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林けんじろうさん「第17回ジュニア冒険小説大賞」大賞受賞作『ろくぶんの、ナナ』が刊行 ナナとふしぎなサイコロ「達」との物語

林けんじろうさん著『ろくぶんの、ナナ』(絵:高橋由季さん)

林けんじろうさん著『ろくぶんの、ナナ』(絵:高橋由季さん)

第17回ジュニア冒険小説大賞で大賞を受賞した、林けんじろうさん著『ろくぶんの、ナナ』(絵:高橋由季さん)が、岩崎書店より刊行されました。

 

ジュニア冒険小説大賞とは

ジュニア冒険小説大賞は、海外に負けない日本オリジナルの冒険小説を子どもたちに届けようと創設された賞です。

 
これまでに、「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」シリーズ(偕成社)の廣嶋玲子さん(第4回大賞受賞)、『給食アンサンブル』(光村図書出版)の如月かずささん(第7回大賞受賞)をはじめとする、数々の児童文学作家のデビューに結びついた実績を持つ児童文学賞です。

本作は、第17回大賞受賞作を書籍化したものです。

 

『ろくぶんの、ナナ』について

 
<あらすじ>

内気な小学5年生のナナが、遊園地でもらった、一見なんの変哲もない小さなサイコロ。そのサイコロは、1から6までにそれぞれ異なる性格の精を宿し、更にそれを直にさわると「出る目によって人格が変わる」というものだった!
始めは戸惑うナナだったが、段々色んな人格の「サイコロ」達とも馴染んで行く。
ある日、親友のポポが突然いなくなったことにショックを受けたナナは、勇気を出して彼女を探しにいくことに。1から6まで個性豊かなサイコロたちとのやりとりから、少しずつ、ナナは変わり始め――。

 
◆選考委員・南山宏さん 選評

サイコロの六つの目をそれぞれ異なる性格の持ち主に擬人化するという、意表を突く独創的なアイデアがきわめて新鮮で魅力的だし、物語の展開の仕方もそれを支える文章力も堅実的確で過不足がない。登場人物たちの会話がほとんど終始饒舌な関西弁なのも、作者が大阪出身なだけにリアリティが自然に醸し出され、読む者をいっそう惹きつける。大賞受賞作に文句なく相応しい出来栄えである。

 
◆林けんじろうさん 受賞の言葉

人間的に未熟であり、ときには人に迷惑もかけてきた私に、ジュニア冒険小説大賞は、挑戦しつづけるチャンスを与えてくれました。
いつか多くの子供たちが、物語から夢や希望や、愛や友情を学んでくれる――
そんな作品を生み出したい。私の挑戦です。
そして「大賞おめでとう」と、私を抱きしめてくれた最愛の人、ありがとう。心から。これからも、よろしくお願いします。

 

著者プロフィール

著者の林けんじろうさんは、1974年生まれ。広島県出身。奈良県在住。1997年、大阪芸術大学映像学科卒業。2003年、大阪芸術大学大学院修士。

2020年、本作で第17回ジュニア冒険小説大賞を受賞、デビュー作となる。

 

ろくぶんの、ナナ
林 けんじろう (著), 高橋 由季 (イラスト)

サイコロでキャラ変しちゃって、さあ大変!

引っ込み思案のナナはある日、遊園地で不思議なサイコロ
――出る目によって、それを直にさわると人格が変わる――
をもらう。
1から6まで、個性豊かなサイコロな「目」たちとのやりとりから少しずつ、ナナは変わり始める。

ある日、親友のポポが突然いなくなったことにショックを受け、ナナは勇気を出して彼女を探しにいくことに。

第17回ジュニア冒険小説大賞受賞作品

 
【関連】
ジュニア冒険小説大賞 – 株式会社岩崎書店

 


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