本のページ

SINCE 1991

鶴見大学×横浜美術館美術情報センター「ひろがる源氏 つながる古地図」 『源氏物語』古写本や古地図などを展示

鶴見大学×横浜美術館美術情報センター「ひろがる源氏 つながる古地図」 『源氏物語』古写本や古地図などを展示

鶴見大学×横浜美術館美術情報センター「ひろがる源氏 つながる古地図」 『源氏物語』古写本や古地図などを展示

鶴見大学と横浜美術館美術情報センターは、企画展「ひろがる源氏 つながる古地図」を開催します。

3年に1度開催される現代アートの国際展「ヨコハマトリエンナーレ2017 島と星座とガラパゴス」が、8月4日より開催されますが、現代アートの展示だけではなく複眼的な観点から、接続と孤立をテーマに世界のいまを考える関連プログラム「ヨコハマプログラム」の1つとして、当企画が実施されます。

 

「ひろがる源氏 つながる古地図」について

「ひろがる源氏 つながる古地図」は、鶴見大学図書館所蔵の『源氏物語』「明石」巻の古写本や版本などの古典籍と古地図などの貴重書の展示を通して、ヨコハマトリエンナーレ2017のテーマである「孤立」と「接続性」を読み解きます。

 
8月4日(金)から9月13日(水)の前期には、写本によって限られた立場の人々の間で読み継がれた『源氏物語』が、版本というメディアを通じてさまざまな大衆文化に広がっていく様子を、鎌倉時代以降の古典籍で紹介します。

9月15日(金)から11月5日(日)の後期には、西洋と東洋および日本の世界観が変容してゆく在り様を、16世紀以降の古地図で紹介します。

 
前期は、伝冷泉為相筆『源氏物語』「須磨」巻(古写本、鎌倉時代後期)、後期は、イエズス会士の地図製作者ティセラによる「日本図」などが展示される予定です。展示点数計約35点。

20170720_c2

 
なお、本展は、図書館情報学の専門コースを有する鶴見大学と、美術専門図書室である横浜美術館美術情報センターとの連携事業として実施されます。鶴見大学文学部ドキュメンテーション学科の授業「特別実習I」を履修する学生が、展示資料の準備や会期中の展示品解説などを行います。

会場は横浜美術館美術情報センター、入場は無料です。
会期は8月4日(金)から11月5日(日)まで(前期・後期、休館日あり)。

 

図版について

 
■『源氏物語』 「明石」巻  (奈良絵本)

奈良絵本(ならえほん)とは、15,6世紀~17,8世紀(室町時代後・末期~江戸時代前・中期)に作られた、彩色絵入り写本のこと。本品は『源氏物語』「明石」巻の奈良絵本。17世紀頃の制作。上質の和紙に、流麗な筆致で本文を写し、多色濃彩の美麗な挿絵を添えた豪華本。

 
■テイセラ「日本図」(銅版・オルテリウス『地球の舞台』掲載)

ポルトガルのイエズス会士でスペイン王室の地図製作者、ルイス・テイセラ(Luis Teixeria・1564-1604)による日本図。現ベルギー、アントワープの地図製作者アブラハム・オルテリウス(Abraham Ortelius・1527-1598)のもとに送られ、『地球の舞台(THEATRVM ORBIS TERRARVM)』1595年版に掲載される。形の整った日本図としては西洋ではじめてのもの。日本の位置は経度で4度程の誤差しかなく、東西の幅もほぼ正しく表されている。farima(播磨)、Vigo(備後)等の国名の他、都市名も記されるが、そのほとんどが布教活動の中心となった九州に見られる。なお、『地球の舞台』は天正遣欧使節が日本に持ち帰ったという。

 

「ひろがる源氏 つながる古地図」 開催概要

 
●会期:前期「ひろがる源氏」8月4日(金)~ 9月13日(水)
    後期「つながる古地図」9月15日(金)~ 11月5日(日)

●会場:横浜美術館美術情報センター(神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目4番1号)
    アクセス案内はこちら

●休館日:第2・第4木曜日(ヨコハマトリエンナーレ2017休場日と同じ)

●開場時間:10:00~18:00(最終入場17:30)  ※ヨコトリ開場時間に準ずる

●入場料:無料 ※ヨコハマトリエンナーレ2017のチケットがなくても入場できます。

●主催:鶴見大学、横浜美術館美術情報センター

※詳しくは、http://yokohamatriennale.jp/2017/event/2017/07/event14.html.html をご覧ください。

 

ヨコハマトリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス」 開催概要

20170720_c3

 
●ディレクターズ:逢坂恵理子さん、三木あき子さん、柏木智雄さん

●会期:2017年8月4日(金)から11月5日(日)まで ※第2・4木曜日休場

●会場:横浜美術館、横浜赤レンガ倉庫1号館、横浜市開港記念会館 地下

●主催:横浜市、(公財)横浜市芸術文化振興財団、NHK、朝日新聞社、横浜トリエンナーレ組織委員会

 
【関連】
鶴見大学×横浜美術館美術情報センター ひろがる源氏 つながる古地図|ヨコハマトリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス」
ヨコハマトリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス」 | 横浜トリエンナーレ

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です