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「Bunka祭2020」で「Bunkamuraドゥマゴ文学賞」授賞式ライブ配信&川本三郎さん講演会「カポーティ、その文学的魅力」開催

東急文化村(東京都渋谷区)は、2020年10月2日(金)~11月15日(日)の間、音楽、アート、食の秋を渋谷でも自宅でも堪能できる「Bunka祭2020」を開催しています。

「Bunka祭2020」では、第30回となる「Bunkamuraドゥマゴ文学賞 授賞式」のライブ配信、講演会「川本三郎氏が語るカポーティ、その文学的魅力」など、文学の秋を楽しめる企画も実施されます。

★「Bunka祭2020」特設サイト:https://www.bunkamura.co.jp/sp/bunkasai2020/

 

「第30回Bunkamuraドゥマゴ文学賞」授賞式をライブ配信!

1990年の創設以来、Bunkamuraドゥマゴ文学賞は、毎年かわる「ひとりの選考委員」によって受賞作を決定しています。

第30回となる2020年度の選考を務めたのは哲学者の野矢茂樹さん、受賞作に選ばれたのは、石川宗生さん著『ホテル・アルカディア』。『デカメロン』『千夜一夜物語』のような枠物語の形式で、7つのテーマに沿った21の掌編が詰め込まれた物語となっています。

 
10月26日に両氏が登壇する授賞式の模様がライブ配信されます。選考の過程や受賞者の思いをぜひリアルタイムでご覧ください。

 
■受賞作:『ホテル・アルカディア』(集英社)

■受賞者:石川宗生さん

■選考委員:野矢茂樹さん

■配信日時:2020年10月26日(月) 15:30配信開始(予定)

★配信プラットフォーム(Bunkamura公式YouTubeチャンネル):https://youtu.be/ahKl2f_mLYM
※ライブ配信は無料で視聴できます。
※後日Bunkamuraドゥマゴ文学賞HP(https://www.bunkamura.co.jp/bungaku/)にて、ダイジェスト版を公開予定。

★詳細:https://www.bunkamura.co.jp/bungaku/topics/4015.html

 

Bunka祭2020特別企画 講演会「川本三郎氏が語るカポーティ、その文学的魅力」

Bunka祭2020の特別企画として、ル・シネマ『トルーマン・カポーティ 真実のテープ』の上映(11月6日より公開予定)に合わせ、本作の字幕監修を行い、カポーティの遺作『叶えられた祈り』の訳者でもある川本三郎さんによる講演会が決定しました。

現代アメリカ文学の寵児カポーティは、流行作家でもあり、マスメディアの急速な発展と共にあった戦後アメリカの代表的なセレブリティでもありました。彼が生み出す美しい文学、そしてニューヨークの社交界を魅了した強烈な人間性。「誰でも一度は会いたい」と思わせた彼の魅力をたっぷりと語ります。

 
■日時:2020年11月7日(土) 14:30受付開始 15:00開演

■登壇者:川本三郎さん

■料金:自由席・2,000円(税込) チケット販売中
※未就学児童の入場は遠慮いただいいます。
※営利目的でのチケットの購入、並びに転売は禁止となっています。

■会場:Bunkamura特設会場

★詳細:https://www.bunkamura.co.jp/sp/bunkasai2020/topics/4027.html

 
<川本三郎さん プロフィール>

1944年、東京生まれ。文学、映画、東京、旅を中心とした評論やエッセイなど幅広い執筆活動で知られる。

著書に『大正幻影』(サントリー学芸賞)、『荷風と東京』(読売文学賞)、『林芙美子の昭和』(毎日出版文化賞・桑原武夫学芸賞)、『白秋望景』(伊藤整文学賞)、『小説を、映画を、鉄道が走る』(交通図書賞)、『マイ・バック・ページ』『いまも、君を想う』『今ひとたびの戦後日本映画』『老いの荷風』『「男はつらいよ」を旅する』など多数。訳書にカポーティ『夜の樹』『叶えられた祈り』などがある。

第27回Bunkamuraドゥマゴ文学賞選考委員。

 
<『トルーマン・カポーティ 真実のテープ』について>

“恐るべき子供”と称された現代アメリカ文学の寵児。死後36年を経て語られる、『叶えられた祈り』執筆の裏側。『ティファニーで朝食を』(58)『冷血』(66)など、多くの名作を残した20世紀を代表する文豪トルーマン・カポーティ。死後36年を経て、彼の波乱に満ちた人生を濃密に網羅し、「未完の執筆」とされている問題作『叶えられた祈り』をめぐるミステリーに迫る

珠玉の文芸ドキュメンタリーがここに完成。

★詳細:https://www.bunkamura.co.jp/cinema/lineup/20_capote.html

 

ホテル・アルカディア
石川 宗生 (著)

【第30回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作】

ホテル〈アルカディア〉支配人のひとり娘・プルデンシアは、敷地のはずれにあるコテージに理由不明のまま閉じこもっていた。投宿していた7名の芸術家が同情を寄せ、元気づけ外に誘い出すべく、コテージ前で自作の物語を順番に語りだした。突然、本から脱け出した挿絵が「別にお邪魔はしないさ」と部屋に住みつづける「本の挿絵」、何千年も前から上へと伸び続けるタワーマンションの街を調査するも、1万階を過ぎたあたりで食糧が尽きてくる「チママンダの街」など7つのテーマに沿った21の不思議な物語。この朗読会は80年たった今も伝説として語り続けられ、廃墟と化したホテル〈アルカディア〉には聖地巡礼のようにして、芸術家たちのファンが何人も訪れる。80年前、あの朗読会の後、7名の芸術家たちはどうしたのか、そしてひとり娘のプルデンシアはどうなったのか。

創元SF短編賞を受賞し、そのぶっ飛んだシチュエーションと巧みな文体で、全国の目利き書店員さんを驚倒させた作家による、全国民注目の初の長編小説。

叶えられた祈り (新潮文庫)
トルーマン カポーティ (著), Truman Capote (原著), 川本 三郎 (翻訳)

ハイソサエティの退廃的な生活。それをニヒルに眺めながらも、そんな世界にあこがれている作家志望の男娼。この青年こそ著者自身の分身である。また実在人物の内輪話も数多く描かれていたので、社交界の人々を激怒させた。自ら最高傑作と称しながらも、ついに未完に終わったため、残りの原稿がどこかに存在するのでは、という噂も。著者を苦しませ破滅へと追い込んだ問題の遺作!

 
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