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【第5回ほんま本大賞】有栖川有栖さんの『幻坂』が受賞

第5回OsakaBookOneProject「大阪ほんま本大賞」の受賞作が、有栖川有栖さんの『幻坂』(角川文庫)に決定しました。

 

OsakaBookOneProject「大阪ほんま本大賞」とは

OsakaBookOneProjectは、大阪の問屋と本屋が力を併せて、大阪ゆかりの「ほんまに読んで欲しい1冊」を選び、その本の販売で得られた収益の一部を大阪府福祉協議会を通じて、大阪の子供たちに本を寄贈するというプロジェクトです。

2013年に発足し、第1回『銀二貫』(高田郁さん/幻冬舎)、第2回『仏果を得ず』(三浦しをんさん/双葉社)、第3回『すかたん』(朝井まかてさん/講談社)を受賞作とし、関西一円の書店で販売。

第4回には「大阪ほんま本大賞」という新たな通称を設け、大賞『勇者たちへの伝言 いつの日か来た道』(増山実さん/角川春樹事務所)に加え、新設した特別賞(ノンフィクション部門)として『大阪を古地図で歩く本』(ロム・インターナショナル編/河出書房新社)を販売。

累計販売は13万部を超え、4年間で約400万円分の図書寄贈を行っています。

 

第5回ほんま本大賞について

今回の受賞作、有栖川有栖さんの『幻坂』は、大阪の天王寺七坂を舞台とした短編集。坂の側に咲き乱れる山茶花の花に、幼い頃死んだ友達を偲ぶ「清水坂」、自らの嫉妬のために、恋人を死に追いやってしまった男の苦悩が哀しい「愛染坂」、大阪で頓死した芭蕉の最期を描く「枯野」など9編を収録。

7月25日より、関西一円の書店店頭で受賞作の販促を展開し、来年の1月31日までの販売期間内に書店店頭で販売された金額の一部が、大阪府社会福祉協議会を通じて行われる児童福祉施設への図書寄贈費に充てられます。

OsakaBookOneProject実行委員の方が実際に天王寺七坂を歩いて撮影した写真がこちらに掲載されていますので、よろしければご覧ください。

 

幻坂 (角川文庫)
雨の坂道で出会い、恋におちるも、自意識のために、愛する女を死に追いやってしまった作家の苦悩が哀切な「愛染坂」。坂に棲みついている猫たちの写真を撮るために訪れた女子高生が、その夜から金縛りと奇妙な悪夢に悩まされる「口縄坂」。大坂で頓死した松尾芭蕉の最期を怪談に昇華した「枯野」など9篇を収録。大阪の町にある「天王寺七坂」を舞台に、その地の歴史とさまざまな人間模様を艶のある筆致で描く。

 
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