示されます。
正岡子規生誕150年記念特別展示 概要
●展示名称:正岡子規生誕150年記念特別展示「子規の歳旦」
特別展示2「子規文房四宝と仕込杖」
●展示期間:2017年9月1日(金)~9月30日(土)
●展示時間:午前10時30分~16時(昼食休憩無し)
●会場:子規庵〔東京都台東区根岸2-5-11〕
●休庵日:9月4日(月)、9月11日(月)、9月25日(月)
●入庵料:500円 ※通常入庵料と同じ
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