カシワイさん『ひとりの夜にあなたと話したい10のこと』刊行 こんばんは すれ違わないけれど 今日もどこかで 息をしているあなたへ――
人気イラストレーター・カシワイさん著『ひとりの夜にあなたと話したい10のこと』が、大和書房より刊行されました。
人気イラストレーターが描く季節の移ろい、ひと、言の葉
「心がざわざわして眠れない夜に、嬉しいことがあった夜に、
こんなことをあなたに話してみたいのです。
名前も知らないあなたの明日がきっとよい日でありますように──」
静かで美しく、どこか懐かしいイラスト作品やマンガで知られるカシワイさん。
その独特な雰囲気から多くのファンをもつ著者が、「孤独」をテーマに描き下ろしたのが、この本、『ひとりの夜にあなたと話したい10のこと』です。
一日の終わりにそっと開けば、瑞々しい予感に満ちた絵と言葉が、あなたの孤独な夜に寄り添います。
清潔で穏やかな、心細くてやさしい絵を楽しみながらページをめくると、たとえば、こんな言葉たちと出合えます。
◆うれしいことがあった夜はよく磨いて、宝物箱の中に仕舞っておく
いつでも取り出して眺められるように
そんな光のかけらを持っているのを心に留めて
日々をどうにか生き延びていくために
◆さみしい夜は遠くのことを考える
たとえば、海のどん底に眠るクジラの骨
たとえば、天の川銀河の一粒の星
この気持ちもこの命も遠くこの星に落ちてきて
神様がまばたきしている間の出来事に過ぎない
それでもこのさみしさは確かにここにあって
それが切なくてうれしくなる
◆眠れない夜は眠っている生き物のことを考える
曲がり角の家の犬車の陰で丸まる猫
牧場の羊たち春を待ち焦がれる熊
海中に立つ柱のようなクジラの群れ
その呼吸に合わせて息をしてみる
人気イラストレーターが描く、ささやかなエールのようにかけがえのないいくつかの物語を、そっと繙いてみてください。
本書の目次
Prologue
Side-A: いくつもの夜と朝に
こんな夜は
かなしい夜は
青いスカーフ
海の血
冬の手紙
旅をしたオルゴール
Side-B: 成層圏の青
遠い鈴の音
距離・時間・宇宙
眠るふたり
夏の手紙
言葉の箱
夏の灯
Epilogue
著者プロフィール
著者のカシワイさんは、漫画家、イラストレーター。線や余白を大切にしたイラストが人気を博し、数々の書籍や雑誌の装画を描く。
主なものに漫画短編集『107号室通信』、日本文学の名作をコミカライズした『光と窓』(ともにリイド社)、SF物語『ナニュークたちの星座』(アリス館)挿絵、装画など。
★公式サイト:https://www.kashiwaikfkx.com/
ひとりの夜にあなたと話したい10のこと カシワイ (著) 心がざわざわして眠れない夜に、嬉しいことがあった夜に、 |
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