映画『ある人質 生還までの398日』の原作本『ISの人質 13カ月の拘束、そして生還』が増刷&新帯で出荷!
2013年から398日もの間、IS(イスラム国)の人質となりながら、奇跡的に生還したデンマーク人写真家ダニエル・リューさんの救出劇を描いた光文社新書『ISの人質』が、『ある人質 生還までの398日』のタイトルで映画化され、2月19日に全国公開されます。監督は『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』を手掛けたニールス・アルデン・オプレヴさん。
このたび、同書は映画化に合わせ、新帯を巻いての増刷となりました。
ISから息子を救出した家族の奇跡の実話
原作本は、デンマーク人ジャーナリストのプク・ダムスゴーさんによる『ISの人質 13カ月の拘束、そして生還』(訳:山田美明さん/光文社新書)。ISに人質に取られ、九死に一生を得て生還したダニエル・リューさんへの取材を基にまとめたものです。
内部から見たISの実態、シリアの砂漠に散ったアメリカ人ジャーナリスト、ジェームズ・フォーリーさんとダニエルさんの囚われの中での交流(ダニエルさんは解放後にジェームズの家族にメッセージを届ける)、専門家と家族のチームによる救出作戦など、映画も書籍も実話ならではの迫力に満ちた内容です。
★映画『ある人質 生還までの398日』公式サイト:http://398-movie.jp/
【内容】
番兵はいつも集団で現れ、互いにけしかけ合っては、おまえを殺してやると叫び、怒鳴った。そしてまるでゲームのように、ダニエルの胸を蹴り、殴り、鞭で打った。やがてダニエルは、ついに自分はスパイだと告げた。これこそ、拷問人たちがぜひとも聞きたがっていた言葉だった。(本文より)
拘束に至る過程、拷問、他の人質たちとの共同生活、日常的な暴力、身代金交渉、家族による募金活動、そして間一髪の生還――。地獄を見た、24歳の写真家の過酷な体験を、著名ジャーナリストが丹念な周辺取材とともに書き下ろす、衝撃のノンフィクション。佐藤優さん推薦・解説。
【目次】
第一章 ジム、誕生日おめでとう
第二章 ヘデゴーのエリート体操選手
第三章 シリア周遊旅行
第四章 首の鎖
第五章 小児病院の人質たち
第六章 ダニエルとジェームズ
第七章 ダニエル、月が見える?
第八章 囚人服で見た世界
第九章 暗闇からのメール
第十章 実験
第十一章 お母さん、ダニエルだよ
第十二章 再び自由に
第十三章 砂漠の死
著者プロフィール
■プク・ダムスゴーさん
1978年生まれ。アフガニスタンとパキスタンに長年住み、2011年よりDBC(デンマーク放送協会)の中東特派員を務める。ジャーナリスト、ライターとしていくつもの賞を受賞。
■訳:山田美明(やまだ・よしあき)さん
英語・フランス語翻訳家。東京外国語大学英米語学科中退。
訳書に『喰い尽くされるアフリカ』(トム・バージェスさん/集英社)、『AI時代の勝者と敗者』(トーマス・H・ダベンポートさんほか/日経BP社)、『動物たちの武器』(ダグラス・J・エムレンさん/エクスナレッジ)、『ありえない138億年史』『24歳の僕が、オバマ大統領のスピーチライターに?! 』『アスペルガー医師とナチス』『つくられた格差』(以上、光文社)などがある。
ISの人質 13カ月の拘束、そして生還 (光文社新書) プク・ダムスゴー (著), 山田 美明 (翻訳) 拘束に至る過程、拷問、他の人質たちとの共同生活、日常的な暴力、身代金交渉、家族による募金活動、そして間一髪の生還―。地獄を見た、24歳の写真家の過酷な体験を、著名ジャーナリストが丹念な周辺取材とともに書き下ろす。衝撃のノンフィクション。 佐藤優氏(作家・元外務省主任分析官)推薦・解説! |
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