加藤シゲアキさん『オルタネート』第42回吉川英治文学新人賞「受賞のことば」を公開
吉川英治国民文化振興会が主催する吉川英治賞(吉川英治文学賞、吉川英治文庫賞、吉川英治文学新人賞、吉川英治文化賞)の贈呈式が2021年4月9日午後5時より行われ、『オルタネート』(新潮社)で第42回吉川英治文学新人賞を受賞した加藤シゲアキさんも登壇。受賞の喜びや今後の抱負を述べました。
祝!第42回「吉川英治文学新人賞」受賞! HPに「受賞のことば」を掲載
加藤シゲアキさんといえば、2012年1月に『ピンクとグレー』(KADOKAWA)で、小説の世界に鮮烈なデビューを果たすと、以降、「NEWS」のメンバーとしての芸能活動の傍ら、作家としても活動を続け、数々の話題作を世に送り出してきました。
そんな加藤さんの3年ぶりの新作長編となった『オルタネート』は刊行直後から話題を呼び、発売から5日目にして緊急重版。そして昨年12月18日、本作が第164回直木賞にノミネートされたことが発表されると、様々なメディアからの取材が殺到し、1月5日に累計10万部(5刷)のベストセラーを記録。そして、1月21日には「本屋大賞」初ノミネートの報も飛び込むなど、怒濤の快進撃を続け、現在までに累計17万8000部(11刷)を記録しています。
『オルタネート』特設サイトでは、今回特別に加藤さんの「受賞のことば」を掲載しました。
★URL:https://www.shinchosha.co.jp/alternate/
※ 「受賞のことば」は令和二年度・三年度 吉川英治賞贈呈式要項より、講談社が提供。また、同文章は『小説現代』5.6月合併号(4/22発売)にも掲載される予定です
第42回吉川英治文学新人賞について
第42回吉川英治文学新人賞は、2020年1月1日から12月31日までに、新聞、雑誌、単行本等で優秀な小説を発表した作家の中から、最も将来性のある新人作家に贈呈される賞で、過去には和田竜さん『村上海賊の娘』(第35回)、辻村深月さん『ツナグ』(第32回)、柳広司さん『ジョーカー・ゲーム』(第30回) 、佐藤多佳子『一瞬の風になれ』(第28回)など、数々の話題作が受賞しています。
なお、アイドルがノミネート、そして受賞するのは、賞の創設以降、初めてのことです。
『オルタネート』あらすじ
【あらすじ】
誰しもが恋い焦がれた青春の普遍を、真っ向から描き切る。
加藤シゲアキ、これが新たな代表作。
高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須となった現代。東京のとある高校を舞台に、若者たちの運命が、鮮やかに加速していく。
全国配信の料理コンテストで巻き起こった〈悲劇〉の後遺症に思い悩む蓉(いるる)。
母との軋轢により、〈絶対真実の愛〉を求め続ける「オルタネート」信奉者の凪津(なづ)。
高校を中退し、〈亡霊の街〉から逃れるように、音楽家の集うシェアハウスへと潜り込んだ尚志(なおし)。
恋とは、友情とは、家族とは。そして、人と“繋がる”とは何か。デジタルな世界と未分化な感情が織りなす物語の果てに、三人を待ち受ける未来とは一体――。
“あの頃”の煌めき、そして新たな旅立ちを端正かつエモーショナルな筆致で紡ぐ、新時代の青春小説。
加藤シゲアキさん プロフィール
加藤シゲアキ(かとう・しげあき)さんは、1987年生まれ。大阪府出身。青山学院大学法学部卒業。NEWS のメンバーとして活動しながら、2012年1月に『ピンクとグレー』で作家デビュー。
以降、『閃光スクランブル』『Burn.-バーン-』『傘をもたない蟻たちは』『チュベローズで待ってる(AGE22・AGE32)』 とヒット作を生み出し続け、2020年3月には初のエッセイ集『できることならスティードで』を刊行。アイドルと作家の両立が話題を呼んでいる。
オルタネート 加藤シゲアキ (著) |
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